またワケの解らぬ映画を観てしまった…… いや、レンタルするときにパッケージを観て、アート寄りの作品=難解であることは覚悟してました。目的はあくまで「レズビアンズ・チョメチョメ」ですから、内容はどうでもいい。そりゃまあ面白いに越したことは無いけれど。

以下、映画紹介サイトによる「解説・あらすじ」です。
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舞台演出家としても活躍するヨリコジュン監督のオリジナル脚本作品で、ヨリコジュン監督が手がけた官能映画『花鳥籠』で体当たりの演技を披露した女優の森野美咲が再び主演を務めた。
自分では制御できない自分、遺伝子に苦しめられる人間をテーマに描いた作品で、森野は主人公A子のほか、A子の内面から派生した人格、性格の異なる3役に挑戦。A子を中心とした複雑でトリッキーなドラマの中で、さまざまな人間模様や性と生、死などを描いていく。


要するにアングラ系の舞台をそのまま映画にしたような感じで、若い頃の私はそういうのが大のニガテだったけど、今はけっこう楽しめます。
若い頃は理解できないのが悔しかったんでしょうね。それが歳を重ねるにつれ「別に理解する必要もない」って開き直れるようになった。
例えば『エヴァンゲリオン』みたいにわざと謎を散りばめ、実はそこに大した意味は無かったりする「ハッタリの美学」みたいな手法があることも学んで来たし。





主人公が悲惨なトラウマを抱えて無機質な部屋に閉じ籠もり、“孤立”の果てに暴走しちゃう構図は前回レビューした『アルビノ』と似てるかも知れません。
タイトルの『アタシラ。』はレズカップルを指してるんじゃなくて、3つの人格に分裂した主人公A子ひとりのこと。
確かに孤立は悲劇を招きがちかも知れないけど、『アルビノ』も『アタシラ。』もその恐怖を煽りすぎてるような気がします。あるいは作者自身が異様に怖がってるのか……
まったく的外れなことを書いてるかも知れないけど、それこそ作者の思う壺なんでしょう。




レズシーンには『アルビノ』ほどの意味も熱量も感じなかったけど、森野美咲さんの体当たりおっぱいとガイキチ演技は見応えあります。

