個人的名盤No.55はHarem Scaremが1999年に発表したRubberです。
6thですが、日本以外ではHarem Scaremではなくバンド名をRubberに変更、4th辺りから見られたサウンドの変化が更に加速したアルバムで混乱や賛否もあったと思いますが、個人的にはかなり好んで聞いているアルバムです。
サウンドはハード・ロックと言うよりパワー・ポップと呼ぶのが精いっぱいでヘヴィな要素はほとんどなく、曲によってはただのポップスと言っても全く問題ないぐらいに軽い内容です。この軽さが賛否の元となり、私も最初聞いた時は驚いたと言うか、ここまで軽いとさすがに厳しいと思った記憶があります。
しかし、4曲目のStuck With You、6曲目のFace It、9曲目のHeadacheなど頭に残るメロディー、リフも多く、何度か聞き返していました。その繰り返しがいつの間にか他の曲もそれほど悪くない、最初からアルバム全体で軽めと思えば良いアルバムとなり、結果的に定期的に聞くアルバムとなりました。
個人的に第一印象がここまで悪い内容で最終的に名盤と思える様になったアルバムは珍しいかもしれません。