METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

Stryper / The Final Battle (2022)

2022-11-29 08:57:05 | Album Review

1984年デビュー、今となっては数少ないLAメタル・バンドの生き残りでもあるストライパーの13thです。(カバー・アルバムやデビューEPに曲を追加して再発などもありますので13thで良いのか分かりません)

正直なところ、再結成してからはそれほど興味を持てなかったので随分と久しぶりに聞いたのですが、デビュー当時と変わらない、張りと透明感のあるハイトーンを歌い上げるマイケル・スウィートの歌声にちょっと驚きました。そして本格派HMを基本とした楽曲に分厚いコーラス・ワークとサウンドもデビュー当時から変わらないと思いました。

楽器まで黄色と黒色で統一された衣装、ステージから聖書を投げ入れるなど見た目や演出などもあり話題にもなりましたし、ヒット曲もありましたのでLAメタルの中でも成功したバンドでしたが、正直なところ当時は妙に強調されたコーラス・ワークが耳障りでしたし、楽曲もそれほど好きになれず興味を持てないバンドでした。でも、マイケル・スウィートの歌声は良いと思いましたし、テクニックもあり、しっかりとした演奏をできるバンドでしたので、やっぱり持っているものがあるバンドが生き残れるのだなと思います。

そう言えば、一時期は普通の衣装になり、聖書からも離れていた時期もありましたが、今回のアルバム・タイトルとアートワークはハルマゲドンの戦いについてとのことですのでコンセプトは戻っている様ですね。

コメント

The Stripp / Ain't No Crime To Rock 'N' Roll (2022)

2022-11-27 09:57:48 | Album Review

オーストラリア出身4人組の1stです。

定期的に行っているYouTubeでの発掘作業で見つけたバンドですが、2020年と2021年にEPを発表していることぐらいしか情報を得られなかったので、恐らくフル・アルバムとしては1stだと思います。

1曲目の出だしからガレージ系ロックン・ロールが炸裂、アルバム全体で荒々しいロックン・ロールを貫き通していて実に心地いいサウンドを聞かせてくれます。また、ボーカルが女性なのですが、これが女性らしくなく、荒々しさを前面に出していてこれも中々良い声を聞かせてくれます。

そして、ガレージ系ですのでパンクに近い要素は持っているものの、このバンドはベースがしっかりとロックン・ロールであることと、色々とメロディーを入れてきている中でも乾いた感じがするところが良いです。この辺りはオーストラリア出身と言うことで北欧系の同系列バンドとの違いが表れているかもしれませんね。

ちなみにアルバム・タイトルと同じ曲のPVが公開されていますが、周りはごちゃごちゃと動いている中、メンバーはほとんど動かないと言う斬新な内容で笑ってしまいました。

コメント

Dead City Ruins / Shockwave (2022)

2022-11-25 08:44:26 | Album Review

オーストラリア出身、5人組の4thです。

バンド名、アルバム・タイトルからも何となく方向性が見えてくる感じがしますが、サウンドは一言で言うならばストレートなハード・ロックと言うのが一番合っていると思います。しかし、かなり色々な要素が含まれているところもあり、70年代のシンプルなハードロック、80年代のNWOBHM、LAメタル、90年代のモダンで重い部分など、これまでのハードなロックに属しているバンドの良いところを合わせている感じがします。

そして、楽曲単位でそれぞれの要素を表現しているのではなく、全てを融合してから楽曲が出来上がっている感じで、アルバム全体のまとまりもありますし、それを表現出来るだけの演奏テクニックと歌声を持っているバンドだと思います。

分析した様な記載となりましたが、全体的に言えるのはかなりカッコいいハード・ロックで気に入りました。何も考えずに聞いていると、おっ!と思わされるところが多く面白いと思います。

1stから3rdも聞いてみようと思っています。

コメント

個人的名盤 No.70

2022-11-23 09:03:57 | 個人的名盤

個人的名盤No.70はJerusalem Slimが1992年に発表したJerusalem Slimです。

Hanoi Rocksのマイケル・モンローとビリーアイドルの相棒として有名になったスティーヴ・スティーヴンスを中心として結成されたバンドの1stです。その他、同じくHanoi Rocksのサム・ヤッファと元Shark Islandグレッグエリスも加わり、見た目もワイルドでカッコよく、大いに期待されたバンドでしたがアルバム完成と共にスティーヴ・スティーヴンスが脱退、バンドは自然消滅、アルバムも発表されるか微妙だったと今考えると幻とも言えるアルバムです。

サウンドはHanoi Rocks、つまりマイケル・モンローの代名詞的なルーズでパンキッシュなロックン・ロールと言うよりも、スティーヴ・スティーヴンスが結成していたAtomic Playboys、またはその後、スティーヴ・スティーヴンスが加入するヴィンス・ニール・バンドの1stに近い感じでかなりメタリックな感じです。

この二人の相性については賛否あると思いますし、どちらかと言うとマイケル・モンローの魅了を最大限に発揮している訳ではありませんのでNGとする方が多いかもしれませんが、個人的にはこれこそケミストリーが働いたと思えるぐらい良いと思っています。普通にカッコいいと思えるサウンドですし、元々スティーヴ・スティーヴンスのセンスが大好きなので悪く感じないのですよね。

 
マイケル・モンロー側から見るとその後、パンク色が強いデモリション23を結成することからも少々メタリックすぎたのでしょうね。
コメント

個人的名盤 No.69

2022-11-21 09:39:31 | 個人的名盤

個人的名盤No.69はQueensrycheが1983年に発表したQueensrycheです。

デビューEPですが、とにかく衝撃を受けたのを覚えています。ジェフ・テイトの音域の広さ、音量の高さに圧倒され、ドラマティックに展開する楽曲のレベルの高さとテクニカルな演奏にも驚かされました。そして、こんなにも凄いのに何でたった4曲のEPなんだと怒りも感じていたのを覚えています。

NWOBHMでデビューしたバンドがアメリカにも進出、それに対してアメリカのバンドは軽めで軽快なサウンドであるLAメタルが流行りだしていた時代に、アメリカのバンドでブリティッシュ系の様式美を持つ正統派HMバンドが認められることが珍しかったのかもしれませんが、後々、プログレッシブ・メタル・バンドとしての地位を確立する訳ですので実力は本物だったと言うことだと思います。

個人的にはとにかく早くフル・アルバムが聞きたくてたまらなかったバンドでしたが、翌年発表された1st「The Warning」はがっかりの一言、更に次に発表された 2nd「Rage for Order」もダメ、一般的には超名盤である3rd「Operation: Mindcrime」は肌に合わず、その後は聞くこともなくなってしまった残念なバンドでもあります。これほど認められているバンド、更には夢中になった時期があるにも関わらず、これほど興味がなくなってしまったバンドも珍しいのですが・・・。

ちなみにCD化の際に5曲目として「The Prophecy」が追加されますが、何度聞いても違和感を感じてしまいます。それほど4曲入りのEPを聞き込んでいたと言うことなんでしょうね。

コメント

Joe Lynn Turner / Belly Of The Beast (2022)

2022-11-19 08:10:18 | Album Review

Joe Lynn Turnerがソロ名義としては約15年ぶりに発表した11thです。

まずは驚いたのがスキンヘッドに日焼けした肌にメイクの画像、3歳から脱毛症で14歳からカツラを被るようになったことをカミングアウトしての姿です。Rainbow加入時から違和感のある髪質で疑惑もありましたのでカツラ自体は驚きませんでしたが、もっと早くても良かったのでは?と言う感じです。

サウンドですが、これまで発表したアルバムの中でも一番と言えるほどメタリックで重い内容だと思います。そしてアルバム・タイトルについてのコメントでも「世界中のカルトや腐敗」「聖書の予言」「ヨハネの黙示録」など、重いテーマに取り組んでいることを語っています。

インギー的なギターフレーズ、ディープ・パープル的なネオクラシカルと様式美、レインボーのBent Out Of Shape的なメロウさとこれまでの経歴をごちゃ混ぜにして思い切りメタリックでダークに表現したと言う感じだと思いますが、北欧系アーティストの協力の影響か分かりませんが、ただ古臭い感じではなく、現代的な雰囲気もあると思います。

正直なところ、細くか弱い声質を無理やりハードに歌うのがこの人の魅力、そしてメロウな歌メロでそれが一番発揮されると思っていますので、この内容ではかなり厳しいと感じてしまいましたが、逆にこの年になってもこの歌声を出せるなら凄いとも思いました。(70歳を超えていますからね)

結局のところ、自分のカラーを持っている様で楽曲の方が勝ってしまう人ですので、組む相手次第なんでしょうね。

コメント

Clutch / Sunrise On Slaughter Beach (2022)

2022-11-17 09:18:28 | Album Review

アメリカ出身4人組の13thです。

常に同じサウンドを聞かせてくれる、言い換えればマンネリとなりますが、このバンドはそのマンネリ感が必要と感じてしまうバンドの一つだと思います。今回のアルバムもグルーヴ感のある骨太なリフ、荒々しさ満載の演奏、そして乱暴ながらも味のある歌声は健在でいつも通りのサウンドを聞かせてくれました。

このバンド、ストーナー系の中でもストーナー・ロックと呼ばれるジャンルに属していると思いますが、個人的にはハード・ロックに属していてストーナー系とブルースの要素が強いと感じています。特に70年代の雰囲気を持ちつつもモダンな要素がある楽曲にそれを感じます。

個人的にストーナーの要素を持つバンドは好き嫌いがはっきりしてしまうのですが、このバンドはたまにガツンとくる楽曲がありますので聞き続けているバンドです。このアルバムは残念ながらガツンとくる楽曲がありませんでしたが、今後も聞き続けてしまうと思います。

そう言えば、日本語オフィシャルサイトは閉鎖されてしまった様ですね。

コメント

Voivod / Ultraman - EP (2022)

2022-11-15 09:50:43 | Album Review

Voivodが初代ウルトラマンの主題歌や挿入曲をカバーしたEPです。

今年発表したSynchro Anarchyの作成時に録音されていたらしいのですが、我らがVoivod、何ともやってくれたと言う感じです。もちろんお遊びであることは間違いないのですが、何とも驚きなのがかなりしっかりとした発音の日本語で歌っていることです。そして原曲に忠実ながらもフランス語でも歌ったり、挿入歌を挟んだりと楽曲が結構複雑に変化していく辺りはVoivodらしいアレンジになっていると思います。

完全にマニア向けで遊びではありますが、個人的には大好きなバンドが日本に関係する内容を取り上げてくれたのは嬉しいですし、何度も聞くことはないと思いますが十分に楽しめる内容でした。また、スネイクが「子供の頃からずっとウルトラマンの大ファンだった」「ウルトラマンの曲は音楽的にはかなり複雑」「作業してみて、相当に高い音楽性が必要」なんて発言しているのも面白いのですが、ウルトラマンってそんなに昔から海外でメジャーだったことにも驚きでした。

ちなみに日本語パートはギターのチューウィーが歌っているとの記事もありますし、チューウィーが日本語が話せるので先生になったとの記事もありますのでどちらなのかは分かりません。声を聞くとスネイクではない様に感じるのですが、チューウィーの歌声を知らないので分かりませんでした。

コメント

Queensryche / Digital Noise Alliance (2022)

2022-11-13 09:18:47 | Album Review

3年半ぶりに発表された16thでトッド・ラ・トゥーレが加入してからは4枚目になるアルバムです。

ジェフ・テイトとの裁判沙汰もありましたし、低迷していた時期もありますが、プログレッシヴメタルの草分け的存在として早くも40年のベテランバンドですので、貫禄十分と言う感じの内容に仕上がっていると思います。特にトッド・ラ・トゥーレが加入してからの作品は評価も高いですし、活動も活発ですので、その勢いをそのままアルバムに詰め込んできた感じがします。

楽曲はプログレッシヴメタルの一時代を築いた実力がありますので、十分に作り込まれていると思いますし、その作り込みが本格的なプログレほど複雑ではなく、ほど良くヘヴィメタル的で良いと思います。また、ジェフほどの存在感はないもののトッドの歌声も十分ですし、相変わらずテクニカルな演奏も良いと思います。

ただ、これと言う曲もありませんし、アルバム全体に魅力を感じません。良いメタル、さすがの仕上がりとは言えますが、もう一度聞くかと言われれば、もう良いですと答えてしまう感じです。

個人的にはデビューEPの印象が強すぎ、好きすぎと言うところがあり、1stのThe Warningでがっかり、2ndのRage for Orderでもっとがっかり、3rdのOperation: Mindcrimeは凄いアルバムだと思いつつも好きな方向性ではなく好きになれなかった歴史がありますので、バンド自体に魅力を感じなくなってしまっているのだと思います。もっと素直に聞かなくてはいけませんね。

コメント

Meridian / The 4th Dimension (2022)

2022-11-11 08:55:11 | Album Review

デンマーク出身5人組が約3年ぶりに発表した4thです。

実は初見のバンドで事前情報はメロディアス系と言うことだけで聞いてみましたが、これが絵に書いたようなメロディアス・ハードロックでした。

少々壮大な感じのオープニングで始まり、一瞬シンフォニック系なのかな?と思いましたが、ギターのリフとメロディーが聞こえてくると違ったと思い直し、ボーカルの歌声が聞こえるとメロディアス系だと確信できる感じで、後は高品質なメロディアス・ハードロックが続きました。

ボーカルが実にクリアで良い歌声なのが最大の売りになると思いますが、ギターも結構弾きまくっていますし、演奏も中々テクニカルだと思います。また、デンマークですが全体的、特にボーカルには北欧系の雰囲気もあり、その辺りがメロディアス・ハードロックとして良い味付けになっていると思います。

全体的な感想は本当に癖がないぁ~と言う感じです。楽曲も良いレベルですし、ボーカルも自然に耳に入ってくる感じで結構良いなぁ~と思ったまま最後まで聞けてしまう感じですね。

コメント

Skid Row / The Gang's All Here (2022)

2022-11-09 09:53:20 | Album Review

元H.E.A.Tのボーカル、エリック・グロンウォールが加入して作成された6thです。

EPの発表はあったもののフル・アルバムとしては16年ぶり、更に実績があり実力も十分なボーカルが加わったとのことでかなり期待して聞きましたが、聞き終えると普通のハードロックだったと言うのが本音です。

デビュー以来、作曲陣は健在ですので、確かにカッコイイハードロックですし、Skid Rowらしさも十分にあります。ただ、何か足りないと言いますか、今一つ魅力を感じません。更に間違いなくボーカルも歌えていますし良い声を出してしますので、十分にレベルの高いサウンドなのですが、どの曲も同じ様に歌っている様に感じてしまいプラスもあるけどマイナスも大きいと感じてしまいました。

もっと言うとボーカルを前面に出したいのか分かりませんが、収録されている音量バランスが悪い様に感じましたし、曲間を極端に短くする収録方法はこの曲順だと逆効果の様に感じました。(この系統のサウンドには合っている手法だとは思いますが・・・。)

過去の栄光に縋ってバンドを続けている、フェス形式の懐かしのバンド集合的な存在と言う印象が頭から離れずに聞いてしまっているのが悪いのでしょうね。それとやはりセバスチャン・バックと言う強烈なフロントマンがあってのバンドだったと言うのがポイントなのかもしれませんね。

コメント

Thundermother / Black And Gold (2022)

2022-11-07 10:14:36 | Album Review

スウェーデン出身、女性4人組の5thです。

デビュー当時からスウェーデンのオンナAC/DCと呼ばれていた通り、サウンドはタテノリでAC/DCを意識していたバンドですが、このアルバムはギターリフなどに若干AC/DCの影が見え隠れするものの、普通にハードロックと言って良いサウンドに仕上がっていると思います。

そして、ボーカルが力強く、歌い上げることもあり、メロディーやエモーショナルな面が前面に出ていますし、楽曲もそちらの方向性で作られている様に思います。恐らく、ラフでシンプル、グルーヴ感を前面に出しくることからは完全に脱却している様です。

残念ながらガツンとくる曲がなく、最後まで少々ワクワクする程度で進んでしまいますが、色々なタイプの楽曲が並んでいるますので飽きることはなく聞き続けられました。

ギター以外のメンバーが総入れ替えされたことがあったりと決して順調なバンドではありませんし、ルックス、スタイル共に今一つと女性バンドとしての魅力も今一つのところもありますが、デビュー当時から聞き続けているバンドですので頑張って欲しいです。(実は結構好きなバンドかもしれません)

コメント

Slipknot / The End So Far (2022)

2022-11-05 11:17:35 | Album Review

「アイオワが産んだ猟奇趣味的激烈音楽集団」と何とも言えない愛称が付いてしまっているSlipknotが3年ぶりに発表した7thです。(レビューするのを忘れていて慌ててしまいました)

前作は20周年とのこともあったのか、個人的にはそれまでの集大成的なアルバムだったと感じているのですが、このアルバムはその集大成を元に更に進化してきた感じを受けました。これでもかと言う感じのリズム隊の重低音、ザクザクとしたギターリフ、ノイズでありながら実に良い味付けをするスクラッチと効果音の追加、絶叫と音量十分で聞かせるボーカルとエクストリーム、ミクスチャーな要素は健在、それに3rd辺りからは定番となったクリーンボイスによるメロディアスな要素も健在とSlipknotに求める内容は全て揃っていると思います。

更に今回のアルバムでは楽曲に色々な要素を加えてきていると思います。この色々な要素はずばりと言えない程度なのですが、パンク、プログレ、ストーナーなどの要素をSlipknotサウンドから外れることなく入れ込んできている感じで一見いつも通りと感じつつも、実は結構複雑だったと言う感じです。それは特に後半に収録されている楽曲に強く感じるのですが、あえて言うならば分かりにくい要素があるとも言える感じがします。

個人的には5th、6th辺りは定番化してきており少々飽きも出てきたところに新たな要素が入ってきたのは歓迎ですし、いつも通りと言う枠を外れていない点も気に入りました。とは言いつつもこのバンド、やはりLiveでの圧倒的なパフォーマンスが魅力ですので久しぶりにLive参戦したいと思ってしまいました。

コメント

Kings Of Mercia / Kings Of Mercia (2022)

2022-11-03 07:36:26 | Album Review

FMのボーカル、スティーヴ・オーヴァーランドとFates Warningのギター、ジム・マテオスが組んだニュー・プロジェクトの1stです。

実力、経験共に十分なベテランの組み合わせ、更にベースにジョーイ・ヴェラ、ドラムにサイモン・フィリップスが加わっていますので聞く前から安定感は約束されていると感じながら聞きましたが、テクニックを含めて演奏面は十分すぎるほど安定、それぞれのメンバーが実力を発揮していると思います。

そして、この二人が組むとどんなサウンドになるのか気になりましたが、聞こえてきたのは骨太のハード・ロックでした。この楽曲がボーカルの歌声を凄く生かしていて良い感じです。更にどの楽曲も完成度が高く安心して聞いていられる感じです。

ただ、キラーソングがなかったこともありますが、少し安定しすぎている感じがします。悪く言うと平凡と言う感じですかね。恐らく、もう少し複雑な楽曲になると思っていたところに結構素直な楽曲が並んでいましたのでちょっと驚いたことも含めてのイメージだと思いますけど。

コメント

Hawk Sally / Dave Messed Up (2022)

2022-11-01 09:29:43 | Album Review

中国出身3人組の2ndです。

まず、何より驚いたのは中国のバンドであることです。個人的な偏見ですが、一気に発展して先進国入りした国ですのでどんどん色々なものが出てくるのは理解していますが、どうしてもロックなどは後進国のままの印象でした。もちろん中国のバンドに手を出していなかったと言う個人的な情報不足もありますが、初めて中国のバンドでおおっ!と思わされたバンドで、中国にもこんなサウンドを出すバンドがあるのか!と驚いたと言う感じです。

サウンドは簡単に言うとガレージ・パンクで、古いロックン・ロールを基本に70年代のパンク、80年代のヘヴィメタなどの要素を加えていると言う感じです。そして何と言っても雑です。この雑感が中々良い感じでこの系統のバンドでワクワクさせてくれる要素です。

楽曲は色々なことにチャレンジしているけどまだまだと言う感じ、収録状態は悪い、アレンジもあまりされていない、最後の方になるとボーカルの歌声が耳障りになってきたなど、悪い要素もかなりありますが、その辺りを否定してしまうと成り立たないジャンルですし、一気に勢いで聞いてしまって、面白いバンドだったとしてしまいたい感じです。

まぁ、最終的には中国のバンドと言うことに驚いただけかもしれませんが・・・。

コメント