北大路機関

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岐阜基地航空祭2015詳報【第四回】 岐阜飛行開発実験団、史上初C-2輸送機展示飛行

2015-10-31 23:08:57 | 航空自衛隊 装備名鑑
■史上初C-2輸送機展示飛行
今回は南側会場に転回した上でのお話ですが、結果的に史上初のC-2輸送機展示飛行を順光環境にとれただけでもその価値があったといえるかもしれません。

岐阜基地航空祭、南側会場に先行した増援の方々曰く、今年は奥の方に入れるとの事、奥の方まで入れるという事は着陸した航空機を撮影する際にバリアーに視界を遮られないという利点があるのですが、バリアーが無ければ、管制塔や格納庫にメイン会場がその背景に入れてみる事が出来る、ということ。

南側会場で撮影しよう、航空宇宙博物館へ転進する検討はナシにしよう。奥の方まで入れるのならば、それに越したことはありません、メイン会場は0900時頃に既に最前列から5mくらいは雑踏になっていて、レジャーシートが前進を阻み、既に多くの脚立が並んでいる、しかしこの南側会場ならば二列目を確保出来る。

撮影位置を確保したあたりで、午前中の飛行開発実験団編隊飛行が行われまして、岐阜基地航空祭では最初に小規模な編隊飛行を行ったうえで、最後に輸送機まで参加する大編隊が飛行展示にて会場を沸かせます、異機種大編隊はここでなければ見れないというもの、これこそが岐阜基地航空祭だ。

今年度は編隊飛行が様々な角度から行われまして、メイン会場でも楽しめる部分が多かったとおもいますが、やはりメイン会場から順光となる国道21号線や名鉄線上を編隊飛行するという選択肢は無く、青空に航空機が鮮やかに蘇る写真を見るたびに、移動してよかったなあ、と実感です。

最先端の航空機といいますか、滑走路が見える位置に陣取っていても航空機は短距離でいち早く離陸してしまいます、滑走路沿いに撮影位置をとったのですが、バリアー付近の末端部分ですから、もうこの位置を航空機が通過する頃には充分な高度が採られていまして、そして速度も速い。

CANON EOS7Dに300mmF2.8ISと×1.4テレコンバータを装着し撮影していますので、短焦点レンズ、見えている画角を、あっという間にフレームから戦闘機が飛び出し、重い望遠レンズを振り回すコツとタイミングとフレーミングセンス全てを発揮し、兎に角いい写真をおさめようと頑張ってみました。

単焦点レンズ、つまり300mm望遠レンズであれば、70-300mmや28-300mmのようにズームできるものが多いのですが、ズームレンズとことなり300mm単焦点レンズでは300mmのみ、というレンズです、一見不便に見えると聞きますし、実のところ昔は当方もそう思っていました。

しかし単焦点レンズは、ズームレンズが得意とする焦点がある場合や、周辺減光といってが欧を小さくした場合のドーナツ状の影がうっすら浮かび上がる現象やケラレなどピントの偏差が生じるという機構上の限界があります、300mm単焦点ですとそうした心配がありません、もっとも広角側は18-200mmを使っていますが、ね。

ですが重い、外装バッテリーパックを装着したEOS-7D,今年六月中旬まではEOS-50Dを使っていましたが、この重くなった一眼レフに300mmF2.8ISという重いレンズ、人工蛍石を使った世界最高水準のレンズといわれるもので明るいのが特色のもの、これに1.4倍に焦点距離を伸ばし420mm相当に仕上げるテレコンバータを装着しますと4.4kgとなります。

自衛隊の64式小銃が4.4kgですのでほぼ同じ重さ、64式小銃は銃床を方に当てて重心均衡を図り重量感を相殺できるのですが、EOS-7D&300mmF2.8ISには銃床はついていません、あまりもの重さに東京マルイのSIG550用折畳銃床を超望遠レンズに装着している方を稀に見かけますが、そうするとさらに重くなる。

これを振り回すわけです、が、撮影のコツは、単焦点ですとズームできない分被写体を待ち構えて撮る構図を決められますし、F2.8という明るいレンズ、F1が肉眼の明るさなのですが、望遠ながら明るい関係でシャッター速度を相当早く設定しても画面が暗くならず、撮影の自由度を高く維持できます。

撮影位置へ。幸いなことに最初の編隊飛行が終了しまして次の編隊飛行まで時間がある際に、恐らく最初に南側会場に正門から入り午後からメイン会場へ移動する、というような予定で入られた方だと思うのですが、人の移動がありまして、我々一行、地元のいつもお世話になっている方も合流し4名、ともに最前列を確保出来ました。

北大路機関:はるな くらま
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コメント (4)
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