ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『禁断の実の美女』

2024-04-06 20:35:03 | 探偵・青春・アクションドラマ

2時間サスペンスの代表格と言うべき「土曜ワイド劇場 (テレビ朝日系列) 」にて1985年に放映された、ご存じ『江戸川乱歩の美女シリーズ』第22弾!

説明するまでもなく私立探偵「明智小五郎」が活躍するエログロナンセンス・ミステリーで、1977年から’85年までの25作品で『非情のライセンス』の天知茂さんが、次いで’86年から’90年までの6作品で『新宿警察』の北大路欣也さんが、そして’92年から’94年までの2作品で『新幹線公安官』の西郷輝彦さんが明智探偵を演じてます。

まぁしかし、我々世代(少なくとも私)にとって明智小五郎は、天知さん以外に考えられません。



このシリーズにおける明智探偵は、なにせ天知さんゆえピシッと決めたスーツ姿だけど『非情のライセンス』の会田刑事みたいなニヒリストじゃなく、けっこうお人好しなナイスガイとして描かれてます。

原作では袴姿&もしゃもしゃ頭なんだそうで、後発の「金田一耕助」に与えた影響は少なくなさそうです。


そして今回、第1作から第19作まで五十嵐めぐみさんが演じられた明智の助手=文代に扮するは、当時バラエティー番組でも活躍されてたアイドル歌手の高見知佳さん(第20作〜第23作)。

ちなみに天知茂版の最終2作では藤吉久美子さん、北大路欣也版では佐藤万里さんと高見恭子さん、西郷輝彦版では星遙子さんが同じ役を演じておられます。


ついでに書けば、明智探偵と親しい警視庁捜査一課の波越警部役は元ドリフの荒井注さんだけど、ウケを狙いすぎて演技がクサいです。

あと、大和田獏さんが初代を演じられた「小林少年」役は小野田真之という、華も無ければ演技力もまったく無い(たぶん高見知佳さんのバーターでねじ込まれた)新人俳優で、主たるレギュラーはその4人。

しかしこのシリーズにおける主役は言うまでもなく、タイトルにもなってる“美女”を中心としたゲスト女優陣。なぜなら、必ず全員がおっぱいを見せてくれるから!

いや、さすがに全員はおっぱいを出してないけど(全員がおっぱいを出してたらキリがない)、少なくともヒロインとサブヒロインには必ずシャワーシーン、あるいは官能シーンが用意され(首から下は吹替えである場合が多いけど)、乳首&おしりの見学が100%保証されてる点が好視聴率の要因だったことは誰も否定しないでしょう。そうでなきゃここでレビューする筈がない!


乱歩先生の初期を代表する短篇小説『人間椅子』をアレンジした本作でヒロインを演じ、約束どおりシャワー&官能シーンを見せてくれるのは、当時27歳の萬田久子さん。



映画じゃとっくにヌードを披露されてたのに、今回は(カット割りから見て)首から下はどうやら吹替え。主演級のスター女優がそう簡単に脱がないことは我々も分かってるのに、それでもテレビにかじりつくんだから女性の裸がどれほど偉大かって話です。女体こそ究極のアート、そして我が人生。



で、その萬田さんのヌードを我々と同じ眼差しで凝視する、物陰に潜んだ怪しい男。眼だけクローズアップするとイケメン風だけど、正体はレオナルド熊さんです。



『人間椅子』は何度となくドラマ化、映画化、舞台化もされてますからストーリーは省略します。とにかく男という生きものの実態と、その哀れさを描いた世紀の傑作!



萬田さんはただ椅子に座ってるだけなのに、中に潜んでる熊さんにとっては至福のひととき。



原作に忠実なのは恐らくこのシチュエーションのみ。だけどこれこそが全てですよね。思いつきそうで誰も思いつかないアイデアだし、もし仮に思いついたとしても本気で小説化するのは乱歩先生しかいないでしょう。



とはいえ、ヌード描写が萬田さんの吹替えだけなら私はレビューしなかった筈。

こうして手間暇かけて記事にしたのは、萬田さん扮する女流作家のアシスタント=咲子役でゲスト出演された、森田理恵さんのシャワーシーンが素晴らしすぎるから!



これぞ女優の鑑! いや、今はコンプライアンスとやらで「俳優」と呼ばなきゃいけないらしいけど、男のシャワー姿に価値などあるワケ無いから「女優」としか呼びようがない。



今回も変態事務局対策で「見えない瞬間」のみを切り取ってるけど、実際はもちろん見えてます。

森田理恵さんのプロフィールは『警視庁殺人課』#04のレビューで紹介済みゆえ省きますが、本当に素晴らしい仕事をなさってます。



ほか、小田桐かほるさん、丸山秀美さんといった当時の若手女優たちが脇を固めてますが、なぜかおっぱいは見せてくれません。



その罰が当たって小田桐さんは殺され、丸山さんもこんな凝りに凝った仕掛けで(↓)処刑されそうになるも……



そこに死んだはずのレオナルド熊が現れた! その正体は言うまでもなく……



我らが明智小五郎! なぜわざわざ変装したっ!?

変装を華麗に解くことだけが目的の変装!

まさにナンセンスの極致!

だからこそ面白い! こういうことを大真面目にやるのが真のエンターテインメント。リアリズムなんかクソ喰らえ!! 女優なんかおっぱい見せてりゃいいんだワッハッハッ!!(県知事を辞任します。)

そんなワケでセクシーショットはゲストの萬田久子さんと森田理恵さん、そしてレギュラーの高見知佳さんです。

 


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