METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

個人的名盤 No.59

2022-06-30 10:02:54 | 個人的名盤

個人的名盤No.59はBlack Stone Cherryが2006年に発表したBlack Stone Cherryです。

アメリカ、ケンタッキー州出身4人組の1stですが、このバンドを知ったのはLOUD PARK 08の来日の時です。出演するバンドで聞いたことがないのもどうかな?と思い聞いたのですが、骨太で渋いサウンドでこれは良いと思ったのが第一印象です。そして、LOUD PARK 08のオープニングで演奏を見たのですが、これが股間直撃の衝撃的な感動でした。Liveならではの荒々しさはもちろんでしたが、アルバムよりもハードでコーラスも迫力十分、若手らしい生き生きとした演奏ながらも堂々とした態度とこのフェスで一番印象的でした。

サウンドはバンド自らも拘りを持っているケンタッキー出身らしく、泥臭いサザン・ロック、そしてブルース・ロックを感じるもので、他のレビューでは声質も含めてザック・ワイルドとの比較も多い感じです。骨太、渋いに加えてメタル的なハードさで力強いノリの中にキャッチーなサビメロ、哀愁のあるメロディーで聞きやすさがあると凄く良いバランスも持っています。このバランスはちょっとクセのある声と歌い方のボーカルにあると思いますが、演奏のレベルが高いことにも要因があると思います。

Liveから帰って繰り返し聞くことになりました、個人的には聞けば聞くほど良い味が出てくるスルメ盤でもあります。

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Treat / The Endgame (2022)

2022-06-28 10:40:40 | Album Review

スウェーデン出身5人組の9thです。

結成は1983年、1stは1985年ですので息の長いバンドですが、10年以上の解散時期もありますし、2回目の解散は撤回などバンドとしての安定感は今一つ、正直なところまだ活動しているの?と言う感じもあります。

しかし、北欧ならではのメロディアス・ハード・ロックとしては実に良いアルバムを発表しているのも事実でこのアルバムも心地よくなるメロディアス・ハード・ロックを聞かせてくれます。特にボーカルの歌声がメロディアス・ハード・ロックに実に合っていて良いです。更に聞かせることのツボを押さえた粒ぞろいの各楽曲はライティング力が高い証拠だと思います。

安定感がある反面、地味と言えば地味なのも事実かもしれませんが、アルバムを通して聞いても飽きることはありませんし、期待を裏切らない内容ですので、この路線が好きな人にとっては貴重なバンドの様に感じます。

バンドのメンバーは60歳を超えていると思いますが、妙に若々しく聞こえるサウンドなんですよね。アメリカン・ハード・ロックの要素もあるからなんでしょうか?

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Bollverk / Heading For The Crown (2022)

2022-06-26 08:28:56 | Album Review

ドイツ出身5人組の1stです。

結成が2018年、EPを1枚発表している程度ですのでバンド歴はまだ浅いですが、顔を見るとそこそこの年齢と思います。サウンドはパワー・メタルでありスピード・メタルでもありますが、単にヘビー・メタルと呼ぶのが一番でジャンル的にはNWOTHMで良い様に感じます。(ジャケットやメンバーの画像を見るとバイキング的な感じもありますが・・・)

メタルらしいリフが凄く良く、80年代を思い出させてくれる懐かしさを感じます。また、懐かしい感じはしますが古臭く感じないのも良いところだと思います。そしてSvenjaと言う女性ボーカルの力強く、伸びのある歌声も良い感じです。

このバンド、レミー的なダミ声とのツイン・ボーカルが売りで特徴なのかもしれませんが、このダミ声が3曲目で突然出て来て驚きました。また、フロントの女性ボーカルを補完している様で良い感じなのですが、曲によってはちょっと邪魔をしている様にも聞こえますのでもう少し曲順や使い方を工夫しても良いかもしれません。特に7曲目のダミ声メインの曲はアルバムの中で曲調が違うのが目立ってしまっているので要らなかったかもしれません。

ちょっと悪く書いてしまいましたが、良いリフが多くて気に入りました。

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Kreator / Hate Uber Alles (2022)

2022-06-24 09:40:05 | Album Review

ドイツの重鎮スラッシュ・バンド、Kreatorが5年ぶりに発表した15thです。

デビュー当時は毎年の様にアルバムを発表していましたが2000年以降はどんどんと間が空くようになり、最近は4~5年が当たり前の様になってしまいましたので、思い出した様に聞く感じになってしまっているバンドです。

サウンドはドイツ・三大スラッシュ・メタル・バンドと呼ばれている通り、元祖スラッシュと呼んで良い感じだと思います。また、一時期ゴシックの要素も取り入れていましたが、その雰囲気はほとんどなく80年代半ばに発表したこのバンドの代表作に近いサウンドだと思います。更に重さ、スピード、迫力、狂暴性とどれを取ってもスラッシュ・メタルに十分な要素を持っていますが、意外にメロデックな要素も持っているこのバンドの特徴も出ていると思います。

ベテランらしく、まとまりのある良いアルバムですが、実はこのKreatorって個人的には好きだし、良いアルバムを発表していると思うのですが、今一つ盛り上がれないバンドの一つです。これはソドム、デストラクションも同じですが、アルバムを聞いてそこそこ良いと思うけど繰り返しは聞かないと言う感じです。かなり近いサウンドのベイエリア・スラッシュと呼ばれるバンドは何度も聞きますのでジャンル的に嫌いな訳ではないのですが・・・。

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Ann Wilson / Fierce Bliss (2022)

2022-06-22 10:15:51 | Album Review

Heartのアン・ウィルソンが4年ぶりに発表したソロ・アルバムです。(ソロ・アルバムとしては3rd)

個人的にはHeart自体、好きだけどそれほど夢中でもない、お気に入りの曲はあるけど数曲程度など少々中途半端なバンドなのですが、やはりアン・ウィルソンの歌声は気になるので聞いてみました。

1曲目のGreedが良い感じで今回はハードな路線なのか!と期待しましたが、2曲目以降はスローな曲ばかりでがっかりと言うのが第一印象でした。どうしてもHeartにはレッドツェッペリンの影が見えてしまうので期待してしまうのですよね。

とは言いつつも、やはり歌声は良いなぁ~と思ってしまう魅力はありましたし、Heartやアンのソロにバリバリのハードロックを期待するのも無理がありますので、文句を言うのは筋違いなんだと思います。Greed、A Moment In Heaven、EurythmicsのMissionary Manなど良い感じの曲がありましたので満足したと言うことにしておきたいと思います。(もう聞かないと思いますが・・・)

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LIVEアルバム No.15

2022-06-20 10:49:47 | LIVEアルバム

LIVEアルバムNo.15はAerosmithが1978年に発表したLive Bootlegです。

1977年から1978年に行われたアメリカ・ツアーの各音源を組み合わせて収録されていますので、一体感みたいな感じは少々薄いですが、生々しい演奏がLiveならではのラフさとノリを感じさせてくれるので大好きなLive盤です。

と言いつつ、私がAerosmithを知った頃には既に発表されていましたし、スタジオ盤の名盤を何枚も出していましたので当時は後回しにしていて全く聞いていなかったアルバム、1987年のPermanent Vacationで完全復活した際に「そう言えばこのLive盤聞いてないなぁ~」と発表から10年も経ってから聞いて気に入ってしまったアルバムでもあります。

70年代のLive収録ですので音はチープと言わざるを得ないですが、このチープさがこのバンドのサウンドには合っている様に感じますし、シンプルだからこそのノリがあるので好きです。

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個人的名盤 No.58

2022-06-18 08:35:36 | 個人的名盤

個人的名盤No.58はLittle Caesarが1990年に発表したLittle Caesarです。

アメリカ出身5人組の1stですが、大手レーベルと契約、ボン・ジョヴィ、モトリー・クルー、メタリカなど大ヒット作を担当した大物ボブ・ロックがプロデュースと新人としては異例のデビューを飾ったバンドです。

サウンドは骨太のアメリカン・ハード・ロックと呼ぶのが合っていると思いますが、何と言っても見た目もふてぶてしいロン・ヤングのボーカルの存在感が一番のポイントです。楽曲はブルージー、スピードで押してくるのではなくミドル・テンポでどっしりと聞かせる感じですが、バラードでの歌い上げなども魅力的でただタフなだけでないところを見せてくれます。

2nd発表後、数年の活動で解散と短命のバンドでしたが当時はモトリー、ガンズなど見た目を含めて悪さを感じるバンドに魅力を感じていましたので凄く気に入った記憶があります。

2001年に再結成して今も活動を続けていますがアルバムの発表も少ないですし、このアルバムを超える内容ではないのが残念です。

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女性ベーシスト No.24 Camille Debray

2022-06-16 09:51:35 | 女性アーティスト

女性ベーシスト No.24はThe SoapGirlsのCamille Debrayです。

フランス生まれ、南アフリカ育ちの姉妹であるNoemieDebrayとCamilleDebrayのパンクバンドですが、ドラムはセッションメンバーを起用しますのでバンドと言うよりデュオ、またはユニットと呼んだ方が良いかもしれません。

まずは過激な衣装をはじめとした見た目の強烈さです。体のラインが全て見えているのが基本で下着、ボディ・ペインティング、更にはトップレスの時もあります。

サウンドはパンクと言われていますが、かなりポップでシンプル、聞きやすいと言えば聞きやすいですが、悪く言うとチープとなってしまう感じがします。また、演奏はラフ、ベースの音も特に特徴もなくシンプルですが、Liveでのパフォーマンスはかなり動きが激しくて見ていて面白いです。

この二人、見た目は派手ですが素顔はとても素敵なのも良いです。

完全におっさん目線で見てしまっているバンドですね。汗

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JJ & The Real Jerks / Mess You Up (2022)

2022-06-14 09:24:30 | Album Review

アメリカ出身5人組の1stです。

情報が少なく、詳しいことは分かっていないままのレビューとなってしまいます。

サックスを入れて5人体制でLiveを行っていますが中心人物のJJことジョー・ジェニングスがボーカル、ギター、サックス、ハープを担当しているのでバンドとしては3ピースなのかもしれません。また、5~6曲収録のEPを4~5枚発表していますが、Back To The Bottomと言うEPが9曲入りと6曲入りがあるためそれが1stかもしれません。

サウンドはパンク要素の強いガレージ系ロックンロールです。特徴的なのはサックスなどの管楽器を導入していることですが、これが実に良い感じの味付けになっていて気に入りました。

決してレベルの高い楽曲ではありませんが、ラフな演奏の中にもメロディックな要素もありますし、パンク的な荒々しさがありながらキャッチーな歌声で中和されているなど極端に偏っていないのが良い感じです。逆に言えば中途半端とも言えるのですが、このバンドの場合はそれが気に入る理由になりました。

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Slade / Run Runaway

2022-06-12 09:14:28 | メタルじゃないけど。

1984年に発表されたSladeの曲です。

Slade - Run Runaway (Official Video)

我々の年齢ですとSladeと言えばクワイエット・ライオットのカバーで知ったバンドと言う人も多いと思いますが、結成は1966年、70年代にはグラム・ロック・ブームの代表バンドとして活躍したバンドです。

Slade自体をほとんど聞いたことがありませんしたし、このMVもカッコ悪く、発表当時は見向きもしなかったのですが、クワイエット・ライオットがカバーしたバンドと気が付いて再度聞いた記憶があります。

妙に印象に残るキャッチーさがあり、後々に結構聞いている曲だと気が付くと言う感じですが、多くのバンドに影響を与えたバンドなんですよね。

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Lou Siffer And The Howling Demons / Too Old To Die Young (2022)

2022-06-10 08:21:37 | Album Review

スウェーデン出身4人組の3rdです。

2ndから約7年ぶり、ギターが脱退して5人から4人編成になどバンドとしては変化があった様ですがサウンドは2nd同様、爆走ロックン・ロールです。

スウェーデンらしいロックン・ロールですが、ボーカルの歌声がかなり暴力的なこともあってかなりメタル色が強いのが特徴と思います。また、勢いと重さが中心ながらもメロデックな一面もありますし、キーボードで色付けしたり、コーラスを重厚にするなどの工夫もありますので楽曲は面白いと思います。

1曲目の出だしから、おっ!と思わされてそのまま勢いで最後まで一気に駆け抜ける、曲もコンパクトでダラダラ感がないなど個人的に大好きなパターンです。ただ、ジャケットの絵柄は何とかならなかったのかな?と思ったりしています。笑

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Michael Schenker Group / Universal (2022)

2022-06-08 08:19:38 | Album Review

マイケル・シェンカー・グループ名義で発表されたニュー・アルバムです。

マッコーリー・シェンカー・グループ名義、マイケル・シェンカー・フェスト名義、マイケル・シェンカーズ・テンプル・オブ・ロック名義に加えてソロ扱いもあり、更にはカバー・アルバム、アコースティック・アルバム、Liveアルバムなども数多くありますので一体何枚目のアルバムになるのか分かりませんが、前作「Immortal」から間が1年ですので実に精力的に活動してと思います。

またこの人の名前か!と思ってしまいますが、あちらこちらに引っ張りだこのロニー・ロメロがメイン・ボーカルでゲストとしてゲイリー・バーデン、マイケル・キスク、ラルフ・シーパースも参加、バックにはサイモン・フィリップス、ブライアン・ティッシー、ボビー・ロンディネリ、ボド・ショプフ、ボブ・デイズリー、バリー・スパークス、バレンド・クルボワ、スティーヴ・マンなどが参加と一体何人参加しているのかと思うほど、ゴージャスなラインナップです。そして、このラインナップで話題になっているのがボビー・ロンディネリ、ボブ・デイズリー、トニー・カレイら元レインボー勢が参加したロニー・ジェイムズ・ディオへのトリビュート曲になると思います。

で、肝心なサウンドですが、第一印象はさすがにこれだけのベテランが集まっているのでまとまったサウンドだなぁ~と言うのと随分とキャッチーなギター・リフが多いなぁ~と言う感じです。特にギター・リフに関してはボーカルの面々が音量十分の重めですので、相対する感じで実に良い感じがしました。そして、ギター・ソロが始まるとやっぱり、マイケル・シェンカーだなぁ~と感じさせてくれます。ここが一番大事な点ですね。

飛び抜けて良い曲はありませんでしたが、個人的にはここ数年で発表されたアルバムの中では一番良いと感じました。

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Anvil / Impact Is Imminent (2022)

2022-06-06 08:05:50 | Album Review

我らがAnvilの19thです。

まず、大好きなバンドが例の映画以降はほぼ2年毎にアルバムを発表してくれて嬉しい限りです。また、40年以上の活動歴があるバンドとしては実に活発な活動をしていると思います。(ツアーは小規模なものばかりですが・・・)

このバンドのアルバムレビューをする時に必ずと言って良いほど出てくる言葉が「相変わらず」「いつもの」などになりますが、今回のアルバムもその言葉が当てはまるAnvilサウンドです。そして個人的にはこのワンパターンとも言えるサウンドを求めていますので大満足です。

同じと言いつつも今回はインストでこれまでとちょっと違うアプローチがあったり、ミドル~スローなナンバーのバランスが若干多めなど、色々聞かせてくれているところもありますが、元祖スピード・メタルのAnvil節から外れることがない範囲で良い感じです。

また、今回のアルバムを聞いていてベースのクリスが結構頑張っている感じがしました。結構良い感じのリズムを入れてくれていますし、いつも通りのドタバタ・ドラムとの相性も良い感じです。

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Def Leppard / Diamond Star Halo (2022)

2022-06-04 08:29:04 | Album Review

レジェンドとも呼ばれる様になったDef Leppardの12thです。

サウンドは分厚いコーラス、キャッチーなメロディといつも通りですが、これまでのアルバムよりもポップな要素が強くなっている様に感じます。また、カントリーやグラムの要素も取り上げられていますので幅が広がっている様にも感じます。

さすがと言う内容ではありますが、これと言う曲がなく、まぁまぁだなぁ~と思ったまま終わりまで進んでしまいましたので、正直なところ個人的には少々退屈なアルバムでした。いまだにPyromaniaやHysteriaの様な内容を求めてしまうことが間違いなのも理解していますし、一時期の重いサウンドはなくなり本来の姿に戻っていますので、これが今のDef Leppardサウンドなのも理解していますが、ハードロックと言うよりはハードポップと言う内容にはワクワク感がでませんでした。

また、デラックス盤はただスローな曲が最後の方に集まってしまっているだけの様になってしまい、まぁまぁからもういいやと言う感じになり、悪影響でした。

満足できるはずの内容だと思うのですが、好きになれずと複雑な気分です。

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Raven / Party Killers (2015)

2022-06-02 07:49:56 | Album Review

Ravenが2015年に発表したカバー・アルバムです。

このアルバム、CD-Rフォーマットの自主制作で500枚限定、あっと言う間に売り切れてしまい、私も聞くことも出来ずだったアルバムなのですが、2021年にドイツのレーベルからCD化されてリリースされていました。(つい最近まで知らなくて驚きました)

選曲はDeep Purple、Thin Lizzyと定番のバンドもありますが、Budgie、Status Quo、Nazareth、Sweet、Sladeと1970年代に活躍したバンドが多いです。この辺りは1980年代初期から活動しているバンドらしい選曲だと思います。

そして、サウンドですが原曲を大きく崩すことなくどこから聞いてもRavenと言える感じです。この辺りはジョンの歌声によるものが大きいと思いますが、ギター、ベースもRavenらしい音になっていることもあると思います。

カバー・アルバムですのであまり深く考えずに聞いて楽しめれば良いと思いますが、個人的には弾きまくるギター、ベースにワクワクしましたし、1曲目のFireball(Deep Purple)を聞いてジョンとイアン・ギランって声似てるなぁ~と思ったりと楽しめました。

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