■河原町から梅田、そして三ノ宮へ
本日も阪急電鉄の写真を特集する。阪急電鉄は関西を代表する私鉄であり、関西主要都市である京都、大阪、神戸を結ぶ146.6kmの路線網を有している。本日は、昨日移動中に撮影したものの中から掲載したい。
京都に向かう快速急行、その向こうには先行する普通電車が見える。鉄道とは、多くの人は何気なく毎日利用しているが、今回はその日常風景を紹介したい。阪急電鉄は、車両としては平凡という印象を持たれている方も多いが、運転本数などが多く、そうした特質が織り成す情景は独特である。
静寂。阪急梅田駅のラッシュ時を終えたつかの間の静寂を現す情景。梅田はJR西日本大阪駅と阪神電鉄梅田駅、大阪市営地下鉄を結ぶ交通の要衝である。阪急梅田駅は9編成の列車が並列して並ぶ巨大なターミナル駅である。写真は神戸方面に向かうホームで、発車を控えた特急電車が佇んでいる。
到達。梅田スカイビルを背景に間もなく大阪梅田に到達することを示している。高さ173㍍の梅田スカイビルは、展望台を含めた複雑な形状が大阪のシンボルの一つとして親しまれている。また夜景撮影の名所の一つであると、先日お教えいただいた。
対向列車。新幹線と阪急線。京阪神を結ぶ私鉄網と、日本の主要都市を結ぶ新幹線。撮影は梅田行き特急の車内から撮影したもので、新幹線と阪急線がそれぞれ上下線の行き違いをしている。新幹線に追い抜かれることは多いが、阪急電車と新幹線が同時に行き違うのは小生は初めて撮影した。
架線。電車ではなく、架線を中心に据えたアングル。対照的に大阪モノレールなどでは全く架線などがなく空中を滑るように進む情景に驚かされるが、電車に不可欠な架線に焦点を合わせると独特の複雑な形状が逆に新鮮である。
ポイント。京都線、神戸線、宝塚線の列車が同時に出発することで有名な梅田から十三間であるが、その複雑なダイヤを象徴するようにポイントの複雑な形状をしている。その向こうには、京都へ、神戸へ、宝塚へ向かう特急や急行がいままさに発車している様子がみえる。
保線。望遠レンズならではの圧縮効果を示したもの。接近する列車に保線員が安全位置へ移動している。阪急電鉄のみならず全ての鉄道において最大の責務は安全である。運転本数が多く、その分保線員には細心の注意が必要であるが、ダイヤを縫って日々軌間などの保守点検を行っている。時代が変わっても確実な点検は、やはり人の目に頼ることが多いとのことだ。
HARUNA
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