東京現代美術館の特撮博物館~ミニチュアで見る昭和平成の技~館長 庵野秀明 を見てきました。
朝10時過ぎに行って25分待ちの表示。実際には15分程度で入館できたかと思います。
CGの無かった時代を軸にミニチュアと合成技術はどこまでの特撮映像を作ってきたのか、また作れるものなのか、ということをテーマに先人たちの努力と技、そして現在どこまで技術は高められているのかについての展示といったところでしょうか。
コストパフォーマンスの観点からCGによって失われつつある特撮技術の振り返り、という意味で意義ある展示と思います。
1960年代に生まれた私にとっては懐かしい子供時代の思い出の展示に胸がときめきました。
造形物とともに展示されている設計図類の展示も嬉しかった。
3Dが無い二十世紀の造形図面は必要ヶ所の断面形状が判るようになっていました。しかも青焼き。
文字も建築図や機構設計図に用いられる独特の書体でPCで図面を書いてから久しくこういった文字は書いていないので懐かしく感じました。
ドリルの加工が旋盤だけで作っていたという事実や板金と木型でミニチュアの街並みを文字通り叩き出す技術に感動。
子供の頃単に「ミニチュア」とか「特撮」とだけいっていた技術がそんな努力と工夫の賜物だということを目と肌で知っただけでも有意義な体験でした。
また、マイティジャックで宇宙戦艦ヤマトでお馴染みの「強制パース」の手法が実写でとられていたのにもちょっと感動。
若い人達にとっては特撮はもはや学ぶべき歴史であり、過去のものなのかもしれません。
若い人達の目線はそんな風に受け取れました。
コストパフォーマンスからいえば確かに特撮は過去のものです。
そんな風潮に対するチャレンジともいえるのがスタジオジブリ最新特撮短編映画「巨神兵 東京に現る」。
コストと時間を惜しまずに戦後から現代まで磨き上げられた特撮技術の最高峰を楽しめました。
出口フロアに展示されている破壊された街並み。
特撮博物館、昼過ぎまで楽しんだのですが退場する頃には入場制限の行列もなく 昼から行った方がゆっくり楽しめそうでした。
昭和のTV特撮を知らない若い人達には学ぶことも多いのではないかと思います。
入館1400円。チープな映画を見るよりも楽しめること請け合いです。
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