個人的名盤No.92はMetallicaが1991年に発表したMetallicaです。
通称、ブラック・アルバムと呼ばれる5thですが、Metallicaを語る時にこのアルバムを外す訳にはいかないと言う、代表作であり、最重要アルバムだと思います。そして、アルバムを出すたびに、速さだけでなく曲展開を持つようになるなどサウンドも存在もどんどんと成長、スラッシュ・メタルの代表格として扱われる様になっていたMetallicaが、完全にメタル・バンドとして代表格になったのがこのアルバムの存在だと思います。
突出しての変化はやはり速さから重さへ移行したことですが、この変化度が極端に大きかったにも関わらず、受け入れられるほどインパクトがあったのは凄いと思います。また、メタル・ファンだけでなく幅広いファン層を獲得出来たのは時代の流れを読めたボブ・ロックの力も大きいと思います。
更にこれまでにも曲展開を持つ曲を作り出していましたが、その完成度が大きくアップしたのもこのアルバムの魅力の一つだと思います。その点についてはジェイムズのエモーショナルな歌声の影響が強いと思います。
グルーヴ感と重さに重点を置いた楽曲は、やはりオルタナ・グランジの影響があったとも言えますが、何だかんだと言っても良い曲が収められていて誰もが名盤と言うアルバムですよね。