■有事における機動防衛力運用
航空防衛力の航空団と航空隊の配置について。
北部航空方面隊は第2航空団司令部と第2航空隊と新編第4航空隊を千歳基地とし三沢基地に第3航空隊、中部航空方面隊は第1航空団(仮称)司令部と第6航空隊と新編第1航空隊を小松基地に置き百里基地に第7航空隊を、西部航空方面隊は第3航空団(仮称)司令部と第8航空隊を築城基地に置き第5航空隊と新編第10航空隊を新田原基地へ、那覇基地は第4航空団(仮称)と第9航空隊及び新編部隊、と。
有事の際には、第4航空隊、第1航空隊、第10航空隊、新編部隊、以上が第一段階として即座に脅威正面の航空優勢確保と防空任務支援へ必要な基地、航空自衛隊基地のほか、救難隊等の分屯基地、陸上自衛隊航空部隊駐屯地で一定以上の延長をもつ舗装滑走路の駐屯地や、海上自衛隊航空基地へ展開します、受け入れ拠点がありますので平時から受け入れ協定と訓練を行うことが重要でしょう。
即座に展開し得る基地や飛行場、丘珠駐屯地、八戸航空基地、秋田分屯基地、新潟分屯基地、立川駐屯地、下総航空基地、厚木航空基地、硫黄島基地、八尾駐屯地、徳島航空基地、岩国航空基地、大村航空基地、高遊原分屯地、鹿屋航空基地、そして航空自衛隊の戦闘機部隊以外の練習機や輸送機部隊に試験部隊の展開する入間基地、浜松基地、静浜基地、小牧基地、岐阜基地、防府北基地、美保基地、芦屋基地、など。
戦闘機部隊が即応し展開したとして整備器具などの整備受け入れ機能や後方支援能力といったものが無ければ、燃料補給一つとっても即座に対応する事は難しいですが、自衛隊が運用する基地や航空基地に飛行場等であれば最小限度の事は実施できますし、飛行場機能を維持する部隊、警備部隊等が展開し基地機能を敵特殊部隊や空挺部隊等により早期に喪失する懸念も比較的低い。
第3航空隊、第7航空隊、第5航空隊、飛行教導群が第二次展開部隊として待機します、第4航空隊、第1航空隊、第10航空隊、新編部隊、の第一展開部隊では航空優勢確保や防空能力に限界が生じた場合や、一定以上の戦力回復が必要な状況に展開した場合での後詰部隊です。周辺国の空軍規模から考え、我が国が直面するであろう航空消耗戦はここまでの規模が必要と覚悟しておかねばなりません。
一方で戦力逐次投入は絶対の禁忌です、したがって、第一次展開部隊が即応展開し、その即応展開が開始された時点で第二次展開に向けた部隊の移動開始へ着手する必要があり、第二次展開部隊に指定される第3航空隊、第7航空隊、第5航空隊の展開と共に、要撃飛行隊の空白地域が生じる事から、有事の際の周辺国からの第二次戦線構成を回避すべく、残る航空隊の再配置を行い、併せて陸海空自衛隊の全部隊を警戒態勢に移行すべきです。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
航空防衛力の航空団と航空隊の配置について。
北部航空方面隊は第2航空団司令部と第2航空隊と新編第4航空隊を千歳基地とし三沢基地に第3航空隊、中部航空方面隊は第1航空団(仮称)司令部と第6航空隊と新編第1航空隊を小松基地に置き百里基地に第7航空隊を、西部航空方面隊は第3航空団(仮称)司令部と第8航空隊を築城基地に置き第5航空隊と新編第10航空隊を新田原基地へ、那覇基地は第4航空団(仮称)と第9航空隊及び新編部隊、と。
有事の際には、第4航空隊、第1航空隊、第10航空隊、新編部隊、以上が第一段階として即座に脅威正面の航空優勢確保と防空任務支援へ必要な基地、航空自衛隊基地のほか、救難隊等の分屯基地、陸上自衛隊航空部隊駐屯地で一定以上の延長をもつ舗装滑走路の駐屯地や、海上自衛隊航空基地へ展開します、受け入れ拠点がありますので平時から受け入れ協定と訓練を行うことが重要でしょう。
即座に展開し得る基地や飛行場、丘珠駐屯地、八戸航空基地、秋田分屯基地、新潟分屯基地、立川駐屯地、下総航空基地、厚木航空基地、硫黄島基地、八尾駐屯地、徳島航空基地、岩国航空基地、大村航空基地、高遊原分屯地、鹿屋航空基地、そして航空自衛隊の戦闘機部隊以外の練習機や輸送機部隊に試験部隊の展開する入間基地、浜松基地、静浜基地、小牧基地、岐阜基地、防府北基地、美保基地、芦屋基地、など。
戦闘機部隊が即応し展開したとして整備器具などの整備受け入れ機能や後方支援能力といったものが無ければ、燃料補給一つとっても即座に対応する事は難しいですが、自衛隊が運用する基地や航空基地に飛行場等であれば最小限度の事は実施できますし、飛行場機能を維持する部隊、警備部隊等が展開し基地機能を敵特殊部隊や空挺部隊等により早期に喪失する懸念も比較的低い。
第3航空隊、第7航空隊、第5航空隊、飛行教導群が第二次展開部隊として待機します、第4航空隊、第1航空隊、第10航空隊、新編部隊、の第一展開部隊では航空優勢確保や防空能力に限界が生じた場合や、一定以上の戦力回復が必要な状況に展開した場合での後詰部隊です。周辺国の空軍規模から考え、我が国が直面するであろう航空消耗戦はここまでの規模が必要と覚悟しておかねばなりません。
一方で戦力逐次投入は絶対の禁忌です、したがって、第一次展開部隊が即応展開し、その即応展開が開始された時点で第二次展開に向けた部隊の移動開始へ着手する必要があり、第二次展開部隊に指定される第3航空隊、第7航空隊、第5航空隊の展開と共に、要撃飛行隊の空白地域が生じる事から、有事の際の周辺国からの第二次戦線構成を回避すべく、残る航空隊の再配置を行い、併せて陸海空自衛隊の全部隊を警戒態勢に移行すべきです。
北大路機関:はるな くらま
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3つコメントがあります。
1:まず戦闘機部隊ですが、すでにはるなさんが前の記事で述べておられる通り、1つの航空基地では収容し切れるのは精々40-60機であり滑走路閉鎖のリスクも大きいので、多くの空港に展開することが大事とのこと、よくわかります。
それに必要な備品、人員をしっかり検討するのが重要と思います。航空戦での兵力の逐次投入を避けるには、(戦闘機の数そのものもさることながら)地上支援部隊を大規模に立ち上げることこそ大事、というわけですよね。
2:そこで2つ目のコメントですが、空中給油機を10-20機整備して、後方の空自基地から多数の戦闘機を派遣するのと、展開型の地上支援部隊を大規模に持って前方の民間空港に展開するのと、どちらがよりコストに優れるのでしょうかね。。。
3:やや脱線ですが、前方展開を重視するなら、またぞろ「グリペン」が欲しくなってきますね。。。もともとA2AD的に、航空ゲリラ戦をやるために、地上支援を非常に小規模にできるのが「グリペン」の売りなので。。
真面目に言えば、前線基地=簡易的な整備と燃料弾薬の補給だけし、2-3日もすれば一旦九州に帰るような運用を前提にしたとき、F-15やF-2は、どのくらい整備部隊を削減できるのでしょうか?「2-3日でローテーション」を前提にすれば、記事にある「第二次展開に向けた部隊」が活きてくるかと思います。
>またぞろ「グリペン」が欲しくなってきますね。。。
まったく同感です。
この前のエントリーにコメントを書き込んだときも、半分グリペンが頭に浮かんでおりました。
まさに南西諸島の小島に飛行隊を分散配備させるためのような機体ですね。あの地上支援を小規模にできる能力は、もうサーブの十八番です。
いっそのこと、F-3の開発については、サーブと組んでみてはどうかと思いますよ。日本からはステルスや電子装備関連、CCV技術、できが良ければエンジン技術。サーブからはあのメンテナンスフリーの機体思想に、諸々の実践的なアビオニクス。
サーブにしても、独自でのグリペン後継開発は難しいといわれていますから、お互いにメリットが大きいとは思うんですけどね。