生まれたばかりの赤ちゃんが入るお風呂のことを特に何というでしょう?
・いで湯
・さら湯
・うぶ湯
・おも湯
→ うぶ湯(産湯)
漢字では「産湯」と書きます。今では分娩後すぐに使わせる湯を指しますが、かつては分娩直後と3日めの湯を区別したようで、この3日目の湯を「うぶ湯」と呼びました。これが済んで初めて里から送られた産着を着せ、三日祝を行いました。
「うぶ」の意味は、つぎのとおり。
(初、初心、産、生)
うぶとは、世間ずれしていないこと。純情なさま。男女の情に通じていないさま。ウブ。
【源・由来】: うぶは、「産む(うむ)」の意味からとする説と、初々しいなどの「初(うい)」を語源とする説がある。 ただし、「初(うい)」の語源も「生み・産み(うみ)」や「生む日・産む日(うむひ)」とされ、いずれも「産む」に通じ、漢字は「初・初心」以外にも「産・生」の字が使われるため、「生まれたて」の意味から派生し、純情などの意味を持つようになったと考えられる。
漢字で「産・生」が使われる場合は、「産声(うぶごえ)」「産毛(うぶげ)」など名詞の上に付いて、「生まれたときの」「生まれたままの」などの意味を持つ。また、あまり使われないが「初い・初心い(うぶい)」という形容詞もあり、意味は「初々しい」「世間ずれしていない」である。
時代劇で、代官が、若い娘に語る「お主はうぶだな」は、この「初、初心」である。
回答案の〇〇湯は、次の通り。
出湯(いでゆ):地中から湧き出る湯。温泉。いでゆ。
新湯/更湯(さらゆ):沸かしたばかりで、まだだれも入らない風呂。あらゆ。「老人に―は毒だ」
重湯(おもゆ):伝統的な流動食の一種で、多量の水分を加えてよく煮た薄い粥の上澄み液のことをいう。 通常は白米にその10倍前後の水を加えて長時間煮た粥をガーゼなどの薄布で漉して飯粒を除き、塩を加えて薄い塩味をつけて味を調える。 日本では重湯は古くから病人食や離乳食などに用いられてきた。
回答案の重湯だけは、病み上がりに頂く食事で、お風呂に入るお湯関連ではない。