■臨時情報-中東情勢
武装勢力ハマスによるイスラエル無差別攻撃に端を発したガザ騒擾が発生した昨年10月から、戦火はイエメンへ飛び火する状況となっています。
アメリカとイギリスを中心とした有志連合は日本時間1月12日、国連安保理決議2722号に依拠したイエメンフーシ派拠点への航空攻撃に踏み切りました。これはフーシ派武装勢力が約30回に渡り紅海海上のタンカーや貨物船への無差別攻撃を行い、地中海からスエズ運河を経由しインド洋に至る海上航路を事実上海上封鎖している状況への打開策です。
攻撃目標は10カ所以上、フーシ派武装勢力の武器貯蔵施設やミサイル関連施設、防空関連施設に対して攻撃を加えたとの事です。安保理決議とともに、アメリカが攻撃に踏み切った最後の分水嶺は、9日にアメリカ船舶への攻撃が行われたことである、今回の攻撃についてアメリカのバイデン大統領は公式に声明を出し、必要ならば追加攻撃を行うとのこと。
国連安全保障理事会は日本時間1月10日、船舶無差別攻撃の即時停止と拿捕した船舶乗組員の即時開放を求める安保理決議2722号を採択、対するフーシ派武装勢力は、紅海を航行する船舶に対し、スエズ運河のシナイ半島に隣接する事からパレスチナ自治区を攻撃するイスラエル方向に向かうかイスラエル方向から航行する船舶として攻撃を正当化している。
攻撃は航空攻撃と巡航ミサイル攻撃が中心で、アメリカ海軍が航空母艦艦載機と攻撃型原潜からの巡航ミサイル攻撃、イギリス軍はアメリカ空母機動部隊へ護衛艦艇を派遣すると共に地中海のイギリス軍基地より空軍機を派遣し航空作戦を展開、しかし、攻撃は一回限りのもので、フーシ派が再度の攻撃を行わない限り静観するという立場を示しています。
日本から見るべき情勢は二つ、一つは邦人救出任務の可能性、フーシ派武装勢力はアメリカの攻撃に対して報復を主張していますが周辺国へのミサイル攻撃が拡大し戦火が中東地域に大きく広がる場合には、石油関連企業や商社駐在員などの安全を図る必要があります。そしてもう一つは、フーシ派による船舶無差別攻撃がこれにより沈静化するのかという。
船舶無差別攻撃は、昨年の護衛艦あけぼの弾道ミサイル攻撃事案、日本タンカー襲撃事件も発生しており、最早日本は攻撃を受けた当事者となっています。そして二つの部分に共通する点ですが、フーシ派武装勢力へ兵器を供給しているイランとの関係は、事態拡大の可能性を左右すると共に武器供給が続けば船舶攻撃も続き、今後の展開を注視しましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
武装勢力ハマスによるイスラエル無差別攻撃に端を発したガザ騒擾が発生した昨年10月から、戦火はイエメンへ飛び火する状況となっています。
アメリカとイギリスを中心とした有志連合は日本時間1月12日、国連安保理決議2722号に依拠したイエメンフーシ派拠点への航空攻撃に踏み切りました。これはフーシ派武装勢力が約30回に渡り紅海海上のタンカーや貨物船への無差別攻撃を行い、地中海からスエズ運河を経由しインド洋に至る海上航路を事実上海上封鎖している状況への打開策です。
攻撃目標は10カ所以上、フーシ派武装勢力の武器貯蔵施設やミサイル関連施設、防空関連施設に対して攻撃を加えたとの事です。安保理決議とともに、アメリカが攻撃に踏み切った最後の分水嶺は、9日にアメリカ船舶への攻撃が行われたことである、今回の攻撃についてアメリカのバイデン大統領は公式に声明を出し、必要ならば追加攻撃を行うとのこと。
国連安全保障理事会は日本時間1月10日、船舶無差別攻撃の即時停止と拿捕した船舶乗組員の即時開放を求める安保理決議2722号を採択、対するフーシ派武装勢力は、紅海を航行する船舶に対し、スエズ運河のシナイ半島に隣接する事からパレスチナ自治区を攻撃するイスラエル方向に向かうかイスラエル方向から航行する船舶として攻撃を正当化している。
攻撃は航空攻撃と巡航ミサイル攻撃が中心で、アメリカ海軍が航空母艦艦載機と攻撃型原潜からの巡航ミサイル攻撃、イギリス軍はアメリカ空母機動部隊へ護衛艦艇を派遣すると共に地中海のイギリス軍基地より空軍機を派遣し航空作戦を展開、しかし、攻撃は一回限りのもので、フーシ派が再度の攻撃を行わない限り静観するという立場を示しています。
日本から見るべき情勢は二つ、一つは邦人救出任務の可能性、フーシ派武装勢力はアメリカの攻撃に対して報復を主張していますが周辺国へのミサイル攻撃が拡大し戦火が中東地域に大きく広がる場合には、石油関連企業や商社駐在員などの安全を図る必要があります。そしてもう一つは、フーシ派による船舶無差別攻撃がこれにより沈静化するのかという。
船舶無差別攻撃は、昨年の護衛艦あけぼの弾道ミサイル攻撃事案、日本タンカー襲撃事件も発生しており、最早日本は攻撃を受けた当事者となっています。そして二つの部分に共通する点ですが、フーシ派武装勢力へ兵器を供給しているイランとの関係は、事態拡大の可能性を左右すると共に武器供給が続けば船舶攻撃も続き、今後の展開を注視しましょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)