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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-滋賀彦根,美味しいボルシチとウズバルとハリコフ再侵攻の厳しいウクライナ情勢

2024-05-12 18:10:10 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
ウクライナはウクライナでもウクライナ料理の話題をひとつ。

 北大路機関では毎週定期的にウクライナ戦況報告としてISWアメリカ戦争研究所やイギリス国防省情報などが発表しました、ファクトチェックが十分なされた戦況情報の概況をまとめているのですが、4月28日のアメリカ援助再開まで厳しい話題が多かった。

 アントノフAn-225ムリーヤ、ウクライナ語で“夢”を示す世界最大の巨人機の模型が飾られている店がありまして、An-225は2022年2月のアントノフ空港の戦いにおいてロシア軍の攻撃を受け世界に一機だけのAn-225は破壊されてしまいましたが、ここでは。

 ウクライナ料理、さてここは彦根の城下町、京都でロシア料理といえばキエフですが、ちょっと最近は足を運びにくい心持となっていまして、すると本格的なボルシチを頂きたいときには彦根に行く事にしています、彦根城の直ぐ近くで街並みも美しい。

 ボルシチを頂くのはファイナさんという、いやもうこれNHKで何度も紹介されていて有名店ですよね、ロシアウクライナ戦争開戦とともに母娘で日本に避難された方が、一念発起してここ彦根にてキッチンカーから始まりお店を出すに至った新しい名店で。

 サワークリームを添えて、しっかりとしたお肉の身がビーツのスープに透けて見えるボルシチに投じますと、さきほどまでとは急に風味が一新されるという。このほかに細身の葱なども添えられていて、いわゆる“味変”、薬味のようにこちらは齧っていただく。

 ファイナさんは城下町の古民家を巧く改造して、古い街並み商店街に開業しました、故に古民家独特の奥ゆきある鰻の寝床をおもわせる配置を欧風な店内としていて、しかし店の通りの向かいは石田三成の持仏を奉じ朝鮮通信使が宿所とした宗安寺がある。

 ビーツの、独特の酸っぱさというのがボルシチの醍醐味でして、なんでもビタミンを寒い冬でも補充するための料理といい、ビーツのとれない地域ではジャガイモの水煮でビタミンを補充していた歴史があるそうでして、日本には無かった発想なのかも。

 メレンゲケーキ、そうボルシチをセットにしなかったのは今回、ケーキセットにボルシチをつけてみようという、まあ甘いものが欲しかったんですよという心の探求というかもう好奇心がありまして、実際このメレンゲケーキ、口の中でほどける甘さが。

 コーヒーは深煎りだったのですけれども凄い甘さのケーキとはこれもよく考えられたもので甘すぎるという一瞬の考えをコーヒーでこれすっごい苦いよねと初期化してまあ甘いものに暖かいコーヒーとで繰り返し愉しめるようになっているのがちょっといい。

 メレンゲって泡立てている乳清というものですので時間と共にほどけやすくなっているものなのでしょうか、これをふっと口にれるとクリームなのだけれどもそれ以外の工夫という甘さとともに微妙な酸味とこれはジャムなのだろうけれども美味しさが。

 ウズバル、もうここまで来たら個人的フルコース突入だあ、という感じで追加注文してしまいました、なんかグラスの柄が土偶のようになっているのは気のせい、メニューに最初載っていなかったので季節ものかと思っていたら一枚ものメニューに載っていた。

 ウズバル、ドライフルーツをハチミツとともに煮込んで冷やした、真冬のウクライナでもビタミンを補充できる飲み物なのですが、甘さと酸っぱさが独特で、そうウクライナ料理というのは生野菜以外からのビタミンなんだなあ、と理解できるお勧めのひとしな。

 シェフを待つ店、NHKではここファイナさんをこう紹介していました、シェフとなるお店のご主人は現在、ウクライナが動員準備により児童と高齢者を除く男性の出国を禁止しているゆえ、戦争に勝利すれば、シェフが来日できる、その日を待ち店を出ました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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