3rdで一躍人気者となりオズフェスト出演、来日などなど大活躍した後のアルバムなので気負いもあるかと思いましたが、前作の延長上にあるキャッチーで分かりやすいメロディー満載のハード・ロックに仕上がっていると思います。また、'90年代の様々なジャンルの影響を受けず、純粋な'70~'80年代ハード・ロックにホラーチックな要素を加えているサウンドはこのバンドの代名詞であり、この時代だからこそ新鮮ですし、受け入れられているのだと思います。
実際、シンプルで分かりやすいメロディー、印象的なサビのコーラス、キャッチーなリフなど、楽曲的に3rdより確実に成長していると思います。特にキーボードの使い方が非常に効果的になり、サウンドの幅を広げたと思います。
ただ、このバンドの特徴でもあるMr.ローディーの声質が気になりだしています。濁声の宿命的欠点なんでしょうけど、どうしても音域が一定になりがちですし、表現力も狭くなりますので、せっかくの楽曲を殺し出している感じもします。
まぁ、母国では国民的ヒーローでも我が国ではモンスターコスチュームをまとった色物的存在なのは事実ですし、限界はあるでしょうね。実際、私も良いアルバムだと思いましたが少々飽きてきてしまっています。( ̄□ ̄;)!!