私が広島県 尾道市を訪れた目的はただ1つ。敬愛する大林宣彦監督の代表作である尾道三部作(『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』)のロケ地に自分の足で立ってみたかったから。
とはいえ、聖地巡りに使える時間はせいぜい半日。つまり多くは廻れないので、マイ・フェイバリット日本映画である『さびしんぼう』のロケ地、その中でも特に印象的だった4箇所に絞ることにしました。
その1つ目が、ヒロイン=橘百合子(富田靖子)が通学に使ってたフェリーの発着所です。
残念ながら春休みなので自転車通学の女子高生は乗ってないけど、まさに『さびしんぼう』の撮影に使われた「福本渡船」のフェリー乗り場。泊まった尾道ロイヤルホテルから近いし、JR尾道駅からでも歩いて行けます。
すぐ前に見える向島との間を頻繁に往復してますから、シャッターチャンスはいくらでもあります。
あの島に百合子さんが暮らしてるんですよねえ……
2つ目は、やはり尾道駅から歩いてすぐの、本通り商店街。自転車で走る百合子を追って、主人公のヒロキ(尾美としのり)が小坊主姿で駆け抜けました。
かつて銭湯だった建物がそのまま飲食店になってたり、ユニークなお店が多いです。
入口には林芙美子さんの銅像が。
すぐ近くに名画座「シネマ尾道」も。その隣の尾道ラーメン店で昼食を頂きました。
周辺も個性的な風景ばかり。いちいち写メしてたらキリがありません。
残りの2箇所は後篇にて。
終始セピアがかった感じの画面ですが、たいして美少女でもない(?!)富田靖子の百合子さんは、絶世の美少女に見えます。
大林監督は常に「ヒロインに恋しながら」映画を撮ってるみたいな言葉を遺しておられますが、まさにその想いが映像に表れてるんだろうと思います。