北大路機関

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【G3X特報】第33普通科連隊創設記念-久居駐屯地祭二〇二三.三重県津市の駐屯地祭(2023-04-09)

2023-05-02 07:00:05 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■軽装甲機動車
 久居駐屯地祭特集は今回観閲行進の様子をお伝えしましょう。

 久居駐屯地、観閲行進では軽装甲機動車が行進します。この軽装甲機動車、始めてみましたのは2002年の富士総合火力演習、富士学校の装備でしたが次にみましたのは同じ年の伊丹駐屯地祭で、当時は撮影場所などをあまり考えなかったものですから凄い場所で撮った。

 第33普通科連隊、伊丹駐屯地祭にて撮影しました部隊も配備間もない第33普通科連隊の軽装甲機動車でした。お恥ずかしいのは20年以上前なのですが、今でいう一般スタンド席側で観閲行進を撮影したものですから、折角の車列を真横から間延びした構図になってしまった。

 イラク戦争がその翌年に勃発しまして、まあその翌年という2003年に北大路機関が創設されたのですけれども、自衛隊が復興人道支援ということでイラクへ派遣することとなった。かつて1992年に自衛隊はカンボジアPKOに派遣されていますが、間に合わなかった装備が。

 高機動車、1992年のカンボジアPKOでは任務は施設科部隊が主力であったのですが、当時配備されて間もない高機動車は派遣に間に合わず、結局汎用車両としてジープといいますか73式小型トラックでは心許ない状況では民生車のパジェロをUN塗装として使った歴史がある。

 軽装甲機動車は、こうした意味でイラク派遣という、軽装甲機動車が必要な状況に間に合った装備というものでして。この点は使いやすく、まあ、演習場では横転しやすいとか、高機動車よりも加速性がわるいなど隊員さんからは指摘はあるのですが、数は揃った装備でした。

 JLTV,さてアメリカ軍は現在ハンヴィー高機動車の後継装備としてJLTVというかなり大きな四輪駆動装輪装甲車を配備開始しています、これはM-ATVというMRAP耐爆車両を原型として汎用車両に資するように改良を加えたものなのですが、これが今後米軍の基本装備となる。

 ハンヴィー高機動車は、米軍がイラク戦争の治安作戦において相当数がIED簡易爆発物により破壊され、戦死者が凄いことになりました。最初はM988という非装甲型が破壊されていたとおもいましたが、M1114という装甲型も破壊されており、やはり後付け装甲には限界が。

 軽装甲機動車、富士総合火力演習ではCH-47輸送ヘリコプターにより空輸されていました、ここが機動性の高さを示したところではあるのですが、そろそろ後継車両が必要になるのではないか、少し頑丈にしてCH-47でも搭載できる限度に挑戦する装甲車が必要ではないか。

 高機動車についても、もちろん汎用車両として運べる車両という高機動車の必要性は理解するのですが、第一線への普通科部隊の小銃班、つまり歩兵機動車両としては、高機動車の後継にもう少し硬い車両、装甲車両を広範に配備してもよいのではないか、と考えるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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