■独立戦闘能力を得るには
防衛省が進める統合機動防衛力を実現するには、小規模でも確実に戦闘を遂行できる部隊が必要という視点で進めています部隊研究の 本論について。

装甲中隊戦闘群、連隊戦闘団を編成する戦車中隊長と普通科中隊長には基本として戦車3両と装甲戦闘車7両に軽装甲機動車7両の機械化部隊を隷下において第一線戦闘を指揮してもらう、という視点です。戦車中隊が機械化普通科中隊と共に大隊としてまとまって行動する機械化大隊程強力ではありませんが、連隊の下に4単位の部隊を置き小回りが利く。

戦車小隊に情報小隊として軽装甲機動車小隊を置き小型の二単位中隊としての戦車戦闘梯隊として、装甲戦闘車小隊は2個を以て小型の二単位中隊との機械化戦闘梯隊、として、一種、小型の大隊編成の如く、若しくは装甲支隊、というようなかたちでの運用も可能です。元々自衛隊の普通科中隊は迫撃砲小隊と対戦車小隊を持つ小型大隊に近い編成でした。

戦車戦闘梯隊は、戦車小隊、軽装甲機動車小隊、対戦車小隊、を以て編成します。対戦車小隊は普通科中隊対戦車小隊、装甲中隊戦闘群の中で戦車中隊を基幹とする戦闘群には対戦車小隊がありませんので、普通科中隊の個々の対戦車小隊から個々の対戦車班を抽出しなければなりませんが、中距離多目的誘導弾システムを装備し、戦車小隊の支援を行う。

戦車小隊を支援する中距離多目的誘導弾ですが、中距離多目的誘導弾はミリ波レーダーと複合光学監視装置を採用しており、監視能力が戦車よりも高く、その分防御力は限りなく低く運用には留意点がありますが、戦車小隊と離隔し見通し線の有利な地形から戦車を全般支援、スカウト小隊は前地戦闘を含む前進監視と拘束部隊としての任務を想定します。

機械化戦闘梯隊は装甲戦闘車2個小隊と共に普通科中隊が有する迫撃砲小隊の配属を受け、直接火力支援のもとで近接戦闘を担う。もちろん、戦車中隊基幹の装甲中隊戦闘群へ迫撃砲と対戦車ミサイルを抽出しますので、戦闘梯隊へ細分化せず、対戦車班と迫撃砲班を統合して、装甲中隊戦闘群長直轄の火力小隊として運用する選択肢も臨機応変に配転可能だ。

装甲機動旅団普通科連隊隷下には重迫撃砲中隊を置くという、現在の旅団普通科連隊では本部管理中隊に重迫撃砲小隊が置かれていますが、広域師団編成の装甲機動旅団案では普通科中隊数を縮小するため、その分を重迫撃砲中隊の維持として転換する方式を提示しています、ここから重迫撃砲小隊の半数を各装甲中隊戦闘群へ分散配置する方策があります。

普通科中隊への重迫撃砲班分散配置は、火力の集中原則からは逸脱している印象がありますが、連隊長の手元には連隊戦闘団編成と共に特科連隊より特科大隊の榴弾砲10門を戦闘序列に加えますので、重迫撃砲中隊を構成する4個小隊の内、2個小隊を各2門の重迫撃砲班へ分散し、各普通科中隊に配属したとして必ずしも過度な砲迫火力分散とはなりません。

中隊毎に重迫撃砲を重迫撃砲班として分散配置する手法は、自衛隊でも実際に第1空挺団隷下の空挺大隊や、西部方面普通科連隊において実例があります。普通科中隊隷下にはもともと81mm迫撃砲を運用する迫撃砲小隊がありますので、中距離火力では相互支援が可能となりますし、120mm重迫撃砲の最大射程は13km、部隊独自戦闘力を高められます。

装甲中隊戦闘群は、戦車戦闘梯隊として戦車3両に軽装甲機動車7両に中距離多目的誘導弾2セットから成る部隊、機械化戦闘梯隊としまして装甲戦闘車7両に81mm迫撃砲3門から成る部隊、ここに支援部隊を含む編成を採る事で、かなり独立した戦闘能力を持つ。連隊長は状況に応じ機械化大隊と捜索大隊か、4個装甲中隊戦闘群、選ぶ事が可能となる。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
防衛省が進める統合機動防衛力を実現するには、小規模でも確実に戦闘を遂行できる部隊が必要という視点で進めています部隊研究の 本論について。

装甲中隊戦闘群、連隊戦闘団を編成する戦車中隊長と普通科中隊長には基本として戦車3両と装甲戦闘車7両に軽装甲機動車7両の機械化部隊を隷下において第一線戦闘を指揮してもらう、という視点です。戦車中隊が機械化普通科中隊と共に大隊としてまとまって行動する機械化大隊程強力ではありませんが、連隊の下に4単位の部隊を置き小回りが利く。

戦車小隊に情報小隊として軽装甲機動車小隊を置き小型の二単位中隊としての戦車戦闘梯隊として、装甲戦闘車小隊は2個を以て小型の二単位中隊との機械化戦闘梯隊、として、一種、小型の大隊編成の如く、若しくは装甲支隊、というようなかたちでの運用も可能です。元々自衛隊の普通科中隊は迫撃砲小隊と対戦車小隊を持つ小型大隊に近い編成でした。

戦車戦闘梯隊は、戦車小隊、軽装甲機動車小隊、対戦車小隊、を以て編成します。対戦車小隊は普通科中隊対戦車小隊、装甲中隊戦闘群の中で戦車中隊を基幹とする戦闘群には対戦車小隊がありませんので、普通科中隊の個々の対戦車小隊から個々の対戦車班を抽出しなければなりませんが、中距離多目的誘導弾システムを装備し、戦車小隊の支援を行う。

戦車小隊を支援する中距離多目的誘導弾ですが、中距離多目的誘導弾はミリ波レーダーと複合光学監視装置を採用しており、監視能力が戦車よりも高く、その分防御力は限りなく低く運用には留意点がありますが、戦車小隊と離隔し見通し線の有利な地形から戦車を全般支援、スカウト小隊は前地戦闘を含む前進監視と拘束部隊としての任務を想定します。

機械化戦闘梯隊は装甲戦闘車2個小隊と共に普通科中隊が有する迫撃砲小隊の配属を受け、直接火力支援のもとで近接戦闘を担う。もちろん、戦車中隊基幹の装甲中隊戦闘群へ迫撃砲と対戦車ミサイルを抽出しますので、戦闘梯隊へ細分化せず、対戦車班と迫撃砲班を統合して、装甲中隊戦闘群長直轄の火力小隊として運用する選択肢も臨機応変に配転可能だ。

装甲機動旅団普通科連隊隷下には重迫撃砲中隊を置くという、現在の旅団普通科連隊では本部管理中隊に重迫撃砲小隊が置かれていますが、広域師団編成の装甲機動旅団案では普通科中隊数を縮小するため、その分を重迫撃砲中隊の維持として転換する方式を提示しています、ここから重迫撃砲小隊の半数を各装甲中隊戦闘群へ分散配置する方策があります。

普通科中隊への重迫撃砲班分散配置は、火力の集中原則からは逸脱している印象がありますが、連隊長の手元には連隊戦闘団編成と共に特科連隊より特科大隊の榴弾砲10門を戦闘序列に加えますので、重迫撃砲中隊を構成する4個小隊の内、2個小隊を各2門の重迫撃砲班へ分散し、各普通科中隊に配属したとして必ずしも過度な砲迫火力分散とはなりません。

中隊毎に重迫撃砲を重迫撃砲班として分散配置する手法は、自衛隊でも実際に第1空挺団隷下の空挺大隊や、西部方面普通科連隊において実例があります。普通科中隊隷下にはもともと81mm迫撃砲を運用する迫撃砲小隊がありますので、中距離火力では相互支援が可能となりますし、120mm重迫撃砲の最大射程は13km、部隊独自戦闘力を高められます。

装甲中隊戦闘群は、戦車戦闘梯隊として戦車3両に軽装甲機動車7両に中距離多目的誘導弾2セットから成る部隊、機械化戦闘梯隊としまして装甲戦闘車7両に81mm迫撃砲3門から成る部隊、ここに支援部隊を含む編成を採る事で、かなり独立した戦闘能力を持つ。連隊長は状況に応じ機械化大隊と捜索大隊か、4個装甲中隊戦闘群、選ぶ事が可能となる。
北大路機関:はるな くらま
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