■臨時情報-南シナ海情勢
オーストラリアへアメリカ空軍がB-52戦略爆撃機の配備を計画している、10月31日にオーストラリアABCのスクープをロイターやNHKが一斉に報じました。

オーストラリアのティンダル空軍基地米軍用訓練施設にオーストラリア政府はアメリカ空軍のB-52戦略爆撃機の配備を行う方針を発表しました。オーストラリアに配備するB-52爆撃機は6機程度、オーストラリアが1億ドルを投じて整備している飛行場設備に配備するという。アメリカ軍はオーストラリアからのこの地域での抑止力強化を目指しています。

ティンダル空軍基地の施設は飛行隊運用施設と整備施設などが整備されています。これまでオーストラリア国内にアメリカ軍の常駐施設が整備されたのは第二次世界大戦時代の話であり、今回の施設はオーストラリア軍との共同施設となるようですが、今後、中国本土からある程度の距離を隔てたオーストラリアの地政学的重要性は高まるかもしれません。

B-52戦略爆撃機は核兵器が搭載可能である戦略爆撃機である、こう強調されていますが、いまのところ戦略爆撃機用の核兵器管理施設のオーストラリアへの整備計画はありません、一方でこのB-52戦略爆撃機はアメリカ空軍が開発を進める極超音速兵器の運用能力があり、これは従来の巡航ミサイルよりも速度を遙かに高めた光速の巡航ミサイル、通常兵器です。

オーストラリアのB-52,核兵器搭載可能という点が強調されていますが、核兵器の運用能力はそれほど大きな意味が有るものではなく嘉手納のF-15C戦闘機も三沢のF-16戦闘機も岩国のF/A-18E戦闘攻撃機にもB-61先述核爆弾の搭載は可能で、大きな意味はないのかも知れません。過去にはM-198榴弾砲を富士で演習する際も核兵器が発射可能といわれた。

M-198榴弾砲は核兵器発射が可能と反対が起きましたが、155mm核砲弾さえ提供されるならば、陸上自衛隊のFH-70榴弾砲でも発射可能でして、これは普通のアタッシュケースに麻薬や銃器を運搬可能だと詰め寄るようなものかもしれません、一方でB-52戦略爆撃機をアメリカがグアム以外に拠点を置いたことのほうに、大きな意味があるといえましょう。

沖縄は最早最前線、B-52のオーストラリア配備は、沖縄などの在日米軍基地やグアムの空軍施設が中国の巡航ミサイルや中距離弾道弾の飽和攻撃に対してもはや後方の安全な基地ではなく、オーストラリアまで後退する必要を突きつけられたといえるのかもしれません。一方、南シナ海の情勢緊迫化へ地理的に近いオーストラリアのポテンシャル増大を示した証左といえます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
オーストラリアへアメリカ空軍がB-52戦略爆撃機の配備を計画している、10月31日にオーストラリアABCのスクープをロイターやNHKが一斉に報じました。

オーストラリアのティンダル空軍基地米軍用訓練施設にオーストラリア政府はアメリカ空軍のB-52戦略爆撃機の配備を行う方針を発表しました。オーストラリアに配備するB-52爆撃機は6機程度、オーストラリアが1億ドルを投じて整備している飛行場設備に配備するという。アメリカ軍はオーストラリアからのこの地域での抑止力強化を目指しています。

ティンダル空軍基地の施設は飛行隊運用施設と整備施設などが整備されています。これまでオーストラリア国内にアメリカ軍の常駐施設が整備されたのは第二次世界大戦時代の話であり、今回の施設はオーストラリア軍との共同施設となるようですが、今後、中国本土からある程度の距離を隔てたオーストラリアの地政学的重要性は高まるかもしれません。

B-52戦略爆撃機は核兵器が搭載可能である戦略爆撃機である、こう強調されていますが、いまのところ戦略爆撃機用の核兵器管理施設のオーストラリアへの整備計画はありません、一方でこのB-52戦略爆撃機はアメリカ空軍が開発を進める極超音速兵器の運用能力があり、これは従来の巡航ミサイルよりも速度を遙かに高めた光速の巡航ミサイル、通常兵器です。

オーストラリアのB-52,核兵器搭載可能という点が強調されていますが、核兵器の運用能力はそれほど大きな意味が有るものではなく嘉手納のF-15C戦闘機も三沢のF-16戦闘機も岩国のF/A-18E戦闘攻撃機にもB-61先述核爆弾の搭載は可能で、大きな意味はないのかも知れません。過去にはM-198榴弾砲を富士で演習する際も核兵器が発射可能といわれた。

M-198榴弾砲は核兵器発射が可能と反対が起きましたが、155mm核砲弾さえ提供されるならば、陸上自衛隊のFH-70榴弾砲でも発射可能でして、これは普通のアタッシュケースに麻薬や銃器を運搬可能だと詰め寄るようなものかもしれません、一方でB-52戦略爆撃機をアメリカがグアム以外に拠点を置いたことのほうに、大きな意味があるといえましょう。

沖縄は最早最前線、B-52のオーストラリア配備は、沖縄などの在日米軍基地やグアムの空軍施設が中国の巡航ミサイルや中距離弾道弾の飽和攻撃に対してもはや後方の安全な基地ではなく、オーストラリアまで後退する必要を突きつけられたといえるのかもしれません。一方、南シナ海の情勢緊迫化へ地理的に近いオーストラリアのポテンシャル増大を示した証左といえます。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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