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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ウクライナ情勢-アメリカのルビオ国務長官はロシアの停戦への本気度にアメリカ政府が関心

2025-04-07 07:00:45 | 国際・政治
■防衛情報-ウクライナ戦争
 トランプ大統領の制裁だけで平和が訪れるという発想は日本的だと鏡を見るような気分ではありましたが実際には別の動きもあるもよう。

 アメリカのルビオ国務長官はロシアの停戦への本気度にアメリカ政府が関心を示していると述べた、これは4月4日付ISWアメリカ戦争研究所ウクライナ戦況報告によるもので、ロシア側が交渉を引き延ばす段階だけではなく、戦争の解決にどの程度真剣さをもっているか、戦争終結について価値観を共有しているかを関心事としているとのこと。

 追加制裁、ロシアが停戦に熱心ではなく交渉を先延ばしすることでアメリカの関与を弱めようと考えている場合はロシアへの追加制裁を行い、またロシアが交渉そのものに解決を目的としていない場合には、アメリカのウクライナ支援に関する重要性を再評価する可能性があると指摘しました。一方で、ウクライナでのロシア軍攻撃は継続されています。

 ウクライナ軍はチャシブヤールとポクロフスク南西地域で領土奪還を若干ですが成功、対してロシア軍はポクロフスク南方地域とトレツク南西部において僅かに前進したとISWは報告しています。そしてウクライナ軍事評論家マショヴェッツ氏の分析として、ロシア軍はポクロフスク東方の大51諸兵科連合軍が大きく損耗しており、その回復を実施中、と。

 戦況全般では、トレツク周辺を中心にロシア軍は小規模な歩兵の浸透攻撃を続けており、戦車や機械化部隊による突破作戦などは行っていない、ウクライナ軍部隊の居ない地域を迂回する様に浸透する方法をとっていると指摘、その上でウクライナ大統領府のパリサ副長官はロシアでは兵員増強のための募集強化を行い、歩兵を増強していると指摘しました。

 兵員増強の流れとしてロシア政府は2025年内に兵員を15万名増強する方針という、ウクライナ政府が2025年2月にまとめた報告書があり、ロシア軍は莫大な損耗に曝されているものの、兵士の採用には苦労しておらず、このためにウクライナ国内での歩兵の小規模な分散をあらゆる地域で進める事が可能となっている状況があるとのこと。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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