平地治美の漢方ブログ 

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イチゴ舌

2014年04月22日 | 舌診
イチゴのようなツブツブの状態の舌です。
熱や炎症がある時に現れます。
可愛らしい名前ですが、じつは重い病気の前触れのことがあり要注意です。

子供が罹りやすい疾患の一つ「溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)」では、
このイチゴ舌がよく見られます。
この溶連菌感染によって起こる「猩紅熱(しょうこうねつ)」は昔は恐ろしい病気とされ、
平成一〇年までは隔離が必要な法定伝染病にも指定されていましたが、現在では診断さえ
つけば抗生物質で簡単に治療できるようになりました。
 
しかし、受診が遅れてこじれるとリウマチ熱や急性腎炎などを起こし、その後心臓の病気
になったり長期の入院が必要になることもあります。
発症して初期の段階では普通の風邪と見分けにくいために溶連菌感染症と気づかず、受診が
遅れることが多いのです。


・発熱(ただし3歳未満ではあまり熱があがらないこともあります)
・のどの痛み
・体や手足の発疹、
・頭痛、腹痛
・ 首すじのリンパ節の腫れ


イチゴ舌とともにこれらの症状がいくつか見られるようなら、早めに受診するとよいでしょう。


さらに次のような症状が加わる場合、川崎病の可能性があり、発見が遅れると重い後遺症が
残ってしまうことがあります。

・ 手足のむくみ
・ 目の充血
・ 5日以上続く高熱

このような判断が出来るようになるために、普段からお子さんの舌を観察する習慣をつけておくと良いでしょう。



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2 コメント

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ご質問 (漢方1日1歩)
2014-04-27 09:14:45
いつも楽しみに拝見しています。新宮涼庭のご質問です。4月30日は新宮涼庭誕生日であり、亀井南冥や恵美三白のからみで更新するのですが、先生の以前のブログで中神琴渓とも出会っているとの記述がありました。wikipediaで調べると新宮涼庭は1810年(23歳)から長崎遊学の旅に出て各地で名医と会いながら1813年に長崎へとあります。wikipediaには中神琴渓の記載がないのですが、新宮涼庭24歳というと中神琴渓と出会ったのは長崎遊学の旅の途中という事になるのでしょうか?
返信する
中神琴渓の生年は推定 (平地)
2014-04-30 08:34:02
新宮涼庭の生年月日ははっきりしているようですが、中神琴渓の生年は「推定」となっているため、単純に引き算して24才としてしまいましたが、少しずれているかもしれません。
ただ、1810年に新宮涼庭の来訪を受け、その後を追って長崎へ、というのは確かだと思います。
またなにかわかりましたら記載します。
返信する

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