■臨時情報-未確認飛行物体
日本に飛来していたものと同じではないか。
中国軍偵察用と思われる気球がアメリカ本土上空に滞空しています、この問題を受け、中国を訪問予定であったアメリカの部臨検国務長官は訪中を延期すると発表しました。アメリカ中央部を飛行している気球の高度は18288m前後、端数が複雑なのはアメリカ当局が60000フィートと発表しているためです。この高度は領空侵犯の対象となる高度です。
仙台の未確認飛行物体、2020年に騒動となりました長時間高高度を滞空していた気球と類似したもので、この飛行物体はそののちに八戸方面へ移動しています、これは当初正体不明であり、気象用ゾンデではない、携帯電話会社の通信支援用気球でもない、気球マニアの大会用無人気球が流れたものではないか、といわれましたが、結局正体は不明のまま。
気球にはセンサーが装備されており、このセンサーは地上からの超長望遠レンズでも確認できるものです。アメリカ国防総省は、中国の無人偵察用気球であると発表しました。しかし、日本では三年も前に無人気球が飛行している点を感知しながら、詳細を把握しなかった点は問題です。法律上問題がないならば、日本も偵察用に検討すべきなのでしょう。
F-15C戦闘機の実用上昇限度は54000フィート、6000フィートを飛行しているものを鹵獲することは簡単ではありません、旅客機の飛行高度よりも高いところを飛行していますので今のところ航空機事故の発生という可能性はありませんが、しかし低軌道衛星よりもはるかに低高度を飛行しています、あのU-2偵察機よりも低高度、情報収集用には有用です。
ペトリオットミサイルを用いれば、60000フィートの高度であっても難しくはありません、当該気球の大きさが不明であり、レーダーに映りにくい可能性はあるのですが、ペトリオットミサイルのセンサーは進化しており、レーダー反射面積はがき一枚分というF-35戦闘機を補足できるかは未知数ですが、ただ、これを行った場合、破片が広範囲に飛散します。
気球の破片ではなく迎撃に用いたミサイルの破片が散布されるという意味ですが、このためにアメリカ政府も撃墜措置に踏み切るのかについては、いまのところ静観、という状況です。他方で低軌道衛星では得られない情報、例えば電波情報収集などにこの種の気球が使われるとすれば、相応の対策と日本も風向きから東方の友好国からの偵察用への運用を検討すべきでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
日本に飛来していたものと同じではないか。
中国軍偵察用と思われる気球がアメリカ本土上空に滞空しています、この問題を受け、中国を訪問予定であったアメリカの部臨検国務長官は訪中を延期すると発表しました。アメリカ中央部を飛行している気球の高度は18288m前後、端数が複雑なのはアメリカ当局が60000フィートと発表しているためです。この高度は領空侵犯の対象となる高度です。
仙台の未確認飛行物体、2020年に騒動となりました長時間高高度を滞空していた気球と類似したもので、この飛行物体はそののちに八戸方面へ移動しています、これは当初正体不明であり、気象用ゾンデではない、携帯電話会社の通信支援用気球でもない、気球マニアの大会用無人気球が流れたものではないか、といわれましたが、結局正体は不明のまま。
気球にはセンサーが装備されており、このセンサーは地上からの超長望遠レンズでも確認できるものです。アメリカ国防総省は、中国の無人偵察用気球であると発表しました。しかし、日本では三年も前に無人気球が飛行している点を感知しながら、詳細を把握しなかった点は問題です。法律上問題がないならば、日本も偵察用に検討すべきなのでしょう。
F-15C戦闘機の実用上昇限度は54000フィート、6000フィートを飛行しているものを鹵獲することは簡単ではありません、旅客機の飛行高度よりも高いところを飛行していますので今のところ航空機事故の発生という可能性はありませんが、しかし低軌道衛星よりもはるかに低高度を飛行しています、あのU-2偵察機よりも低高度、情報収集用には有用です。
ペトリオットミサイルを用いれば、60000フィートの高度であっても難しくはありません、当該気球の大きさが不明であり、レーダーに映りにくい可能性はあるのですが、ペトリオットミサイルのセンサーは進化しており、レーダー反射面積はがき一枚分というF-35戦闘機を補足できるかは未知数ですが、ただ、これを行った場合、破片が広範囲に飛散します。
気球の破片ではなく迎撃に用いたミサイルの破片が散布されるという意味ですが、このためにアメリカ政府も撃墜措置に踏み切るのかについては、いまのところ静観、という状況です。他方で低軌道衛星では得られない情報、例えば電波情報収集などにこの種の気球が使われるとすれば、相応の対策と日本も風向きから東方の友好国からの偵察用への運用を検討すべきでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)