METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

Rage / Resurrection Day (2021)

2021-10-31 15:58:56 | Album Review

結成が1984年、デビュー盤は1986年と既に大ベテランとなったRageの2?thです。(マイナー時代や企画盤などもありますので正確に何枚目か分かりません。すみません。)

このアルバムよりギターを二人にして4人組になったとのことですが、何と4人体制は約20年ぶりとのことです。とは言え、ピーヴィーがいれば他の顔触れはどうでも良い感じもありますし、スタジオ盤ではギターも重ねている訳ですので、この4人体制については特に変化を感じません。

サウンドは既に固有のサウンドを持っているバンドですのでRageらしく良い感じに仕上がっていると思います。RPGゲームか何かの様な壮大なオーケストラサウンドのオープニングで始まり、続くは力強いリフ、ピーヴィー節炸裂の歌メロ、オーケストラとの融合とこれまでの集大成的アルバムだと思います。

このバンド、正統派メタルではなく、やはりパワーメタル、良いメロディを奏でるけどメロディアス・メタルではなく、モダンな雰囲気もあるけど、モダン系には属さないとやはり個性的なんだと思います。そして限りなくA級バンドに近いけど、B級臭さが残っているところが良いポイントだと思います。

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Asking Alexandria / See What's On The Inside (2021)

2021-10-29 09:19:51 | Album Review

イギリス出身、5人組の7thです。

メタルコア、ポスト・ハードコアなど当時流行していたジャンルのバンドとしてデビューしたバンドですが、途中からかなりハードロック寄りのサウンドに変化しており、このアルバムもハードロックを基本とした、モダン・メタルまたはオルタナティブ・メタルのサウンドになっていると思います。

また、このバンドの持ち味と言いますか、このジャンルの特徴でもあるエモーショナルでキャッチーなメロディは十分にありますし、7thと経験も積んでいますので演奏も安定していますので、この系統が好きな人には満足できる内容だと思います。

ただ、個人的には何か物足りない感じがします。変化しているのは好きな方向ですので良いのですが、これと言う特徴もなく、全てが平均的に感じてしまいます。

同じようなバンドが多くデビューしてほとんどのバンドがフェードアウトしていますので頑張って欲しいものです。

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Lords Of Black / Alchemy Of Souls Pt.2 (2021)

2021-10-26 09:49:53 | Album Review

Rainbowの限定Liveで抜擢されて一躍有名となったロニー・ロメロが在籍するスペイン出身のバンド、Lords Of Blackの5thです。

アルバムタイトル通り、4thの続編となる内容ですが、サウンドはデビュー当時から大きく変わることもなくメロディック・メタル、ロニー・ロメロの歌声も加味するならばメロディック・パワー・メタルと言う感じです。

このロニー・ロメロと言うボーカリスト、Rainbow以外にMichael Schenker FestやVandenbergなどでもボーカルとして抜擢されていますので、80年代からメタルを聞いているオールド・ファンにはどうしても目に留まってしまいますが、実力は本物だと思います。特に様式美系の楽曲には合っている感じがします。

ただ、その他のバンドでの活動の影響があるのか、メインの活動であるLords Of Blackについては、このアルバムを含めて悪くはないけど、楽曲が今一つと感じてしまうのが本音です。

ジェフ・スコット・ソート、ドゥギー・ホワイトなどと同じくこの人も実力はあるけど便利屋みたいな感じなんでしょうかね?

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Alcatrazz / V (2021)

2021-10-24 12:53:22 | Album Review

2020年に34年ぶりに4thを発表したAlcatrazzがグラハム・ボネットとそれ以外のメンバーが分裂、どちらもバンド名をAlcatrazzと名乗るとの何とも悲しいと言うか情けない感じの状態、このアルバムはグラハム以外のメンバーにボーカルとしてドゥギー・ホワイトが加わり作成されたものです。

サウンドは昔ながらの様式美でスピード感抜群のオープニング、その後も様式美のメタルナンバーが並び予想外に良い内容でビックリでした。ただ、ギターはイングヴェイを意識しすぎ、ドゥギーは歌唱力抜群ながらもグラハムの後を埋めるには個性が足りず、曲も全体的に見れば平凡と良いアルバムではあるものの、やはり何か物足りない感じがします。

Saxon、Tank、Queensryche、LA Gunsなど分裂して同じバンド名を名乗ることはこれまでもありましたが、ファンとしてはどれもがただの泥沼で歓迎できるものではなく、更にどうしてもバンドの顔となっていた人が本家となり、それ以外は偽物感がでてしまい、受け入れられなくなってしまうと思います。特にこのAlcatrazzについては誰もがグラハムのバンドであることは明白で他のメンバーがアルバム・タイトルを5thを示す「V」にしてまでAlcatrazzを名乗ることにどれだけの価値があるのか全く理解できません。

ただ、グラハムはAlcatrazzが二つあっても良いとの発言をしており、大人の対応と言いますかどうでも良いのかもしれませんね。

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King Zebra / Survivors (2021)

2021-10-22 07:55:45 | Album Review

元Chinaのボーカリスト、Eric St. Michaelsが在籍するバンドの1stです。

実際には2012年にスイスで結成された4人組のバンドでマイナーで2枚のアルバムを発表していて、そこにEric St. Michaelsが加わってこのアルバムを作成した様ですのでバンドとしては3rdになる様です。

キャッチーな80年代の良き時代の雰囲気を持ったメロディアス・ハード・ロックで実に心地良いサウンドを聞かせてくれます。特にEric St. Michaelsの歌声がメロディアスな中に力強さを加えており楽曲に合っている点が良いと思いますが、ギターをはじめとしてバックの演奏も結構頑張っており、全体的にまとまりのある感じです。

最初の2枚は聞いていませんし、Chinaもあまり聞きませんでしたが、80年代半ばから活躍している人だけあって経験十分なボーカルが加わったことが、このバンドにかなりプラスになったのだと思います。

同じスイスのGotthardと比較されてしまいそうですが、年代的にも影響を受けていて当たり前ですので、これはこれで良いと思いますし、思い切り影響されていますとした方が素直で良いかもしれません。

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Duckwalk Chuck / All Fired Up (2021)

2021-10-20 11:30:19 | Album Review

ノルウェー出身、4人組の4thです。

バンド結成20周年となるベテランですが、1stが2004年、2ndが2008年、3rdが2017年とアルバムの発表はスローペースですし、大掛かりなツアーなども行っているか不明なバンドです。

サウンドは骨太のブルース・ハードロックにロックン・ロールの要素を加えた感じで中々楽しませてくれました。ベース兼ボーカルの歌声はダミ声で上手い、下手で言うならば下手なのですが、曲に合っており気になることはありませんし、バックの演奏もそれなりに安定していますし、ギターのリフも良い感じです。また、楽曲が結構バラエティでアルバム全体がこの系統にありがちな押しの一辺倒になっていないのも良い感じでした。

間違いなくマイナーなバンドで見た目もスキンヘッドのおっさんですが、何となく憎めない感じですし、音楽を楽しんでいる感じが伝わってきますので、個人的には楽しめました。

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Night Ranger / ATBPO (2021)

2021-10-18 09:35:19 | Album Review

Night Rangerが4年ぶりに発表した12thです。

アルバムのタイトルは「And The Band Played On」の略とのことでパンデミックの状況で作成されたことを意識させるタイトルとなっている様ですが、内容は王道のアメリカン・ハードロック、実にNight Rangerらしいサウンドになっていると思います。

このバンド、キャッチーでノリの良い曲、聞かせるバラードのツボの様なものを持っているのが、個性であり、強みですが、このアルバムでもそれが表れていてファンの期待通りに仕上げてくる辺りはベテランらしい感じがします。

ただ、シスター・クリスチャン、ロック・イン・アメリカと言うヒット曲を持っているために、それを上回る曲を求められてしまうことが欠点であり、Liveなどでもその曲が一番になってしまうことが欠点になってしまっていると思います。それが2019年に行った1st、2ndの完全再現Liveが成功してしまうことにも表れていると思います。また、デビュー当時、ジェフ・ワトソンとブラッド・ギルスがテクニカルなギターヒーローとして扱われていたことも、このサウンドでは少々邪魔になっている様に感じます。

実際のところ、ケリ・ケリーのギターも良い味出していますし、個人的には1st、2ndよりもアルバム全体の完成度は高いと思っています。

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KK's Priest / Sermons Of The Sinner (2021)

2021-10-16 08:34:52 | Album Review

Judas Priestから脱退した(解雇された?)K.K.ダウニングが新たに立ち上げたバンドの1stです。

脱退から10年間、年齢も70歳ですので満を持してと言う感じもしますが、オープニングの嵐の音と語り、雷音から始まる典型的な正統派メタルと出だしから良い感じです。そして、ティム”リッパー”オーウェンズのメタリックなハイトーン、迫力の音量と歌唱力はやはり一流ですし、ブリティッシュらしさが感じられるメロディー、ツインギターの使い方なども良い感じで、アルバム全体のレベルはさすがと言える内容だと思います。

ただ、バンド名、アルバムタイトル、リッパーの起用とJudas Priestに対しての未練なのか、敵対心なのか分かりませんが、この状態ですと、どうしてもJudas Priestとの比較もしますし、Judas Priest全盛期のサウンドを求めてしまいます。良質なアルバムであることは間違いないですが、残念ながらそれ以上でもありませんし、マジックは生まれていないなぁ~と感じてしまいます。

と言いますか、本家Judas Priestもロブの衰えもありますし、ペインキラーまでなんですけどね。

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Carcass / Torn arteries (2021)

2021-10-14 09:28:29 | Album Review

再結成後の第二弾、通算では7thになるアルバムです。

元ナパーム・デスのメンバーによって結成され、1988年に1stを発表した当時も破壊的なサウンド、過激な歌詞で話題になりましたが、このアルバムも本当に重く、過激なサウンドでこれぞデスメタルと言う感じだと思います。

個人的にはジャンル的にあまり好んで聞くことがないため久しぶりのCarcassでしたが、1曲の出だしから上手いと言いますか、おっ!と思わされ、その後はデス声とリフの応酬、更にはギターによるメロディーとかなり引き込まれる感じで聞いてしまいました。

デス声ですので、表現にも限界がありますし、他のバンドとの比較も難しいのですが、このバンドの凄さ、良さはやっぱりギターにあると思います。リフ、メロディー共にレベルが高く、実に色々なサウンドを聞かせてくれます。そして、それがどうしても同じ様な曲に聞こえてしまう点を補ってくれますので、アルバム全体を聞いていても飽きがこない理由だと思います。

久しぶりに聞いた理由ですが、アルバム・ジャケットが何となく気になったからです。野菜で心臓を表していますが、心臓はありがちとしても野菜を使うなんてデスメタルぽくないですよね。

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Ammunition / Ammunition (2018)

2021-10-12 09:44:44 | Album Review

Wig WamのボーカルだったGlamが結成したバンドの2ndです。もしかすると前作はAge Sten Nilsen's Ammunition名義でしたのでAmmunition名義となったこのアルバムは1stとして扱う方が正解かもしれません。

サウンドはWig Wamとほぼ同じでメロディアス・ハードロックと言って問題ないと思いますが、Wig Wamよりも本格的なハードロックをやっている感じです。

Wig Wam自体も曲が良かったですし、演奏も安定していましたが、おふざけ的な要素が好きになれず、もったいないなぁ~と思っていたのですが、このバンドではそのおふざけ的な要素がありませんので素直に良いアルバムだと思えました。

そして、メロディアス・ハードロックでは定評のあるエリック・モーテンソンが加わっていますので楽曲の完成度も高く、アルバム全体のレベルが高いと思います。

ただ、おふざけ的な要素がなくなったことにより、インパクトはやや小さくなってしまっているかもしれませんので、Wig Wamが好きだった人には物足りないかもしれませんね。

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Ministry / Moral Hygiene (2021)

2021-10-10 08:43:02 | Album Review

インダストリアル・メタルの代表格、Ministryの15thです。

サウンドは前作「AmeriKKKant」の延長上と言って問題ないと思いますが、何とも混沌としたカオス的な雰囲気、デジタル処理され繰り返される独特のリフ、ヘヴィなギターと1990年前後の代表作に近い感じです。

正直なところ、気になるバンドで毎回手は出すもののそれほど聞き込むこともなく、相変わらずだなと思う程度だったのですが、今回のアルバムは何だか凄く引き込まれました。恐らくMinistryでこれほど良いと思ったのは初めてだと思います。

もちろん大ヒットしたThe Mind Is A Terrible Thing To Taste、Psalm 69なども良いと思いますし、これらのアルバムを元にしての感じ方ですが、個人的にはこのアルバムの方が上になりました。

ちなみにこのアルバム・ジャケット、最初はあれ?と思いましたが何だか好きです。笑

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The Vintage Caravan / Monuments (2021)

2021-10-08 08:43:34 | Album Review

アイスランド出身3ピースバンドの5thです。

デビュー当時からバンド名にもある通りヴィンテージ的なサウンドで楽しませてくれたバンドですが、70年代ハードロックにサイケ、ドゥーム、更にはストーナーを加えた感じのサウンドはこのアルバムでも方向性は同じと言って良いと思います。

デビューが早かったのでメンバーはまだ若いですが、曲が凄く作り込まれていますし、アルバム全体で様々な雰囲気を持った曲が並んでいるのも良い感じです。特に良いポップ感を持った歌メロがあるのが良いです。

個人的にはとても不思議なアルバムでこれといった曲はないので一発で飛びつく様なことはなかったのですが、何だか聞けば聞くほどに取り込まれていくと言うか、癖になるアルバムです。恐らく歌声が心地いいのがポイントなんだと思います。

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Anvil / Legal At Last (2020)

2021-10-06 09:49:26 | Album Review

ANVILの通算18thです。

もうレビューが不要なぐらい毎回同じサウンドを提供してくれる良い意味でワンパターンなバンドですが、ワンパターンと言うより頑なに自らのサウンドに拘り続けているバンドと言った方が良いぐらいの執念を感じます。

スピードメタルとミドルテンポの縦ノリの基本は崩さず、バランス良くパターン違いの曲を並べてアルバム全体を飽きの来ない感じにしているところは凄く良い感じですし、いつもよりも若干コーラスの使い方に変化を付けている辺りも悪くないです。

残念ならが前作Pounding the Pavementの様に キラーソングはありませんでしたが、私にとって定期的にアルバムを出してくれるだけで良いバンドですので、まぁまぁ良いで満足です。

ただ、1点不満を言うならば意味は理解出来るものの、題名に"Last"と言う言葉は使わないで欲しいです。ちょっとドキッとしました。笑

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Eric Clapton / Forever Man

2021-10-04 10:46:47 | メタルじゃないけど。

精々名曲Laylaを聴く程度だったエリッククラプトン、MTV全盛期に流れていたこの曲でこの人が関わってきたバンドを聞くようになりました。

Eric Clapton - "Forever Man" [Official Music Video]

ハードロック、ヘビメタを聞き出した頃は、ジェフベック、ジミーペイジと並んで三大ギタリストとして扱われていました。結果的にヤードバーズ、クリーム共にそれほど興味はわきませんでしたが、この3人の中ではプレイが一番好きな人です。

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Thrice / Palms (2018)

2021-10-02 08:33:11 | Album Review

アメリカ出身、ポスト・ハードコア・バンドの10thです。

何となく、エモーショナルなサウンドを聞きたいと思いゲットしたアルバムですが、このジャンルでは第一線で活躍しているバンドだけあって、期待通り激しくはないけどメタリックなリフのあるサウンド、ロックともメタルとも言えない、良い意味でかったるい感じでした。そして全然ノリが良い訳ではないけど何故か退屈しない不思議な感じでした。

この何とも曖昧な位置づけであるポスト・ハードコアと言うジャンル、Wikipediaによるとハードコア・パンクから派生したロックのジャンルの一つとのこと。ハードコア・パンク?益々分からなくなりますが、個人的にはエモーショルでプログレの要素を持つ感じなのかな?と思っています。

2000年以降にどんどん細分化、複雑化しているジャンルにはついていけないところがありますし、80年代の音楽がベースとなっている私には複合されたサウンドがあまり興味はありませんが、何となく聞きたくなる時があり不思議な感じです。ちょっと聞いて満足するとまたしばらく聞かなくなるのですが・・・。

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