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消費税に関する値上げ(郵便)

2014-08-17 | シンキング

4月に消費税が値上げされ、色々な所にその影響がでている。

その中で、今回の対応が可笑しいのでは考えてしまった事例。

■郵便代

  ハガキは、50円から52円。

  封書は、80円から82円。

  定形外は、120円から120円

  ハガキは、50円÷1.05×1.08=51.42円で、1円分値上げしている。

  封書は、80円÷1.05×1.08=82.29円で、8%対応した金額。

  定形外は、120円÷1.05×1.08=123.43円で、3円分値下げしている。

  → これは、明らかに、一番利用が多いハガキから、利益を得ようとした値上げと考える。

 

少し古いが、郵便の事業別収支(営業利益)が報告されている。

https://www.post.japanpost.jp/whats_new/2008/0124_01_c01.pdf

ハガキでは、赤字と報告されている。

封書は、黒字となっている。

 

業務区分別収支計算方法書と、その根拠が書かれている。

http://www.post.japanpost.jp/about/statement/report.pdf

これを読む限り、人件費等は、作業時間比となっている。

それ以外も、時間比、件数比等、論理的に見えるが、本当にこの基準で配分して良いのかと考えてしまう内容もある。

例えば、郵便局の委託手数料の私書箱配達・取次業務等は、件数比。

郵便局の委託手数料の営業は、郵便物等収益額比となっている。つまり、はがきは、赤字なので、ここでも大きくマイナスに寄与していると考える。

と言う感じで、ハガキ部門は、儲からないロジックになっている。

 

休題:

だから、今回、1円値上げした。

1円であるが、50円だっだので、2%(1÷50)値上げしたことになる。

消費税抜きでは、5%の時は、47.62円(50円÷1.05)

8%の時は、48.15円(52円÷1.08)で、0.53円の値上げ。

元値からでも、1.1%(0.53÷47.62)の値上げとなっている。

定形外の120円は、据え置き。

不可解な消費税に伴う料金改定である。

 

閑話:

郵便物は、電子メール、SNS等の普及により、減少傾向にあることは、明白である。

新たなビジネスモデル対応しないと、郵便局の存続が難しいと考える。

最先端のビジネスモデルは、クロネコヤマトである。

それにどう移行するのかの長期プラン作成が必要である。

近所の郵便局を見ていると、改革しようとする雰囲気はない。

従来型の延長でビジネスを行っている。

いすれ、淘汰される時代が来ると考える。

 

個人的利用:

私は、企業間の書類(証憑書類)受け渡しは、郵便局を利用している。

120円で郵送できるのは、今の料金体系ではベストプライスである。

この料金体系を放棄するのか、クロネコヤマトと真っ向対決するのかは、企業戦略のケースとしては、面白いと考えている。