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北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

八尾駐屯地創設60周年・中部方面航空隊創設52周年記念行事へ行ってまいりました

2014-11-16 23:31:37 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆多忙中の取り急ぎご報告 

 本日、八尾駐屯地創設60周年・中部方面航空隊創設52周年記念行事へ行ってまいりました。

Yimg_9032 大阪第一空港として由緒正しい歴史を誇る八尾駐屯地、その創設60周年と中部方面航空隊創設52周年記念行事、先週の今津駐屯地祭の降雨を忘れさせるような秋空のもと、AH-1SやUH-1J7にAH-64DやUH-60JAが加わり、祝賀飛行と訓練展示の災害派遣展示と模擬戦闘が展開されました。

Yimg_9047 駐屯地祭ののち、最寄りの志紀駅の7駅となりが法隆寺駅とのことで当然立ち寄り、その後全く関係ないのですが馴染みのお店に二軒立ち寄り先ほど帰宅しました次第、少々筆がおぼつかないところではありますが、本日は取り急ぎご報告までに。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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今津駐屯地創設62周年記念行事(2014-11-09)PowerShotG-16撮影速報

2014-11-09 23:53:48 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆雨天の戦車部隊創設記念行事

 今津駐屯地祭、昨年度は台風で中止となり二年ぶりの実施です。

Gimg_8115 今年度は今津駐屯地創設62周年、しかし昨年度の61周年は第10戦車大隊が縮小改編を目前とした節目の年という意味で、貴重な駐屯地祭でしたので、中止は非常に残念で、台風接近状況下では致し方ないとは思いつつ近江今津駅にて落胆したことを思い出しました。

Gimg_8129 初めて今津駐屯地祭に足を運んだのは9年前ですが、第3戦車大隊は3個戦車中隊、第10戦車大隊は戦車4個中隊編制、100両以上の戦車が配備され、加えて第3特科連隊第5大隊が火砲20門を並べていた、重火力の駐屯地という印象をもったもの。

Gimg_8136 しかし、特科連隊の特科隊縮小や戦車大隊の縮小が進み、他方で中部方面移動監視隊や中部方面無人偵察機隊とこれらを統合する中部方面情報隊の新設など、情報収集能力強化を正面に出した改編が数年間継続され、現在の体制に近づいて行ったことを思い出します。

Gimg_8140 情報優位は現代戦闘に重要な意味を持つのですが、火力の集中を実現する機動力と生存性を備えた装備体系というものの重要性を軽視しすぎますと、当たり前ではありますが情報優位を活かす軍事機構としての能力を発揮できません。

Gimg_8152 74式戦車は本年度で制式化40周年を迎えていまして、数年前までは遠からず10式戦車に置き換えられる、と言われていたのですが、現在では機動戦闘車に置き換えられるとの方針です、第三世代戦車に対抗可能な高初速砲弾を投射できず、路上機動力は大きいものの不整地突破能力に非常な不確定要素が残るもの。

Gimg_8157 もっとも、機動戦闘車は200両が戦車100両の代替として導入される計画ですので、将来的に第7師団所用の200両の戦車のみが維持され、機動戦闘車が装軌式で戦車砲を搭載可能な改良型が開発されたうえで更に増強され400両体制に展開する、ということは考えられるでしょう。

Gimg_8159  もとより、日本は有事の際に制空権と制海権を維持すれば上陸されたとしても敵は行動を継続できないという俗説を一部で側聞するのですが、沖縄戦やフィリピン攻防戦のような一定期間の戦闘継続可能な水準の兵力輸送は可能であるわけですし、現代戦は長期化すれば軍事的要素よりも政治的要素で不利となります。

Gimg_8163  一撃後の和平を企図して領土の切り取りを図る状況は、想定外として良いのか、早急に着王陸を受けても既成事実を構築する前に排除できる重装備を固めねば逆に侵攻を受ける危惧があり、自衛権先制行使を憲法上認められない我が国としては一撃を受けるほかないため、この視点が忘れられているようにも。

Gimg_8161 そんなことを考えつつも、本日は雨が、そして霞が視界を遮りました。実は雨具を完全に準備せず展開してしまいましたので、雨天には難渋しました。G-16とEOS-7Dを同時に操作し撮影したのですが、漏水を警戒しEOS50Dに装着された300MMF2.8は最後まで出番なし。

Gimg_8181 他方で雨天決行とされていましたし、戦闘職種の部隊は航空部隊を除けばよほどのことが無い限り雨天中止にはなりませんので、台風20号が南方で発生した際には若干焦りましたが太平洋上を抜けたため、天候が悪くとも行事は行われるだろう、と安心しつつ展開しました。

Gimg_81840 しかし計算外であったのは近江今津駅の長蛇の列、幸いシャトルバスの早い便に乗る事が出来たのですけれども、雨天ならば多少は来場者が減るだろう、という目論見があったのですが、なんといいますか、今津は京都大阪はもちろん名古屋からも近い、ということを再認識することに。

Gimg_8186 雨天ですのでカメラバックは袋に押し込み、傘が後ろの人に当たらないように、と気を付けつつ、観閲行進を撮影したのですが、最後の方は傘をたたんで移動することに、訓練展示は傘の隙間から撮影するよう移動し、工夫をいろいろと重ねた一日となりました次第です。

Gimg_8194  雨天、凄そうに見えるのですがかすんでいるためでして、雨量は大したことは無く、雨そのものよりも撮影には大きな支障になる風が吹いていなかったのが幸いです、風が強いと防滴器具があってもレンズに雨滴が張り付いて撮影不能になってしまいますから、ね。

Gimg_8189 ところで、この74式戦車、なんか10戦車のマークの後ろにちょっと違うマークが映っていないか、と。このマークを掲げたまま訓練展示にも参加していまして、自衛隊もお堅いだけの時代は終わり柔軟になったなあ、と妙に感心しつつ、帰路につきました。

北大路機関:はるな

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豊川駐屯地創設64周年記念行事(2014-10-04)PowerShotG-16撮影速報

2014-10-26 23:27:55 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆豊川駐屯地祭遅れながらの第一報

 本日は今月4日に行われました豊川駐屯地祭の様子を。

Ciimg_4072 豊川駐屯地は愛知県の静岡県境にほど近い豊川市、有名な豊川稲荷近くに駐屯地を構え、第10特科連隊、第10高射特科大隊、第49普通科連隊、第6施設群、などが駐屯しています。愛知静岡県境は同時に中部方面隊と東部方面隊の境界でもあり、災害派遣などを考えますと重要な駐屯地です。

Ciimg_4077 第49普通科連隊の観閲行進、豊川駐屯地祭は名古屋の友人のお誘いがあり、その方とは小松基地航空祭にて合流に失敗したことから久々に並んで撮りましょう、と展開へ。豊川駅前にて集合し、3名にて撮影位置を考え、結果観閲行進を最も撮りやすいところにしよう、と。

Ciimg_4091 第1中隊の高機動車、中隊は自動車化された機動力を以て狭隘地形の国土に特化した防衛戦闘を可能としています。第49普通科連隊は第10師団の師団改編に伴う2004年3月に編成完結し、これをもって師団は4個普通科連隊を基幹とした戦車4個中隊と特科5個大隊の即応近代化師団へと改編が成りました。

Ciimg_4098  第2中隊の高機動車。連隊は即応予備自衛官を基幹としたコア化編成をとり長らく第10師団の一員として運用されてきましたが、今年3月の師団改編を以て中部方面混成団隷下に移動、同時に重装備の効率化へ旧式化する79式対舟艇対戦車誘導弾12基を有した対戦車中隊を廃止、今に至る。

Ciimg_4103 第4中隊の軽装甲機動車、連隊は連隊本部及び本部管理中隊、第1中隊、第2中隊、第3中隊、第4中隊、重迫撃砲中隊、を基幹とし、4中隊のみ軽装甲機動車を運用中です。軽装甲機動車は四輪駆動、一個小銃班を2両に分乗させ、機銃と対戦車火器等を機動運用し、運動戦や進出掩護等に当たります。

Ciimg_4110  中部方面混成団へ移管となった連隊ですが、即応予備自衛官基幹編成は維持し、教育団を拡大した方面混成団隷下に置くことで即応予備自衛官教育訓練を一括化し第一線師団へ現役人員のみを充当し即応性を増すと共に、隷下の中隊を豊川駐屯地に集約している運用を改め、師団管内の幾つかの駐屯地へ移駐させました。

Ciimg_4116  重迫撃砲中隊の120mm迫撃砲RT及び牽引車。中隊の分散は集合運用を考えますと不利ではありますが、中隊単位にて師団普通科連隊駐屯地へ分散させることで、有事の際に普通科連隊が隊区を越えた機動運用を行う際、即応予備自衛官基幹中隊を方面混成団隷下にて召集し訓練態勢に移行することで、展開した普通科連隊は後詰めの部隊を持つことが出来、この視点から転換されたのでしょう。

Ciimg_4127  第10特科連隊。こちらも三月の部隊愛編の際、5個大隊基幹から3個大隊基幹へと縮小改編されました。特科連隊は、普通科連隊の連隊戦闘団編成時に編入される2個中隊基幹の直掩特科大隊を3個乃至4個、そして師団の全般支援火力として4個中隊を基幹とする第5大隊から編制されていました。

Ciimg_4139  対砲レーダ装置JTPS-P16、敵の砲弾を感知し弾道計算の上射撃位置を評定し確実に反撃する重要装備。情報中隊に装備されるもので、このほかに対迫レーダ装置JMPQ-P13を保有、更に無線探知標定による指揮所攻撃や観測ヘリコプターや前進観測部隊支援での施設や集積地攻撃など、自衛隊の野砲部隊は非常に優れた観測手段を以て高い打撃力を維持しています。

Ciimg_4154  特科連隊の編成は連隊本部及び本部中隊
、情報中隊、第1大隊隷下に本部管理中隊及び第1中隊と第2中隊、第2大隊隷下に本部管理中隊及び第3中隊と第4中隊、第3大隊隷下に本部管理中隊及び第5中隊と第6中隊、となっており、従来編成の大隊には大隊本部が置かれているのみですが、現在は本部管理中隊を置き支援機能を強化しているとのこと。

Ciimg_4158  特科連隊はFH-70榴弾砲30門を装備しています。改編前は60門を装備していましたので火力数としては半減していますが、欧州共同開発の長砲身砲は最大射程30kmを発揮、半自動装填装置により緊急時射撃能力毎分6発を投射可能で、補助動力装置による自走も可能な優秀砲、しかし遠くない将来に国産自走榴弾砲火力戦闘車に代替されるもよう。

Ciimg_4171  高射特科大隊の観閲行進、情報小隊の対空レーダ装置 JTPS-P14、低空レーダ装置 JTPS-P9が行進しています、これら装備により師団は50kmから条件によっては100km先の目標を探知し警戒可能です。低空レーダ装置には新型のJTPS-P18の導入も計画されていましたが、民主党政権時代に他予算への転換もあり実現していません。

Ciimg_4180  第1中隊の93式近距離地対空誘導弾、中隊には12両程度が装備されています。大隊の編成は大隊本部及び本部管理中隊、第1中隊、第2中隊、よりなり第2中隊は師団策源地等の戦術防空、第1中隊は小隊毎に第一線の連隊戦闘団などへの防空に当たります。射程は5km程度ですが、各種レーダ装置による脅威情報を師団防空システムが処理し対処するため、防空能力は部隊として非常に高い。

Ciimg_4192 81式短距離地対空誘導弾、第2中隊の装備です。SAM-1Cという改良型に当たり、射程16kmのレーダー誘導型と従来装備の射程8kmである赤外線誘導型を併用します。四連装発射装置2基とレーダーを装備する射撃統制装置搭載車両により1セットを構成し、中隊には4セット程度が配備されているもよう。

Ciimg_4194 第10後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊及び高射直接支援隊、重装備の後方支援に当たる部隊で春日井駐屯地の連隊本部から派遣され駐屯しています。豊川駐屯地にはこのほか、中部方面後方支援隊第306普通科直接支援中隊および第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊が駐屯しています。後方支援部隊を第一線部隊に密接させることでより効率的な整備支援を行うことが狙い。

Ciimg_4198  第6施設群、大久保駐屯地の第4施設団隷下の施設群です。編成は群本部及び本部管理中隊、第369施設中隊、第370施設中隊、第371施設中隊、第372施設中隊、という編制で豊川駐屯地に群本部、本部管理中隊、第370施設中隊、第371施設中隊が駐屯、このほかは鯖江駐屯地に第372施設中隊、岐阜分屯地に第369施設中隊が駐屯しています。もともとは地区施設隊として部外工事などを請け負っていた部隊が改編され現在の体制となりました。 

Ciimg_4201  群隷下の中隊は機能別編成を採っており、第369施設中隊は築城機能中隊、第370施設中隊は障害機能中隊、第371施設中隊は機動支援機能中隊、第372施設中隊は交通機能中隊、というかたちで、それぞれ野戦築城や補給路維持に地雷処理や防御障害構築等を担う分担です。

Ciimg_4205  74式戦車、今津駐屯地の第10戦車大隊よりの参加です。戦車大隊も三月の部隊改編により4個戦車中隊基幹から2個戦車中隊基幹へと縮小改編されました。豊川駐屯地の車両ではありませんが、部隊行事ということで支援に今津駐屯地より展開しました。こうして観閲行進は終わり、訓練展示は当方一行、反対側から撮影することとし移動しました次第です。

北大路機関:はるな

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第15旅団創設5周年・那覇駐屯地創設42周年記念行事PowerShotG-16撮影速報

2014-10-19 22:14:47 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■日本最南端を守る新しい精鋭旅団

 本日、第15旅団創設記念行事へ行ってまいりました。

Nahaimg_5671 第15旅団、離島急患輸送に不発弾処理と防空を主体とする第1混成団が年々高まる中国からの南西諸島への軍事圧力の増大に対し示した一大決心のひとつとして、防空能力の強化や野戦部隊の強化による島嶼部防衛能力強化を軸とした旅団への混成団拡大改編です。

Nahaimg_5690 旅団改編とともに普通科連隊の新編、偵察隊の創設、装甲車の配備も本格的に行われており、さらに急患輸送を主任務とした第101航空隊は拡大改編を受け、大型の輸送ヘリコプター8機など約20機の航空機を集中運用する第15ヘリコプター隊が創設されています。

Nahaimg_5687 軽装甲車両を中心とした編成ではありますが、ヘリコプター隊の空中機動能力により島嶼部へ中隊規模の車両部隊さえも緊急展開が可能となり、装甲部隊は各種ミサイルにより小規模部隊であっても防衛に限る場合非常に大きな打撃力を有する。

Nahaimg_5727  今年の増強改編では新しく中距離多目的誘導弾や11式短距離地対空誘導弾の配備が開始、着実に防衛力は整備されており、近い将来には離島への警備隊新編や地対艦ミサイル連隊の南西諸島配備も行われると報じられており、この趨勢は当面継続されましょう。

Nahaimg_5755 さて、ここ那覇駐屯地、事前情報では撮影位置がものすごく制限されており、一時の富士駐屯地や駒門駐屯地なみ、とききました。ただ、そこまで混雑しないともお教えいただき、朝一番に足を運ぶと共に丹念に撮影位置を探してみますと、やはり、駒門駐屯地のように素晴しい構図を見つけました。

Nahaimg_5757 旅団行事に戦車と火砲がともに参加しない行事は初めてですが、構図では迫力があります。そして航空部隊ですが、その編隊飛行の高度が低く、訓練展示における飛行もその高度な飛行能力を活かす操縦要員の技量の高さを示すようでした。EOS-7DはともかくG-16では追随できないほどに。

Nahaimg_5793 他方で少々の反省点ですが、この撮影位置で訓練展示を撮影することもできたものの、やはり観閲第周辺の方が良い写真が、と思い移動したこと。思い出されるのは観閲行進と訓練展示の移動、駒門でも同じ失敗をしていますので、もう少し経験を生かさなければ、と思った次第です。

Nahaimg_5806 今回の那覇駐屯地祭、最大の注目は11式短距離地対空誘導弾の撮影ができたことでした。高射学校祭にて展示されていますがその日当方は鹿屋航空基地祭、ようやく那覇に足を運んだことでこの新装備を撮影できたのでした。那覇、速報という形で掲載しました。

北大路機関:はるな

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第10師団創設52周年記念&守山駐屯地祭 (2014-09-21) PowerShotG-16撮影速報

2014-09-21 23:30:14 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆師団改編後初の師団祭

 本日、名古屋市の第10師団司令部が置かれる守山駐屯地祭へ行ってまいりました。

Dbdimg_2942 第10師団は東海北陸地方の防衛警備及び災害派遣を担当する即応近代化師団で、第14普通科連隊、第33普通科連隊、第35普通科連隊、第10特科連隊、第10戦車大隊、第10高射特科大隊、第10施設大隊、第10後方支援連隊等を基幹として任務に当たっています。

Ddbimg_2935  東海北陸地方は政令指定都市名古屋を中心とする中京都市圏を抱えると共に若狭湾原発集中地域という戦略上の要衝を抱えると共に北陸地方の日本海沿岸の長大な海岸線を警備管区に持ち、加えて管区内に大演習場はもちろん中演習場が無い訓練場の難点を抱えつつ精鋭を求められる、という厳しいところ。

Dbimg_2948 加えて警備管区は戦後最大の台風被害を叩きつけた伊勢湾台風という過去の災害の経験を持ち、木曽三川という水害の脅威を受ける地域であると共に、近い将来発生が懸念される東海地震の警戒地域ともなっており、大規模災害という有事へも警戒を高めねばならない。

Dbdimg_2956 この重責を担う第10師団は第10混成団を元に1962年の陸上自衛隊師団制度導入とともに師団へ改編、2002年の師団改編により第49普通科連隊が創設され、特科火砲や戦車定数などが増勢、各普通科連隊にも対戦車中隊が新編され軽装甲機動車等の配備も開始、その火力及び戦闘能力を大きく向上させました。

Dbdimg_2975 2014年、新年度と共に第10師団は近代化改編を受けました。この改編にともない第49普通科連隊は中部方面混成団へ管理替えとなり、第10師団は4個普通科連隊基幹の編成から3個普通科連隊基幹編成へと縮小されるとともに、戦車大隊や特科連隊の中隊数や大隊数も縮小されています。

Dbdimg_2980 戦車大隊は4個中隊約50両を基幹とする編成から2個中隊30両に縮小改編を受け、特科連隊も全般にあたる第5大隊を廃止し普通科連隊の管理替えと共に第4大隊も廃止、火砲定数は60門から30門へと大きく削減、普通科連隊からは対戦車中隊が廃止され、重MATが全廃されています。

Dbdimg_2983 一方で、師団要員の即応予備自衛官基幹編成部隊を方面混成団へ管理替えするか現役要員へ配置転換し、これにより即応予備自衛官部隊の充足を待って対応する体制から師団を現役要員のみで対応することとなったため、有事の際の即応性が根本的に向上することとなったため、単なる縮小とは言い切れません。

Dbdimg_2990 しかしながら、戦車大の縮小により各普通科連隊が有事の際に編成する連隊戦闘団へ、各1個戦車中隊を配置する体制が1個戦車小隊を配置する編成となり、師団の全般支援火力であった火砲20門の特科第5大隊も廃止、この縮小を置き換える程度の装甲車両などの増勢が行われたかったことは問題といえるでしょう。

Dbdimg_2994 師団の即応性は向上しましたが、74式戦車が10式戦車へ、FH-70榴弾砲が自走榴弾砲たる火力戦闘車へ、軽装甲機動車に続き将来装輪装甲車が普通科連隊の高機動車化中隊を置き換え、対戦車中隊には中距離多目的誘導弾が、高射特科大隊の近接戦闘車と共に機動打撃を展開、という一昔の展望は難しいもよう。

Dbdimg_2995 新装備としては、今年度より07式機動支援橋が配備を受け、今回の駐屯地行事の目玉となったのですが、近年に中距離多目的誘導弾と74式戦車を置き換える機動戦闘車か場合によっては暫定的に10式戦車の配備が考えられ、遠くない将来に火力戦闘車が配備されることとなるでしょう。

Dbdimg_2999 記念式典ですが、今年度は観閲行進の撮影位置を観閲台右に定め観閲行進を撮影しました。少々撮影角度が限られていますが、今回の記事に使用したG-16で無難な広角を撮影し、EOS-7D及び300mm望遠を装着しましたEOS-50Dを以て観閲台近くの観閲行進の様子を撮影しました。

Dbimg_3017  撮影方法は、EOS-7DとEOS-50Dを装備しつつG-16を簡易三脚に配置し、膝上の高さから一眼レフを操作する片手でレリーズを同時操作し、異なる写真のアングルを同時に撮影する、という毎回の奇妙奇天烈な撮影方法を今回も踏襲しています。

Dbdimg_3005 観閲行進は交通誘導要員のかたの背後から撮影する形となり撮影角度に少々の工夫を凝らして撮影することに。観閲行進に続く訓練展示は、幸いいつもお世話になっている方からスタンド席に余裕があるとのお話を頂き、そちらから撮影することが出来ました。

Dbimg_3004  思えば守山駐屯地祭はこのWeblog北大路機関が運営開始となった2005年から一年も欠かさず足を運ぶことが出来ている数少ない行事で、今年11月30日にOCNブログ人サービス運営終了に伴い新ブログへ移転するこのWeblog北大路機関を考えますと、ふと感慨深い気持ちにもなりましたしだい。

Dbdimg_3025 訓練展示模擬戦は野戦方式を主として展開しまして、名古屋市内の駐屯地ですが74式戦車が各車数回の主砲空包射撃を展示、FH-70榴弾砲はもちろん小銃に機関銃の長い射撃とともに迫撃砲の射撃展示などが工夫されており、その迫力は多くの観衆には圧巻で凄いのひとこと。

Dbdimg_3030 本日は当初若干の悪天候が週間予報にて報じられていたものの写真の通り快晴に恵まれ、昨年は諸般の事情で展開されなかった一般スタンド席も本年は設置、昨年ほどの無茶苦茶な混雑も無く、改編成ったのち初の政令指定都市の即応近代化師団司令部行事を関心を以てみることができました。

北大路機関:はるな

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北部方面施設隊創設6周年南恵庭駐屯地祭(2014-09-14) PowerShotG-16撮影速報

2014-09-15 23:26:46 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆北部方面施設隊&第73戦車連隊が駐屯

 南恵庭、土曜日の第5旅団創設10周年帯広駐屯地祭に続き日曜日に北部方面施設隊創設6周年南恵庭駐屯地祭へ行ってまいりました。

Mimg_1806  前日の第5旅団創設10周年帯広駐屯地祭、帯広駐屯地には第1対戦車ヘリコプター隊も駐屯していますが、行事に参加しませんでした。聞くところでは北部方面隊が大規模演習を週明けより開始する為、丘珠駐屯地に展開していたとのこと。例年ならば帯広駐屯地祭はもっと大規模とのことでした、これは来年も行けたらいいですね。

Mtimg_1815  南恵庭駐屯地は北部方面施設隊隊本部、本部付隊、第301坑道中隊、第105施設器材隊、第303ダンプ車両中隊、北部方面後方支援隊、第101施設直接支援大隊、 第73戦車連隊、本部管理中隊、第1中隊、第2中隊、第3中隊、第4中隊、第5中隊、第7後方支援連隊第2整備大隊第3戦車直接支援中隊、第326会計隊などが駐屯している。

Mtimg_1811  北部方面施設隊は第3施設団を改編し創設された部隊で2008年に改編が完了しました。第3施設団は最盛期には第1施設群、第12施設群、第13施設群を隷下に置く大型の編成を採っていましたが、2004年に第1施設群が廃止され、一部中隊が第12施設群と第13施設群の縮小施設隊に統合されています。

Mtimg_1822  第3施設団は北部方面隊の直轄施設部隊で、東部方面隊の第1施設団、東北方面隊の第2施設団、中部方面隊の第4施設団、西部方面隊の第5施設団、と施設団があるのですが現在施設隊に縮小されたのは北部方面対のみで、北部方面隊という冷戦時代の最前線部隊縮小は一つの象徴的な部隊改編だった、と言えるでしょう。

Mtimg_1828  歴史は古く、勝田駐屯地において独立第1施設群が新編、その後、南恵庭駐屯地へ移駐しています。本州で編成され北海道に駐屯、という方式は警察予備隊の編成が朝鮮戦争により引き抜かれた米軍日本本土進駐部隊の引き抜きを穴埋めるために配置され、更に教育訓練部隊に余裕があった警察予備隊草創期には珍しくありません。

Mtimg_1840  本土からの移駐に際して、米軍輸送船に乗せられ本州を出港する写真などが多く残されています、当時は朝鮮戦争中でしたので、部隊編成も米軍使用と米軍装備を揃えており、このまま国連軍として朝鮮半島に送られるのではないか、と不安感を抱いた方もいたのだとか。

Mtimg_1852  1961年に第3施設団が新編、第1施設群の隷下部隊を大隊ごとに拡大改編するかたちで編成され、第1施設群、第301パネル橋中隊、第301浮橋中隊、第306地区施設隊、第307地区施設隊、第308地区施設隊、以上を以て編成完結しています。機動運用部隊と地域配備部隊、というかたちですね。

Mtimg_1861  1976年、施設団は第1施設群、第12施設群、第13施設群という3個群編制に改編されます。1976年防衛大綱が公表された年に当たりました、ソ連からの軍事圧力が最も大きく、着上陸事案が現実的脅威と受け止められると共に1980年には欧州東西軍事均衡が東側有利になるとの西ドイツ軍分析が発表、MiG-25函館亡命事件が発生、更に緊急発進件数が最大となった年でもあります。

Mtimg_1915  施設器材隊の新編やダンプ中隊の新編、様々な改編が行われているのですが団編成時代の最たる改編について一つ挙げますと、1988年、北部方面隊隷下の地区施設隊は一斉に施設群隷下に編入され、僻地建設工事を実施する地区施設隊としての任務は完了しました。

Mtimg_1968  改編は施設団編成後数多く行われていますが、最後の大改編は1991年の地対艦ミサイルや上級部隊の掩砲所建築へ坑道中隊が新編、これにより戦術核などの脅威に重要装備残存の道筋をつけたところです。近年は国際平和維持活動への自衛隊参加が本格化すると共に花形部隊となった施設科部隊という位置づけにあるところです。

Mimg_19160  北部方面施設隊、第3施設団からの改編は、団本部が廃止されたい本部となり、指揮官が陸将補から1佐となったほか、第13施設群が施設隊に改編され、隷下中隊の規模も大きく縮小されています。ただ、行事の祝辞において、衆議院議員町村議員から、北部方面施設団へ拡大改編する動きがあるとのこと。

Mimg_1929  現在の北部方面施設隊は、隊本部、本部管理中隊、第12施設群、第13施設隊、第105施設器材隊、第301坑道中隊、第302水際障害中隊、第303ダンプ車両中隊です。各部隊は南恵庭駐屯地、岩見沢駐屯地、釧路駐屯地、幌別駐屯地、倶知安駐屯地、と北部方面隊隷下各地に駐屯しています。

Mimg_1965  第12施設群の編成は、群本部、本部管理中隊、第335施設中隊、第336施設中隊、第337施設中隊、第342施設中隊、第312施設器材中隊、第302坑道中隊です。第13施設隊の編成は、隊本部、本部管理中隊、第360施設中隊、第361施設中隊、第383施設中隊、とのこと。

Mtimg_2001 第73戦車連隊は東千歳の第7師団基幹部隊である戦車連隊の一つで、遡れば第1戦車団第3戦車群、第104特車大隊を起源に持つ戦車部隊で、M-4特車、M-41軽戦車、61式戦車、74式戦車を経て現在の90式戦車を装備することとなり、今に至る戦車連隊です。

Mtimg_2004  陸上自衛隊は大型歩兵師団に当たる管区隊と機械化旅団にあたる機械化混成団を編成し、管区隊を基盤的防衛力、機械化混成団を機動防衛力とする運用を想定していたのですが、陸上自衛隊部内での機械化重視よりも空中機動力重視という論調がありました。

Mtimg_2007  ここで機械化よりも空中機動重視が我が国の地形では有利との分析が、米軍のエアモービル編成により担保され、装甲車調達予算の多くを航空機調達予算に割かれる形となり、機械化混成団の編成が実現したのは第7混成団、いまの第7師団のみとなり、1962年に混成団と管区隊を全て小型師団へ改編することで論争に区切りがつきました。

Mtimg_2010 北部方面隊ではソ連からの軍事力を正面に受け、第7師団を第11普通科連隊、第23普通科連隊、第24普通科連隊を基幹とした機械化師団と位置付けるとともに、方面隊直轄の第1戦車団を置き、第1戦車群、第2戦車群、第3戦車群を隷下に置いていました。

Mmimg_2017  第1戦車団と第7師団、共に機動運用部隊であり、第1戦車団は有事の際に本土からの増援師団への重装備付与や第一線師団への戦車部隊増援という位置づけにはありましたが、第7師団との共同訓練を、特に駐屯地が近傍であり北海道大演習場に隣接している関係からも継続的に実施しており、統合する案が出ます。

Mmimg_2023 1981年、第23普通科連隊の廃止と第24普通科連隊の九州転地とともに第7戦車大隊を第71戦車連隊へ拡大改編、第1戦車団の第2戦車群を第72戦車連隊へ、第3戦車群を第73戦車連隊へ拡大改編し、第7師団の機甲師団改編が実施されました。こうして第73戦車連隊は誕生したわけです。

Mimg_2032  連隊は1999年に90式戦車への装備改編を完了させましたが、2000年の部隊改編で即応予備自衛官基幹のいわゆるコア化部隊編成へ改編されましたが即応予備自衛官制度の機甲科職種における運用と訓練体系の問題点が指摘され2014年3月をもって現役自衛官編成へと再編され、今に至ります。

Mmimg_2042  第73戦車連隊は基幹部隊編成を、本部管理中隊、第1中隊、第2中隊、第3中隊、第4中隊、第5中隊、としています。 90式戦車は120mm滑腔砲と高出力エンジンに複合装甲を備えた第三世代戦車で、自動装填装置と目標自動追尾能力を備えた世界最強水準の打撃力を有し、近年一部車両へデータリンク対応改修が開始された最高峰の性能を備えた戦車です。

Mtimg_2050 観閲行進の写真を中心に南恵庭駐屯地と北部方面施設隊に第73戦車連隊の歴史を簡単に紹介してみました。このほか、訓練展示は橋梁展開の施設部隊による展示、戦車部隊の攻撃前進を戦車連隊による展示として行われています。会場は十分な広さがありましたが、観閲行進の方を広報の方が行進のみ熱心に撮影しており、それよりは行進と見学者と併せられる構図から撮影していただければ、角度的に双方良かったのかな、とも思いましたが、充実した一日を過ごせました。

北大路機関:はるな

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第5旅団創設10周年帯広駐屯地祭(2014-09-13) PowerShotG-16撮影速報

2014-09-14 01:52:13 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■帯広駐屯地へ行ってきた

 第5旅団創設10周年帯広駐屯地祭へ行ってまいりました、G-16撮影写真による札幌からの速報記事掲載です。

Img_1246 第5旅団、道東地域の防衛警備及び災害派遣任務を担う総合近代化旅団で、旧軍の両用戦での勲功名高い広島第五師団の名を継ぎ自衛隊第5混成団として創設、ソ連軍北方領土からの侵攻へ日高山脈を後ろ盾として十勝平野防衛を担う第5師団へ改編、冷戦後の2004年に第5旅団へ改編され今に至ります。

Img_1250 帯広駐屯地、北部方面隊は道北第2師団、道南第11旅団、道央および機動打撃第7師団、そして道東第5旅団から基幹部隊を編成していますが、道東は千歳や札幌の真駒内、それに多くの特急で結ばれる旭川とくらべ、行きにくく、今回まで足を運ぶことができませんでした。

Img_1258 帯広駐屯地第5旅団創設10周年記念行事、日曜日の南恵庭駐屯地北部方面施設隊創設6周年記念行事が行われますので、今回が展開の機会と考え、足を運びました次第。木曜日の北海道豪雨に少々ひやひやさせられながらも、旅客機は通常運航とのことで、やや安心し北海道へ。

Img_1297 帯広市は道東最大都市、という印象があったのですが人口は釧路市のほうがやや多く、人口も15万ほど、と聞きそのくらいなのか、と当方の知識不足を反省させられたところです。そして想像以上に特急の本数が少なく、数本運休すれば即座に立ち往生、というところにも驚かされました。

Img_1330 帯広駐屯地は帯広駅から帯広動物園方面へ4kmほど進んだところにあります。市内は道東の最大規模の都市ということもあり、美味しいものをいただき、雰囲気の良いところで一杯やることもできました。前夜から雨が降り始めましたが、幸いにして朝にはやんでおり、こちらもうれしい。

Img_1368  観閲行進は多少路面が濡れていた方が砂塵がすくない。対して防滴装備を完備すれば、豪雨でも撮影は継続可能です。2006年に東千歳で豪雨に見舞われた際にはその準備が不十分であったため難渋しましたが、2008年の富士総合火力演習夜間演習では装備の充実で豪雨下なんとかなりました。

Img_1350 北海道の駐屯地は広大、という印象がありますが、その通りで正門から式典会場まで徒歩で相応に時間を要しました。どのくらい広いかと問われれば、シャトルバスが駅と式典会場だけではなく駐屯地内だけの巡回バスが運行されていた、といえばその広さがわかるでしょう。

Img_1353  撮影機材に300mmF2.8を導入しますと、その表現力の大きさと慣れや技術を必要とするも克服すれば、その能力には依存性を感じるほどですが、長い距離を歩いていますと肩に痛みの違いを実感するほどにこのレンズは重い。

Img_1365 第5旅団、総合近代化旅団という編成を採っていますが、同じ総合近代化旅団である真駒内の第11旅団は、道都札幌市に司令部を置く駐屯地である関係上、特殊武器防護部隊に余裕を持たせてありましたが、第5旅団は北方領土に近い関係上戦車部隊の規模が大きくなっています。

Img_1431  本土師団や旅団では普通科連隊の一個中隊に軽装甲機動車を装備していますが北海道では装輪走行車がその任務にあたっており、軽装甲機動車は本部管理中隊に装備され、情報小隊にスカウト任務に使われる程度、となっているようでした。本土の連隊にもこの程度の装備はあっていいのだとおもうのですが。

Img_1432 驚いたのは式典への来場者の数が千僧の弟3師団祭や守山の第10師団祭と比べ非常に少なかった点で、かなり会場に余裕がありました。第1特科団の北千歳もすいていましたが、その比ではないほどに余裕があり、かなり自由に動き回り、撮影位置を選ぶことができたのは驚きです。

Img_1439  そして、来場者は望遠レンズを持っている人が少ない、と言いますか一眼レフの所持率が少なく、それよりも遙かに椅子持ち込みのご近所さん達が多いようで、地元の自衛隊駐屯部隊による地元の人たちのための行事、という印象がなかなか良かったところ。

Img_1446  一方、シャトルバスをしっかり調べず帯広駅からタクシーにて駐屯地に向かった当方ですが、帯広駅からは運航されていなかったものの、すぐ隣の公共施設の前からシャトルバスが運行されていた、ということを知りました。ご近所の皆さんはいったん帯広駅まで公共交通機関で移動し、そこからシャトルバスをりようした、とのこと。

Img_1454  ちなみに東北の某駐屯地祭では式典よりも物産展の方が人気を集めてていまして、式典や観閲行進が始まっても物産展の方が混雑、というところがありましたが、帯広駐屯地祭は来場者のお目当ては軽装甲機動車であり99式自走榴弾砲であり90式戦車だったもよう。

Img_1506 第5旅団は現在南スーダンPKOへ部隊を派遣中で、式典ではオーロラビジョンを利用し現地部隊指揮官からのメッセージを観閲行進開始までの時間を利用して放映していました。人口の少ないこの地域では数百人規模の隊員を派遣する、ということは同郷の仲間を送り出すという印象のようで大事にされているもよう。

Img_1525  さて、駐屯地に展開した当方は撮影位置を決めなければなりません、いったん決めてしまいますとほかの方々も会場にやってきますから人口密度が増大し、文字通り身動きが取れなくなる、せっかく帯広まで展開したのですから真剣に検討しなければなりません。

Img_1527 総合近代化旅団、ということで観閲行進を主軸に撮影するのか、訓練展示模擬戦を主軸として撮影するか、考えさせられました、その関係で撮影場所が全く条件が異なってきます。しかし、式典会場が縦長でグラウンド面積が大きくはなかった関係で観閲行進を主軸に撮影することに。

Img_1547 式典会場の観閲行進経路は、ややカーブを有していましたので、ここに撮影位置を確保すれば、観閲行進する部隊が向きを変えた瞬間の様子を撮ることができますし、背景に多数の車両を入れて撮影することができます、そしてこの場所はなかなか人が来ないので丹念に撮影位置を1m単位で調整できる。

Img_1611 撮影位置を試行錯誤してようやく定めたのですが、二列縦隊の部隊がこの直前の位置で一列に転換するので瞬間的に一れつになった後速度を増す位置にあたり、次から次へとやってきまして、迫力はあるのですがとるのは大変でした。このG-16と同時にEOS7DとEOS50Dをあつかっているのですから。

Img_1618 しかし、位置取りは正解で満足し訓練展示の撮影位置へ転換しようとした際、驚いたことがあります、訓練展示がカk視される瞬間なのに式典会場関越大中央付近の一般開放地区、その最前列付近にまだ十分余裕があったのです。これは本州では、むしろ旭川や千歳でもありえない、すごい。

Img_1642 こうして最前列からG-16も三脚に据え付け、訓練展示を撮影できるよう転換することができました。大津とかでは移動先が全くあいておらず、守山でも最前列から15mほどほかの方々がつめていて、撮影できずに苦労しましたが、そういういみでは帯広はまた来たい、と堂々と言える。

Img_1648 他方、訓練展示の規模は少々小さかったです、真駒内はもちろん、海田市や相馬原に善通寺といったほかの旅団行事と比べても、戦車1両、装甲車3両、榴弾砲2門、小規模でしかもりゅう弾砲は空包射撃を行いませんでした。これは部隊縮小改編と関係しているので、帯広ではこれが限界、と後で聞きましたが残念です。

Img_1652 こうして一連の撮影を終えました。帯広駐屯地には第1対戦車ヘリコプター隊も駐屯していますのでAH-1Sの大編隊を期待したのですが1機も参加がなく、地上展示もありません。観閲行進はすごかったのですが、訓練展示模擬戦の規模とAH-1Sについては、来年度参加規模が大きくなればな、と思いつつ撤収しました。

北大路機関:はるな

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富士学校開校60周年・富士駐屯地祭(2014-07-06) PowerShotG-16撮影速報-続報

2014-07-09 23:51:26 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆10式戦車・90式戦車・74式戦車

 富士学校祭2014、前回に続き観閲行進の様子をEOS-7DやEOS-50Dに先んじてG-16撮影写真にてお伝えしましょう。

Fsimg_4853 戦車教導隊長阿部昌平1佐以下幕僚が敬礼、観閲行進は偵察教導隊n普通科教導連隊と特科教導隊に教育支援施設地隊に続き戦車教導隊へ、指揮官車は最新10式戦車、幕僚は制式化から四半世紀近くを経ても未だ世界的に高い水準の性能を有する90式戦車、その車上から敬礼です。戦車教導隊は、10式戦車、90式戦車、74式戦車を装備し、陸上自衛隊が有するすべての戦車に応じた運用と技術研究や戦術研究を開拓し、単なる装備を最強の戦車部隊へ昇華させるところ。

Fsimg_4855 第1中隊、10式戦車を装備しています。第三世代戦車が80年代設計車体へ防御力重視を戦訓と共に積み重ね過度に重装甲化するなか、種車を1980年代設計としたうえでの近代化には限界がある訳で、ここに新設計の意義があります。新技術を以て敢えて軽量化を実現した戦車で、打撃力は優れた火器管制装置と新設計主砲に新型砲弾と情報共有能力で、機動力はアクティヴサスペンションと国産新1200hpエンジンにより、防御力は集中防御とモジュラー装甲の併用で、世界最強と言って過言でない能力を持つに至りました。

Fsimg_4858 部隊間で目標情報を共有しつつ脆弱点や突出した脅威へ高速で回避行動を採りつつ照準した目標を火器管制装置が自動追尾し、遠距離の目標に確実に命中させ自動装填装置により短時間で反復、優勢であっても劣勢であっても勝ち目を見出すための技術が盛り込まれています。世界の戦車が30年前の設計車体を補強し近代化していますが、重量は60tから70t近くなり身動きが取れなくなる中、44tと軽量車体に纏め、一方で乗員区画を自動化により局限することで乗員を防護する装甲は平均以上のものを有しています。

Fsimg_4869 第2中隊、90式戦車を装備しています。陸上自衛隊の戦車が世界標準を凌駕した記念的戦車で、120mm滑腔砲と車体及び砲塔正面に複合装甲を備え1500hpエンジンを搭載、第三世代戦車としての要件を満たしています。複合装甲とはジェットの高熱で装甲を浸徹する対戦車ミサイルに耐えるセラミック合金と極超音速の運動エネルギーで装甲を浸徹する戦車砲弾に耐えるチタン合金で防ぐ装甲で特殊樹脂とゴムにより振動衝撃から防護されており、1m程度の鋼鉄を貫通する現用対戦車火力へ対応出来る軽量装甲とすることができました。

Fsimg_4870 90式戦車は世界の第三世代戦車に当たる戦車ですが、第二世代戦車が上記の鋼鉄、均一圧延鋼板に換算し1m近い貫徹力を持つ状況下で動ける重量に抑えつつ防御することは不可能と判断し、防御を妥協した分、機動力と火力に特化した完成に至ったのですが、複合装甲により防御力を確保しつつ、従来戦車の倍近い小型の1500hp級エンジンの技術目処に依拠し、第二世代戦車当時では不可能であった攻撃力と機動力を維持しつつ防御力を両立し、攻・走・守の三位一体を可能としたことで戦車の世代交代を実現させたもの。

Fsimg_4880 第3中隊、90式戦車をこちらも装備です。90式戦車は第三世代戦車の要件を満たしつつ、自動装填装置により乗員を従来の4名から3名としました、これは走行中での再装填迅速化に繋がり攻撃力を強化したほか、乗員区画を3名分としたことは、乗員区画を一人分狭くすることが出来、結果防御力を維持しつつ軽量化が可能です、分かりやすく言えば、4名分の防弾装備よりも3名分の防弾装備の方が同じ装甲重量でも軽くできる、ということで、これにより90式戦車は50t、と現用戦車では非常に軽く仕上げられました。

Fsimg_4885 90式戦車は加えて火器管制装置に自動追尾機能が加えられており、目標を砲手がロックオンすると戦車が自動で目標を追尾し未来位置に砲弾を投射し、砲手とは別に戦車長用にも独自の索敵照準装置が装備、いち早く敵を発見し対処できます。また、油気圧懸架装置による車体傾斜能力があるため、斜面に伏せ地形を防御として射撃が可能です。更に近年、試験的にデータリンク能力付与が開始されており、液晶モニターに地形と僚車位置や敵位置の情報を共有し、指揮官の状況把握と命令下達を瞬時化明瞭化し、戦闘することが可能です。

Fsimg_4893 第4中隊、74式戦車を装備しています。74式戦車は1960年代より始まった戦後第二世代戦車の末期に我が国が国産した戦車で、弾道計算コンピュータとレーザー測距装置を搭載、以前はミルシュトリヒ法で目視計算と手動入力し射撃していた戦車砲の照準を一新させた、更に丸みを帯びた砲塔は低速砲弾やミサイルを滑らせ直撃を避ける構造で、油気圧懸架装置により、前傾右傾左傾上昇下降を自由に操作可能で丘陵や傾斜地と掩砲所から地形を盾として射撃可能、戦場を選ばない運用が可能で、制式化当時最強と言われた戦車です。

Fsimg_4897  74式戦車は873両と大量生産され、全ての戦車部隊に配備されました。夜間戦闘能力が暗視装置の能力が改善されなかたため90年代には旧式化し、防御力もそもそも第二世代戦車が防御力をある程度性妥協しているため物足りなくはあるのですが、もともと地形防御を活かす前提の専守防衛下の攻撃的な戦車ですので性能面では脅威対象であったT-62戦車に十分対抗可能で、T-72戦車へも戦術上対抗可能というもの。10式・90式・74式、現用戦車全てが登場しました、見ての通り国産戦車は妥協なく技術で世界最高を志向しています、だからこそ、戦車教導隊が最高の戦車を最強の部隊に仕立てなければなりません。こうして戦車教導隊の戦車4個中隊の観閲行進が完了しました。

北大路機関:はるな

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富士学校開校60周年・富士駐屯地祭(2014-07-06) PowerShotG-16撮影速報

2014-07-08 23:46:07 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆富士教導団迫力の観閲行進

 富士学校開校60周年・富士駐屯地祭(2014-07-06) PowerShotG-16撮影速報、少々遅くなりましたがお伝えしましょう。

Fsimg_4624 富士学校長武内誠一陸将へ敬礼する富士教導団長山中洋二陸将補、武内陸将は第四師団長を経て富士学校長へ着任されました。富士学校とは、陸上自衛隊の普通科特科機甲科の職種専門教育及び戦術研究と新装備評価試験を行う陸上自衛隊の教育機関で、学校総務部、管理部、普通科部、機甲科部、特科部、富士教導団、部隊訓練評価隊を以て編成されています。

Fsimg_4640 富士学校祭の観閲行進、その主役は富士学校の実動訓練や放火試験などを担う富士教導団です。その先頭に先ず、団本部及び本部付隊の観閲行進が開始されました。富士教導団は人員約4000名、旅団規模の部隊です。団本部及び本部付隊ですが、写真では96式多目的誘導弾システムが観閲行進に参加していますね。

Fsimg_4655 偵察教導隊、偵察部隊は機甲科職種に属する部隊ですが、師団や旅団の最先鋒となって敵勢力の規模や陣地展開状況を威力偵察する部隊です。なお、富士教導団の編成は本部付隊、普通科教導連隊、戦車教導隊、偵察教導隊、特科教導隊、教育支援施設隊、教導団教育隊、教導団音楽隊を基幹編成としています。

Fsimg_4663 偵察教導隊の87式偵察警戒車、25mm機関砲と微光増倍方式暗視装置を搭載しています。機関砲を以て威力偵察に当たる装備で、自衛隊では敵の有無を図るのが斥候、敵の規模や能力を図るのが偵察と区分しており、偵察隊は後者の任務に当たる。

Fsimg_4668 普通科教導連隊の観閲行進、82式指揮通信車の射場より連隊長麻生竜伸1佐が敬礼、滝ヶ原駐屯地に駐屯しており、観閲行進へ富士駐屯地へ展開してきました。本部管理中隊、第1中隊、 第2中隊、 第3中隊、 第4中隊、 重迫撃砲中隊、対戦車中隊 、を以て編成されています。

Fsimg_4690_2 第1中隊、89式装甲戦闘車を装備しています。35mm機関砲と対舟艇対戦車誘導弾を装備し、戦車に随伴可能な機動力と一定以上の防御力を装備する装甲戦闘車です。当初は350両程度生産され、北部方面隊の各師団へ一個連隊程度が配備される計画でしたが、冷戦の終結に伴い戦車師団である第7師団の普通科連隊一部中隊に配備される程度にとどまりました。しかし、統合機動防衛力の整備には今後必要となる装備と言えるでしょう。

Fsimg_4702 第2中隊、軽装甲機動車を装備しています。2000年より大量配備が開始され1800両が配備、現在も生産が継続されている装備です。小型装甲車に小銃班を分散させることで乗車戦闘の火力単位分散化を図りました。北部を除く全国の普通科連隊の一個中隊が充足されており、01式軽対戦車誘導弾の機動手段としても運用されているため火力は侮れません。

Fsimg_4719 第3中隊、高機動車を装備しています。陸上自衛隊の代表装備となった本車は1992年より配備が開始、普通科連隊のほぼすべてに装備されているほか、全ての職種部隊の装備運用母体ともなっています。普通科部隊では小銃班一個をそのまま機動させる装備として多数装備されており、高機動車化中隊は普通科中隊の代表的編成と言えるかもしれません。

Fsimg_4730 第4中隊、96式装輪装甲車を装備しています。戦車師団を除く北部方面隊全ての普通科連隊に一個中隊が配備されているほか、戦車部隊や特科部隊に一部施設科部隊や通信科部隊と後方支援部隊等に装備されています。路上を迅速に展開する装甲車両です。このように普通科教導連隊は全ての部隊運用を研究可能なように各中隊が異なる装備を持っています。

Fsimg_4739 対戦車中隊、79式対舟艇対戦車誘導弾、96式多目的誘導弾、中距離多目的誘導弾等を装備しています。陸上自衛隊は各国と比較しても非常に重層な対戦車誘導弾体系を有しており、これは冷戦時代にソ連の戦車部隊への大綱を重視して編成された所以と言えるもの。

Fsimg_4754 重迫撃砲中隊、120mm重迫撃砲RTを装備しています。フランス製で射程と持続射撃能力に命中精度が高く、500門を装備しています。師団普通科連隊に中隊規模で、旅団普通科連隊に小隊規模で装備されています。高機動車で牽引していますが、もともと高機動車もこの牽引用としての位置づけが強かった。

Fsimg_4761 特科教導隊、隊長の小野真嗣1佐が敬礼、野戦特科部隊の教育訓練及び高級教育、新装備評価試験と戦術研究や照準標定戦法等を研究する部隊で、特科部と協同します。昨年度より指揮通信車に代えて装輪装甲車を指揮車両として大量装備するようになりました。

Fsimg_4771 特科教導隊第1中隊、FH-70榴弾砲を装備しています。英独伊共同開発のFH-70は連続射撃能力と持続射撃能力に射程が大きく高性能な装備として完成しましたが、取得費用が大きく自走榴弾砲並みの費用を要したため欧州では一部装備となったのですが、陸上自衛隊は全欧配備総数を上回る479門を導入しています。

Fsimg_4778 第2中隊、こちらもFH-70榴弾砲を装備しています。自走榴弾砲を集中装備した北部方面隊に対し、本州以南の師団に大量配備されたのがFH-70で欧州と異なり比較的小型でその分性能が大きかったことが制式化の背景にあり、最大射程30km、本装備により本土特科部隊は大きく近代化されました。

Fsimg_4782 第3中隊、99式自走榴弾砲を装備しています。最大射程40km、自動装填装置とデータリンク能力を持ち短時間での効力射と陣地転換が可能な国産装備です。今年度までに従来の75式自走榴弾砲を全て代替し、北部方面隊隷下の師団旅団特科部隊衆力火砲として運用されています。

Fsimg_4799 第4中隊、203mm自走榴弾砲を装備しています、方面特科部隊用に91門が導入されましたが年々MLRSに置き換えられています。90kgの砲弾を30km先に投射する陸上自衛隊最大の火砲で、策源地やトーチカ等の破砕攻撃に威力を発揮するもの。

Fsimg_4808 第5中隊、多連装ロケットシステムMLRSを装備しています。子弾多数を内蔵するロケット弾を投射する着上陸阻止の切り札として大量配備が開始され、91両が装備されました。その後クラスター弾禁止条約への我が国批准により射程70kmの長射程精密誘導ロケット装備へ転換されましたが、現在、一発で広範囲を制圧するサーモバリック弾の開発が伝えられます。

Fsimg_4815 第6中隊、88式地対艦誘導弾を装備しています。射程180km、着上陸の洋上撃破への切り札となる地対艦誘導弾で、MLRSとこの装備により我が国への着上陸へは相当の困難を伴う事となりました。一個連隊で96発を同時発射可能、後継装備である12式地対艦誘導弾の部隊配備への準備が進められています。

Fsimg_4823 第303観測中隊、対砲レーダ装置、気象観測装置、無人ヘリコプターによる遠隔監視装置、電子標定装置、などなど。様々な装備を以て正確な目標位置の把握と確実は目標の破壊を司る装備群です。自衛隊特科の正確な射撃を支えているのは、これら高度な装備体系に裏打ちされているといえるでしょう。

Fsimg_4834 教育支援施設隊、滝ヶ原駐屯地に駐屯しています。施設科職種には施設学校がありますが、富士が甲はその教育上施設科部隊の支援を受けなければ円滑な教育訓練を実施できないため、富士教導団隷下にも教育支援施設隊が置かれています。

Fsimg_4845 92式地雷原処理車、91式戦車橋、後者については本州ではほとんど見ることが出来ない装備です、89式装甲戦闘車や99式自走榴弾砲に203mm自走榴弾砲についても同じことが言えますが。このように本州ではなかなか見ることが出来ない規模の観閲行進が富士駐屯地祭の見どころ。長くなりましたので戦車教導隊については次回掲載することとしましょう。

北大路機関:はるな

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富士学校開校60周年記念行事富士駐屯地祭へ本日行ってまいりました

2014-07-06 23:35:27 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆第一報として手短ですが

 本日、富士学校開校60周年記念行事富士駐屯地祭へ行ってまいりました。

Fsimg_4934 富士教導団、首都近郊の一大機械化部隊である実動部隊を隷下に置く富士学校祭は、その迫力が知られるにつれ、年々来場者が増大している富士学校祭、当方一行は開門一時間近く前に並びながら入場まで開門より30分を要しました。しかし、海上は広く、工夫次第で良好な撮影位置を確保出来ます。

Fsimg_4936 富士学校祭の見どころは何と言っても、74式戦車90式戦車10式戦車三世代の揃い踏み、全特科火砲を装備する特科教導隊と完全機械化の普通科教導連隊に教育支援施設隊など、北海道に重点配備され本州では見られない装備が観閲行進と訓練展示で活躍するところです。本年も天候はなんとかもち、良好な情景を見ることが出来ました。

北大路機関:はるな

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