ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『天使と悪魔/未解決事件匿名交渉係』2015

2019-10-17 00:00:09 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2015年の春シーズン、テレビ朝日系列の金曜深夜「金曜ナイトドラマ」枠で全9話が放映された、テレビ朝日&MMJ制作によるサスペンスドラマ。

剛力彩芽&渡部篤郎という、当時の連ドラ常連コンビによる『クロコーチ』以来2度目の共演。どっちが天使でどっちが悪魔なのかは言うまでもありませんw

彩芽さんが人を疑うことを知らない窓際刑事で、渡部さんが人をいっさい信じない悪徳弁護士。そんな2人が、日本でも導入が検討されてる「司法取引」の有効性を実証するという密命を受け、難事件を裏取引で解決して行きます。

ほか、渡部さんの秘書に中村静香、地方検事に荒川良々、その担当事務官に内藤理沙、最高検察庁の検事長に宇崎竜童、警視庁捜査一課の主任刑事に長谷川朝晴、といったレギュラーキャスト陣。

ご存知かと思いますが、司法取引っていうのは「アイツの犯した罪を密告してくれたら、キミの犯した罪は見逃して(あるいは刑を軽くして)あげるよ」ってヤツで、主犯格や黒幕を逮捕する為に使う最終手段です。

そこにスポットを当てたのが新機軸って事になりますが、これまでのドラマでも司法取引に近い事はやってたし、彩芽さんと渡部さんは如何にもタイプキャストだし、結局やってることは事件捜査&謎解きですから、あまり新鮮味は感じられません。

ただ、司法取引を成立させるプロセスに力点が置かれてる分、真犯人が判明するのがとっても早いのは素晴らしいと思いましたw 地道な捜査だの謎解きだのを延々と見せられるのはもう、心底ウンザリですからね。

小栗旬くんの傑作『BORDER』を手掛けられたディレクターの作品だけあって、視聴者を退屈させない見せ方を心得ておられます。『BORDER』の場合、殺された被害者の幽霊が「アイツが真犯人です」ってすぐに教えてくれますからw、かったるい捜査も謎解きも最小限で済みました。

これは決して偶然の一致じゃなく、視聴者が飽き飽きしてる描写を如何に省略して捜査ドラマを成立させるか、創り手がアイデアを絞った結果なんだろうと私は思います。

なので退屈しないし見応えあるんだけど、シリアス一辺倒で重苦しいのが私にとってはマイナスポイント。せっかく荒川良々さんが出てるというのにw

より悪いヤツを捕まえる為に、もう一方の犯罪者を見逃してやるのが司法取引ですから、どうやったってスカッと爽快な結末にはならない。だったらせめて『BORDER』にはあった乾いたユーモアやアクションでガス抜きして欲しかったです。

それでも観てられるのは剛力彩芽さんの透明感あればこそで、つくづく彼女を芸能界から連れ去ったIT社長(ていうか洋服屋さん?)が恨めしい。ほんと大きな損失ですよ。

セクシーショットは渡部さんの有能すぎる秘書を演じられた、Fカップおっぱいの中村静香さんです。
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ウロボロス/この愛こそ、... | トップ | 『ドS刑事』2015 »

コメントを投稿