舌を観察する時に、まず目に入るのは舌苔の状態です。
健康な舌はうっすらと白い舌苔に覆われているものですが、真っ白で厚い苔や
黄色、黒、といった舌苔は体の異状を表しています。
舌苔の色は、冷えている場合は白、熱がこもるにつれて黄色、茶色、黒、
と濃い色になっていきます。
ちょうど白いパンが焦げていくようなかんじです。
苔が濡れて湿っている場合は冷えている状態、乾燥してパサパサしひび割れて
いるような場合は熱がこもって炎症がある状態と考えられます。
白苔
黄苔
黒苔
●白苔
うっすらと白い苔は健康な状態ですが、白い苔にビッシリ覆われた舌はカラダからの
危険信号です
胃腸の働きが悪くなると、糸状乳頭が伸びて角化します。
そこに水が付くと、白く見えるようになります。
胃腸が悲鳴をあげ始めている状態なのです。
風邪などの感染症の初期でも白苔は出現しますが、そのような時は食事は控えめにする
ことを漢方では主張しています。
● 黄苔
舌苔が黄色くなるのは胃腸に熱がこもった状態です。
そして、さきほどの「白苔」の状態ではまだ口の中の細菌のバランスはそれほど
崩れてない状態でしたが、この「黄苔」では病状が進み、口の中の細菌バランスは崩れています。
口の中には色々な細菌が居ます。
悪玉菌もいれば、善玉菌も居ますが、その全部が悪さをするわけではありません。
でも、体の抵抗力が落ちたときなどは、口の中の細菌のバランスが崩れ、普段は悪さを
しなかった菌が増えることがあります。
さらに真菌感染により口の中のPhが低下して、色を付ける産色細胞が出てきます。
その結果、色素が沈着して黄色い苔や黒い苔ができるのです。
●黒苔
熱が極まってくるといよいよ苔は黒くなってきます。
冷えによっても舌苔が黒くなることがあります。
どちらにしても、病状は重く進行した状態であると、漢方では判断します。
黒苔は糸状乳頭が増殖して突起が伸び、そこに老廃物や細菌が溜まり、硫化水素(H2S)を生じ、
そこに鉄を含むヘモグロビンや微生物が結びついて硫化鉄(Fe2S)になり黒い色となるそうです。
抗生物質やステロイド剤の服用で舌苔が黒くなることもあります。
この場合は、抗生物質を飲むのをやめたり、体調が回復すれば自然に治ってきますので、
特に問題はありません。
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黄色、黒、といった舌苔は体の異状を表しています。
舌苔の色は、冷えている場合は白、熱がこもるにつれて黄色、茶色、黒、
と濃い色になっていきます。
ちょうど白いパンが焦げていくようなかんじです。
苔が濡れて湿っている場合は冷えている状態、乾燥してパサパサしひび割れて
いるような場合は熱がこもって炎症がある状態と考えられます。
白苔
黄苔
黒苔
●白苔
うっすらと白い苔は健康な状態ですが、白い苔にビッシリ覆われた舌はカラダからの
危険信号です
胃腸の働きが悪くなると、糸状乳頭が伸びて角化します。
そこに水が付くと、白く見えるようになります。
胃腸が悲鳴をあげ始めている状態なのです。
風邪などの感染症の初期でも白苔は出現しますが、そのような時は食事は控えめにする
ことを漢方では主張しています。
● 黄苔
舌苔が黄色くなるのは胃腸に熱がこもった状態です。
そして、さきほどの「白苔」の状態ではまだ口の中の細菌のバランスはそれほど
崩れてない状態でしたが、この「黄苔」では病状が進み、口の中の細菌バランスは崩れています。
口の中には色々な細菌が居ます。
悪玉菌もいれば、善玉菌も居ますが、その全部が悪さをするわけではありません。
でも、体の抵抗力が落ちたときなどは、口の中の細菌のバランスが崩れ、普段は悪さを
しなかった菌が増えることがあります。
さらに真菌感染により口の中のPhが低下して、色を付ける産色細胞が出てきます。
その結果、色素が沈着して黄色い苔や黒い苔ができるのです。
●黒苔
熱が極まってくるといよいよ苔は黒くなってきます。
冷えによっても舌苔が黒くなることがあります。
どちらにしても、病状は重く進行した状態であると、漢方では判断します。
黒苔は糸状乳頭が増殖して突起が伸び、そこに老廃物や細菌が溜まり、硫化水素(H2S)を生じ、
そこに鉄を含むヘモグロビンや微生物が結びついて硫化鉄(Fe2S)になり黒い色となるそうです。
抗生物質やステロイド剤の服用で舌苔が黒くなることもあります。
この場合は、抗生物質を飲むのをやめたり、体調が回復すれば自然に治ってきますので、
特に問題はありません。
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