平地治美の漢方ブログ 

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日本における舌診の歴史

2014年06月08日 | 舌診
漢方は中国から日本に入ってきましたが江戸時代は鎖国をしていたこともあり、
日本独自の変化を遂げました。

私達日本人の長所だと思いますが、細やかな感性でなんでも便利に使えるように
工夫してしまいますよね。

車、電化製品、化粧品、、、戦後の日本経済の発展を考えるとよくわかると思います。


同じように、漢方に対しても独自のアレンジを施しました。

シンプルでわかりやすい薬の選び方の体系化
日本人に合う薬の量での漢方薬の調合
日本の気候風土に合った処方の開発
刺して痛くない鍼の道具の開発
            ……..etc

お腹を触って病気を知る「腹診」は日本漢方の得意技です。
じつは舌診はあまり重視されていなかったようです。

ところが舌診が治療法に重要な位置を占める病気がありました。
その病気とは。。。

「天然痘」

です。
中国人である「戴曼公(たいまんこう)」の舌診図は漢方における診断・治療に
大きな影響を与えたと考えられます。

現在でもその名残か、舌診は中医学、腹診は日本漢方の得意分野のようです。

どちらも重要な診断方法ですから、流派の垣根を越えてどちらも勉強すべきですね。




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