北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊 護衛艦隊集合訓練 夜間電飾 2006.4.22

2007-04-19 22:22:23 | 海上自衛隊 催事

■護衛艦隊夜間電飾

 神戸のルミナリエは、一言では語れない美しさがあるが、海上自衛隊の艦艇夜間電飾も、光のトンネルを潜ることはできないが、水面に反射する電飾が幽玄な空間を演出し、その魅力を文章で語るのは難しい。

Img_1376  2006年度における護衛艦隊集合訓練でも、毎夜毎に艦艇の夜間電飾が行われ、洋上に浮かぶ灯火の城郭群は市民の目を楽しませた。しかし、自衛隊観艦式横須賀夜間電飾と異なり、舞鶴は交通の利便の関係もあり、撮影できたのは近傍にお住まいの方か、自動車で展開された方、宿をとられた方くらいではなかろうか。

Img_0863_1  護衛艦隊集合訓練4月22日撮影を終了して後、小生は宿に荷物を置き、一息したのちに再度、夜間電飾を撮影するべく舞鶴基地へと出発した。基地に近いJR東舞鶴駅周辺で宿をとったこともあり、徒歩でも充分展開することが出来、まずフェリーターミナル埠頭から撮影を行う。

Img_1338  東舞鶴駅から1km程、フェリーターミナルより撮影、夜間ともあり満ち潮で埠頭に飛沫が飛ぶ中、少なくないファンがカメラの砲列を並べていた。北吸係留所、第三護衛隊群司令部前、舞鶴補給所前にまで艦艇が係留されている。なお、山の頂上にみえる灯火は五老タワーである。

Img_1350_1  画像補正が厳しすぎる一枚であるが、手前には舞鶴造修所に油船が係留されている。その向こう側にはヘリコプター護衛艦が三隻並べられている。シャッター速度1秒と比較的早い為(例えば上の写真の場合、13秒)、補正が必要になっている。

Img_1364  舞鶴警備隊の埠頭越に撮影した写真。ちなみに、ミサイル艇は警備隊所属であるが、ミサイル艇は埠頭は別のところに係留されていた。毎週末に埠頭が開放されており、自衛隊桟橋として観光名所となっているが、その際にもミサイル艇は北吸桟橋に係留されていた。

Img_1366  掃海艇桟橋より撮影。立ち入り制限なのでは、と思われるかもしれないが、この場所、実は舞鶴市役所と煉瓦博物館の通路に当たる場所であり、自由に立ち入ることが出来る。小生は手摺の間からレンズを出し撮影したが、中には長い三脚と脚立(というよりは梯子)を用いて柵越しに撮影している人も居た。

Img_1371  掃海艇桟橋の掃海艇を中心に撮影。2隻の掃海艇が係留されているが、距離が近いこともあり中々大きい。なお、この時間帯は北吸桟橋が立ち入り禁止となっているため、最も艦艇に近寄れる場所として貴重であるといえよう。

Img_1373  昼間に撮影した高台より撮影。満載排水量で6800㌧の“はるな”、7200㌧の“しらね”、“くらま”が係留されており、ヘリコプター格納庫という大きな上部構造物もあり、大きく見える。また、夜景ならではの煌々とした灯火に、昼間撮影した写真とは全く異なる印象を受ける。

Img_1375  イージス護衛艦“ちょうかい”、第四護衛隊群第64護衛隊に所属し、満載排水量は9500㌧、この当時は海上自衛隊最大最強の護衛艦である(今日では満載排水量10000㌧の“あたご”型イージス護衛艦が最大の護衛艦である)。

Img_1387  137~161㍍以上の艦艇が四隻×四隻、間隔も開けられているので長さにしてざっと900㍍はあろうか。所代わり、舞鶴地方総監部と舞鶴基地北吸桟橋の中間にある歩道橋より撮影。手前の木々は桜で、あと一週間早ければ、文字通り“桜に錨”という情景を楽しめたはずである。

Img_1402  2015時より撮影を開始して、時計をみると既に2155時、2200時消灯であるから、いよいよ小生も撤収時である。夜間電飾は基地内に立ち入ることはできないものの、基地を望見できるところは意外と多く、散策しつつ撮影というものは楽しいものであった。さて、去る18日より海上自衛隊呉基地において護衛艦隊集合訓練が行われているが、ここでも夜間電飾は行われている。百聞は一見に如かずとの言葉が示すように、見てこその夜間電飾であると納得し、ホテルへ引き上げた。

HARUNA

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