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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『仮面ライダーV3』#01~#02

2020-07-28 21:50:09 | 特撮ヒーロー










 
1973年2月から翌年2月まで、NET系列土曜夜9時半からの30分枠で全52話が放映された、毎日放送&東映の制作による特撮ヒーロードラマ。ご存じ『仮面ライダー』シリーズの第2弾です。

前作『仮面ライダー』の直接的な続編として制作され、立花藤兵衛(小林昭二)と「少年仮面ライダー隊」は引き続きレギュラー出演、この第1話と第2話には仮面ライダー1号=本郷 猛(藤岡 弘)&2号=一文字隼人(佐々木 剛)もゲスト登場してます。

主人公=風見志郎(宮内 洋)は城南大学・生物学部の学生で本郷猛の後輩という設定。悪の新組織「デストロン」の悪事を目撃した為に命を狙われ、目の前で両親を殺されてしまい、復讐を誓って本郷&一文字に自ら改造人間手術を志願するというハードな展開。

仮面ライダーの能力を復讐に使わせるワケにはいかず、一度は断った両先輩だけど、自分たちをかばってデストロンの攻撃を受け、瀕死状態となった風見を救うため改造手術を決断。

結果、1号の「技」と2号の「力」を併せ持つ3人目の仮面ライダー「V3」が誕生! 1号&2号は原子爆弾を装備した怪人「カメバズーカ」と共に自爆、日本の平和をV3に託して消息を絶ってしまうのでした。(もちろん、シリーズが続くかぎり仮面ライダーたちは死にません)

私はリアルタイムで『太陽にほえろ!』を観始めたのが2代目新人刑事=ジーパン(松田優作)の時代からで、初代=マカロニ(萩原健一)の活躍は再放送で後から観たんだけど、仮面ライダーもたぶん『V3』でハマって1号&2号は再放送による後追いだったような記憶があります。もしかしたら前作の途中から観てたかも知れないけど、本格的にハマったのはV3から。同世代にはそういう方が多いんじゃないでしょうか。

シリーズ初期の怪奇色は残しつつ程よい明るさで、まあ「少年仮面ライダー隊」なんてダサい連中は出てくる(私は少年時代からそういうのは嫌いでした)けど、どんどん幼年層向けになっていく昭和ライダーの中じゃV3が一番バランスが取れてたような気がします。

それには主役=宮内洋さんのスマートな魅力もかなり効いてましたよね。一見クールでありつつ、それこそ1号=藤岡さんの熱さと2号=佐々木さんの実直さも併せ持った感じで文句なくカッコよかった。男子はやっぱりカッコいい人に自己投影したいもんだし、もしかしたら女子の支持も集めてたかも知れません。あと、V3の愛機「ハリケーン号」も歴代ピカイチのスマートさで、OP主題歌も格好良かった。

そんなこんなで『V3』は全シリーズ中でも屈指の人気を誇り、宮内さんは続いて『秘密戦隊ゴレンジャー』や『怪傑ズバット』等でもスーパーヒーローを演じられ、このジャンルを代表する俳優さんになって行かれます。

しかし久々に観ると、火薬量の多さにとにかく驚かされます。OPタイトルからして爆破!爆破!の連続で、敵怪人の最期も必ず爆破! 前作初期におけるシャボンが蒸発するみたいなチープな死に方とは雲泥の差でw、大ヒットを受けて予算が大幅アップされたことが伺えます。特撮ヒーローのジャンルそのものがイケイケの時代でした。

もう1つ気づいたのが、先に敵が現場にいて、後からヒーローが現れる時、いちいち物陰で「ムハハハハハ!」って笑い声を上げてw、敵に「誰だっ!?」って言わせてから登場するんですよね。

『黄金バット』あたりからの伝統なのか『V3』独自の演出なのか分からないけど、今となっては「なにが可笑しいねん?」ってツッコミたくなりますw 宮内さんがまた上手いんですよね、相手をバカにしたような笑い方がw どの番組あたりまでこの風習が受け継がれてたのか、調べてみたいけど時間がありませんw

そんな感じで昭和の番組ならではのツッコミどころは多々あれど、『仮面ライダーV3』は今観直してもカッコいいです。

『V3』と言えば「ライダーマン」の存在も忘れ難いけど、調べたら最終クールの9話分しか登場してないんですね。それでもよく憶えてるんだから、よっぽどインパクトがあったんだろうと思います。

そしてミニスカート姿が眩しいポートレートは、ヒロイン=珠純子を演じられた小野ひずるさん、当時18歳。芸能活動は約5年と短く、その間に『太陽にほえろ!』の第218話『殿下とスコッチ』にゲスト出演されてます。

あと、8枚目の画像で小野さんと一緒に写ってる少女は、風見志郎の妹=雪子を演じられた関口英利子さんです。
 


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (1938goo)
2020-07-28 23:23:58
今となってはおぼろげなのですが母親にV3のパッケージのレトルトカレーか何かをねだった思い出があります。
爆破のシーンは凄かったですね。今はガソリンになりCGになってしまいましたが、昔のスーツアクターは「視界が悪いし命がけだった」と言うそうです。
(「カゲスター」のOPも爆破の連続で終わりますが、カゲスターがビビっている感じが伝わって来ますw)
危険と言えば、高い煙突の上で名乗りを上げるシーンは大野剣友会の方々が見えないように足を押さえていたとか…も聞きました。今ならそんな危険なシーンは却下でしょう(笑)

後追い知識ですが、石森章太郎が次のライダーのデザインを決めるために幼稚園などを廻り、どの色のクレヨンの減りが一早いか聞いたそうです。「緑と赤(オレンジ?)」と聞いて色合いを決めたと何かで読みました。
宮内洋は「ズバット」が印象深かったです。数々の役をこなされましたよね。
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Unknown (harrison2018)
2020-07-29 00:14:26
怪人が年配女性を殴りまくって拷問したり、言わないと見るや彼女の幼い息子を宙吊りにして脅したり、洗脳は日常的にやってるしw、当時は悪の組織もやりたい放題。

それに比べて最近の悪の組織は大して悪い事してないのに倒されて、なんだか気の毒になって来ます。カタルシスが無いですよね。

赤と緑、そういういきさつがあったんですね。確かに私も色塗りにはその二色をよく使ってたし、V3人気の一因にはなってるでしょうね。
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Unknown (ゲートウェイ高輪)
2020-08-29 18:56:25
>まあ「少年仮面ライダー隊」なんてダサい連中は出てくる

いつも思うのですが、怪人から命を狙われるあんな危険な隊に、自分が親なら絶対子供を入れさせません(笑)
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Unknown (harrison2018)
2020-08-29 21:49:57
言えてますねw そんな隊は即座にPTAに潰されそうです。で、そういうところからショッカーみたいな組織が生まれるのかも知れませんw
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