アメリカ出身4人組の5thです。
ド迫力ボーカルのリジー・ヘイルが魅力のハードロック・バンドですが、プロデューサーに有名バンドを手掛けた2人を起用しているとのことでそれぞれの楽曲はかなり作り込まれている感じがします。また、リジーのボーカルを最大限に生かした楽曲が並んでおり、全部の曲が重々しい雰囲気を持っていると思います。
このバンド、1stをかなり気に入ったこともあり、ずっと追いかけているバンドですが、2nd以降は良いアルバムを作り続けているし、リジーの魅力はどんどん増しているのにバンドとしての魅力はどんどん尻つぼみになってしまっているバンドでもあります。
このアルバムもそうですが、何と言ってもスピーディーな曲がなく、ミドルテンポの曲が多すぎなのです。確かにミドルテンポの曲の方がこのボーカルを活かしやすいですし、今回起用したプロデューサーもその系統が得意な人なんだと思いますが、やはりハードロック・バンドとしてはスピードを生かした楽曲がもっと欲しいところです。
凄く良い曲が並んでいる良盤であることは間違いないですし、魅力のあるボーカルを最大限に生かされたアルバムであることは間違いないのですが、個人的にはちょっと残念な感じです。