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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

中部方面隊創隊式典に想う

2005-10-06 02:26:42 | 防衛・安全保障
 小生の中部方面隊総監部創隊記念式典への参加も、思えば実に三年目、撮影ポジションなどで試行錯誤の末、今日に至るというべきか。
 ちなみに、今回の写真添付から、所謂転載による著作権侵害防止の観点から、写真にテキスト加工を行った。北大路機関とは、2005.7末日に開設された、中日本安全保障研究室京都分室を示すものである。名古屋予防外交研究室との連携の下、今後も盛り上げてゆきたい。
 閑話休題。
 伊丹駐屯地祭では、過去三年を見たところでは、戦車一個小隊、軽装甲機動車一個小隊、高機動車一個中隊、榴弾砲二個中隊、各種地対空ミサイル、一個斥候小隊に徒歩行進というのが伝統的な観閲行進であった。
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 74式戦車に関しては、今津から伊丹は確かに距離があるものの、一個中隊の参加が望ましい。何しろ方面隊の行事であるのだから、一列縦隊で一瞬にして通過してしまうような規模では心もとない。軽装甲機動車に関しても、もう少し数量を増やす事は出来ないだろうか。
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 軽装甲機動車に関しては、2003年の式典では、久居駐屯地の33連隊からの参加であったが、14輌が配備されたといっていた。翌年には金沢の14連隊からの参加で、35連隊には2003年に96式装輪装甲車(西方に移転)が参加、45連隊記念行事にも参加していたことで、第十師団管内の普通科連隊には一定数が配備されたようである。
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 なお、今津で福知山の7連隊、伊丹で36連隊の軽装甲機動車が展示してあったことで、第三師団管区にも急速に配備が進んでいる事が窺え、式典に軽装甲機動車を多く参加させることも充分可能であると考える。言い換えれば、伊丹への展開とは一種の緊急展開訓練であると考え、精力的に部隊を抽出する検討をしていただきたい。
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 さて、写真は2004年の際の96式装輪装甲車であるが、今年度の式典には参加しなかった。35普連という記載が、ペイントではなくステッカー方式であることが、後の西方移転を暗示しているが、イラク派遣部隊の訓練用に北部方面隊隷下の車輌を転用したようである。しかしながら、装輪装甲車は、緊急展開に最も有用な装備であり、軽装甲機動車よりも不整地突破能力が高い。従って、これを契機に、装輪装甲車の本州部隊への集中と、重点近代化部隊としての北部方面隊用に装軌式装甲車の新規開発をしてはどうかと、考える訳だ。
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 写真はライフルドリルの写真であるが、これに続く模擬戦闘に関しては、隔年展示であることを昨年知った。くどいようだが、方面隊の式典である。毎年度、模擬戦闘を行うことは出来ないのだろうか。費用的に問題があるのならば、コンテナハウスなどを並べ小銃主体による市街戦展示と、戦車や火砲を用いた野戦の展示とを毎年度変更すればいいだろう。
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 今年度参加して最も気になったのは、装備品展示の車輌が装輪車×3という異常な少なさであった。2003年には地対空ミサイルや戦車、そして軽装甲機動車×3、高機動車、装甲ドーザーや施設車輌多数が配備されていた。これが2004年には対空ミサイルの展示が無くなり、小銃の展示からも64式小銃や迫撃砲が消えた、そして今年度は前述の通りである。
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 しかし、これ以上の削減は不可能なので、逆に来年度の装備品展示は106㍉無反動砲やヘリコプターなどの今までに無い展示でも為されるのか、装備品展示が無くなってしまうのかが気になるところである。
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 以上のように、中部方面隊創隊記念式典の式典に関する課題などを列挙していったが、愛知・静岡県境から関門海峡までの東海北陸地方、近畿山陰地方、四国中国地方の防衛を行う方面隊である。従って、その式典はもっと大規模であり、且つ華やかなものであるべきと考える訳だ。
 HARUNA

コメント (1)
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