■横須賀基地日常
横須賀基地日常風景の昨日の前篇に続く後篇です。

横須賀基地、探訪するたびに護衛艦がどの程度停泊しているのかとか、新鋭艦の導入などについて注目してしまいます。そしてその装備動向とともに、将来の我が国防衛政策への影響なども関心事が及ぶのですが。

FFMからFFGへ、もがみ型が次々と揃うとともに進水式や命名式の話題が飛び、建造費を抑え同時に自動化を進められた新型護衛艦ですが、もがみ型は拡大改良型のFFGへとはやくも世代交代することとなっています。

もがみ型では有事の際の九州近海での運用にも制約が加わる、既にVLS装備もがみ型の引き渡しが始まり、後日装備が実現しなかった、あぶくま型を尻目に既存艦のVLS搭載改修とVLSの費用が予算計上されていまして。

あぶくま型を考えると大幅に能力向上した、もがみ型でも中国海軍や空軍の打撃力が想定される地域へは有事の際の行動が制限される、と言う海上自衛隊の認識を見てしまいますと、ちょっと厳しい印象が否めない。

オールイージス構想という、海上自衛隊幹部学校論集に掲載された論文がありまして、全ての護衛艦にイージスシステムを、という論調が過去に極論としてありましたが、FCS-3の国産FCS体系での限界を示唆したとも。

SPY-7レーダーを回転式として一面だけ搭載するとか、イージスシステムを標準装備することは難しくとも、国産レーダーよりも遠距離を警戒監視できるレーダーを搭載し、防空能力を強化する必要性は、理解できる。

むらさめ型護衛艦、その後継艦を考えた場合、満載排水量は恐らく9000t台まで大型化して搭載装備を充実させなければ将来戦場では生き残れないだろうなあ、という一種悲観的な印象を持ってしまうのですが。

はるな型護衛艦の満載排水量が6800t、むらさめ型護衛艦の満載排水量が6200tでした、ひゅうが型の19000t並みの汎用護衛艦なんてものはないでしょうが、こんごう型の9500tくらいはあり得る。

こんごう型並みの船体に、後部に長大な飛行甲板を採用して多数の無人機を発着させセンサーノードとして用いつつ、広域防空システムと、敵のスウォーム攻撃に備えたレールガンやレーザー砲、という想定は。

あさひ型までに至る第二世代型汎用護衛艦の船体設計は、はるな型の配置を踏襲していますので、むらさめ型後継艦の船体が幅広で安定したDDGこんごう型の船体設計に先進的な上部構造物を置く、大型化、という。

あさぎり型護衛艦の三段ベッドは、むらさめ型以降二段ベッドに転換し今後はコインロッカーの大型版のような密閉式ベッドを護衛艦が採用するようですが、イギリスの45型駆逐艦のような個室充実はありえるのか。

45型防空駆逐艦は士官はもちろんのこと、下士官から可能な限り個室か一方が当直となる配置の二人用個室とし、兵員居住区もカーフェリーのS寝台程度の水準としています、次世代艦は居住性も期待したいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
横須賀基地日常風景の昨日の前篇に続く後篇です。

横須賀基地、探訪するたびに護衛艦がどの程度停泊しているのかとか、新鋭艦の導入などについて注目してしまいます。そしてその装備動向とともに、将来の我が国防衛政策への影響なども関心事が及ぶのですが。

FFMからFFGへ、もがみ型が次々と揃うとともに進水式や命名式の話題が飛び、建造費を抑え同時に自動化を進められた新型護衛艦ですが、もがみ型は拡大改良型のFFGへとはやくも世代交代することとなっています。

もがみ型では有事の際の九州近海での運用にも制約が加わる、既にVLS装備もがみ型の引き渡しが始まり、後日装備が実現しなかった、あぶくま型を尻目に既存艦のVLS搭載改修とVLSの費用が予算計上されていまして。

あぶくま型を考えると大幅に能力向上した、もがみ型でも中国海軍や空軍の打撃力が想定される地域へは有事の際の行動が制限される、と言う海上自衛隊の認識を見てしまいますと、ちょっと厳しい印象が否めない。

オールイージス構想という、海上自衛隊幹部学校論集に掲載された論文がありまして、全ての護衛艦にイージスシステムを、という論調が過去に極論としてありましたが、FCS-3の国産FCS体系での限界を示唆したとも。

SPY-7レーダーを回転式として一面だけ搭載するとか、イージスシステムを標準装備することは難しくとも、国産レーダーよりも遠距離を警戒監視できるレーダーを搭載し、防空能力を強化する必要性は、理解できる。

むらさめ型護衛艦、その後継艦を考えた場合、満載排水量は恐らく9000t台まで大型化して搭載装備を充実させなければ将来戦場では生き残れないだろうなあ、という一種悲観的な印象を持ってしまうのですが。

はるな型護衛艦の満載排水量が6800t、むらさめ型護衛艦の満載排水量が6200tでした、ひゅうが型の19000t並みの汎用護衛艦なんてものはないでしょうが、こんごう型の9500tくらいはあり得る。

こんごう型並みの船体に、後部に長大な飛行甲板を採用して多数の無人機を発着させセンサーノードとして用いつつ、広域防空システムと、敵のスウォーム攻撃に備えたレールガンやレーザー砲、という想定は。

あさひ型までに至る第二世代型汎用護衛艦の船体設計は、はるな型の配置を踏襲していますので、むらさめ型後継艦の船体が幅広で安定したDDGこんごう型の船体設計に先進的な上部構造物を置く、大型化、という。

あさぎり型護衛艦の三段ベッドは、むらさめ型以降二段ベッドに転換し今後はコインロッカーの大型版のような密閉式ベッドを護衛艦が採用するようですが、イギリスの45型駆逐艦のような個室充実はありえるのか。

45型防空駆逐艦は士官はもちろんのこと、下士官から可能な限り個室か一方が当直となる配置の二人用個室とし、兵員居住区もカーフェリーのS寝台程度の水準としています、次世代艦は居住性も期待したいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)