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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『警視庁・捜査一課長』5―#10(終)

2021-06-19 12:12:34 | 刑事ドラマ2000年~






 
2021年6月17日に放映されたシーズン5の第10話=最終回2時間スペシャルは、殺人事件の証拠品となるパスタの模型(食品サンプル)が幾多の偶然を重ねてフランスのパリへ届き、なぜか物凄いプレミアがついて売られてた!という壮大かつ奇想天外なストーリーで、馬場ふみかさんがフランス警視庁から派遣された敏腕捜査官=清水花絵としてご登場、実にカッコいい刑事っぷりを見せてくれました。

また、ふだんは1シーンしか出ない笹川刑事部長(本田博太郎)が今回に限っては随所に登場。わざとらしくスーツの内ポケットに白い封筒をチラつかせながら、涙目になって大岩捜査一課長(内藤剛志)はじめ捜査員たちの活動を陰から見守り、そのたびに過去の登場シーンを回想したりするもんだから、てっきり今回をもって番組を卒業されるのか……

とは、視聴者は誰ひとり思ってなかったと思いますw 少なくともこの番組をずっと観てきたファンなら、それが最後に笑わせる為のミスリードであることは先刻お見通しだったはず。

案の定、笹川さんがポッケに忍ばせてた封書は辞表ではなく、これまで登場するたびに購入あるいはレンタルしてきたコスプレ衣裳や小道具、大道具などの領収書の束で、必要経費として認めてもらえなかったもんだからカンパして欲しくて皆のところを回ってた(けどなかなか言い出せなかった)というw、筋が通ってるのか通ってないのか分かんないオチがつき、私はその強引さに爆笑しましたw

その封筒には「さらば、全ての笹川」って書かれてて、さっそく『シン・エヴァンゲリオン』までネタにしてるしw もう完全にコメディーですよねw

真犯人は例によって登場した時点でバレバレだしw、創り手はもはや謎解きに力点を置いておらず、笑わせる事ばっか考えてるw それを不服に思ってるファンもおられるでしょうけど、私はますます『警視庁・捜査一課長』が大好きになりました。



この番組の名物の1つに、刑事役をイメージしづらい女優さんをあえて敏腕刑事役で登場させるというのがあり、シーズン2でレギュラーを務められた安達祐実さんを筆頭に、鈴木紗理奈さん、山本舞香さん、乙葉さん、壇蜜さん、三吉彩花さんetc…といった人たちが起用され、意外とサマになってて感心する時もあれば、ミスマッチぶりがまた可愛いかったりもして、私はいつも楽しみにしてます。

今回の馬場ふみかさんも、たぶん刑事役は初めてだけど「意外とサマになってる」タイプで格好良かった! ファッションモデル出身でボインぼよよ~ん!なグラビアでブレイクされた方だけど、実はキッズ劇団出身でもあり演技に安定感とキレがあるんですよね。

今回は「大福」こと平井主任(斉藤由貴)とWボインぼよよ~ん!体制だったけど、残念ながらお二人共ずっとスーツ姿でNOぼよよんでした。

そう言えば「大福」からの流れで女性刑事には「甘いもの」の名前がニックネームになる慣例があったのに、今回は無かったですね。ちょっと寂しいです。



刑事役だけじゃなく、事件関係者を演じるゲスト陣の顔ぶれもユニークで、毎回必ずバラエティー畑の人が混じってるのも本シリーズの特徴。今回は大食漢の食品サンプルデザイナーとして彦摩呂さんが登場されました。



↑ こちらは『刑事貴族3』('92) にレギュラー出演されてた俳優の彦摩呂さん。このシュッとした人がさっきの彦摩呂さんと同一人物だと言うのなら、私がハリソン・フォード様の名を語っても全然許されるような気がしますw



今回はさらに、なぜかブラック・ジャックみたいな髪型で登場された林泰文さんや山崎裕太さん、ファッションモデルで歌手の三戸なつめさん、そして大坪あきほさん等、最終回にふさわしく華やかな顔ぶれが揃いました。

そんなワケでセクシーショットは三戸なつめさん、大坪あきほさん、そして馬場ふみかさん。順番におっぱいが大きくなって行きますw


 

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『警視庁・捜査一課長』5―#03

2021-05-14 22:00:54 | 刑事ドラマ2000年~







 
2021年4月29日に放映されたseason5の第3話です。サブタイトルは『警察コスプレ殺人!! 刑事好きオタクがホシを挙げる!?』(脚本=吉田真侑子/演出=秋山貴人)。

婦人警官のコスプレをした若い女性(川添野愛)が殺され、現場に駆けつけた大岩純一(内藤剛志)率いる警視庁捜査一課メンバーたちの前に、ヤマさんこと小山田管理官(金田明夫)をモーレツに推す「伝説の刑事オタク」=神谷時子(生駒里奈)が忽然と登場!

「私も以前は警察官のコスプレをしておりましたが今は追っかけ専門、現場第一主義を貫いております! 今日から小山田管理官を全力で推させて頂きますっ!!」

いきなりアイドル扱いされても迷惑でしかないヤマさんだけど、今回はコスプレイベントに集まったオタクたちの中に犯人がいるってことで、カリスマオタク=時子のアドバイスが大いに役立っちゃうから邪険にも出来ません。

ところが、その時子こそが最有力容疑者となってしまい、彼女が罪を認めたもんだから事態は混迷します。こういう場合、この番組に限らず刑事ドラマじゃほぼ100%の確率で、容疑者は誰かを庇ってるんですよねw

時子は数年前に推してた刑事(ウド鈴木w)が退職してしまい、生き甲斐をなくした時にケーキ屋で懸命に働く若いパティシエ(嘉島 陸)と出逢い、彼が一流になるまで応援し続けようと心に決め、これまで推して来た。ヤマさんの「追っかけ」は捜査の進展を探り、いざとなれば身代わりに自首する為のカモフラージュなのでした。

ヤマさんはその真意をすぐに見抜くんだけど、時子は頑なに自分が犯人だと言い張ります。

「本当にそれでいいのか? 推しの為なら自分がどんなに不幸になっても構わない……それがオタクの生き方だとしたら、虚しいだけだな」

ヤマさんにそう言われても、彼女は自分の意志を曲げません。

「やっぱり俺はオタクが嫌いだ」

ヤマさんがそう言うのは時子が無実だと確信してるからであり、なんとかして救いたいと思ってるから。

で、こういう場合、彼女が庇ってる若いパティシエもほぼ100%の確率で無実ですよねw 今回は彼が修行するケーキ屋のイケメン店長(久保田悠来)が真犯人だと、そいつが登場した瞬間に判りましたw

だから謎解きなんかどーでもいいって、いつも言うワケです。それをどう面白く見せてくれるかが肝心で、この『警視庁・捜査一課長』シリーズのユーモア感覚と、誰が何と言おうと王道を突っ走る、ある意味マニアックな姿勢が私の好みにピッタリ合うんです。

だから今回のストーリーはまさに、この番組の魅力をストレートに語ってると私は感じました。

捜査会議における大岩純一捜査一課長の演説も、普段にも増して今回は熱かったです。

「誰もが夢中になれるものを持ち、没頭して生きて行くには、平和な日常が不可欠だ! そのために我々も、市民1人1人の安全を守る、言わばオタクでなければならない! 事件の真相を明らかにし、必ず! ホシを挙げるっ!!」

で、警視庁の捜査官全員が一丸となった必死の捜査により、追い詰められたイケメン店長が、時子や、ある意味ケーキオタクとも言える若いパティシエに「お前らオタクが罪を被ってりゃ良かったんだ。どうせ何も残らない、虚しい人生じゃねーか!」なんて言い放つ。

その時、オタクは嫌いだった筈のヤマさんが毅然として言うんですよね。

「オタクなめんなよ? オタクはな、自分の全てを賭けて推しを愛し続けることが出来る、超人的なヤツらなんだ。そういう想いが人を豊かにするんだ。だからオタクは、あんたなんかには到底味わえない、最強で、最高の人生を送ってるんだ!」

わたしゃ号泣ですw 自己憐憫とでも何とでも言ってくらはい。自分らのやってることをここまで全力で肯定してくれたら、そりゃあ泣きますって。

かくして、時子と若きパティシエの容疑は晴れて、無事に事件は解決しました。

「小山田管理官、最高の推しデカでした! いつか、私が刑事オタクに戻る時はまた!」

「冗談じゃねえよ、ほか当たってくれよ」

「うん、ほか当たった方がいいですよ?」

迷コンビの平井「だいふく」真琴(斉藤由貴)がオチをつけたところで、今回もハッピーにジ・エンド。くたびれた夜に観るにはこういうドラマが一番ですw いやホント、辛気臭いのは要りません。



伝説の刑事オタク=神谷時子に扮した生駒里奈さんは、アイドルグループ「乃木坂46」でセンターを務められた、言わばこれまで多くのオタクたちに「推されて」来たスーパーアイドル。

女優としても多くの作品に出演され、舞台では何本も主役を務められて演技力は折り紙つき。本エピソードも生駒さんのハツラツとした演技、豊かな感情表現があればこその感動だったと思います。素晴らしい!

 


 

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『警視庁・捜査一課長』5―#01

2021-04-12 16:19:00 | 刑事ドラマ2000年~










 
私が大好きなシリーズがまた始まりました。テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠でスタートした、人気ミステリーのシリーズ第5弾です。

これは言わば、私にとっての和製『エアフォース・ワン』です。気がつきゃもう30年近くも前の映画なので軽く解説しますと、空飛ぶホワイトハウスと云われるアメリカ大統領専用旅客機=エアフォース・ワンがハイジャックされ、我らがハリソン・フォード扮する米国大統領がたった1人で肉弾戦に挑み、テロリスト集団を皆殺しにしちゃうという現実には99.9%あり得ない内容のアクション超大作。

片やこの『警視庁・捜査一課長』も警視庁の全警察官を束ねる最高指揮官である捜査一課長=大岩純一(内藤剛志)が自ら先頭に立って現場に赴き、捜査を指揮して自ら事件の謎を解き、逮捕の現場にもわざわざ立ち会うという、やっぱ99.9%あり得ないであろう荒唐無稽なストーリー。

つまり両者とも「理想の組織」と「理想の上司」の究極形を描いたファンタジー・エンターテイメントであり、真面目に観るような作品じゃありませんw だから大好きなんです!

上司のみならず、捜査に赴く警察官たちも1人残らず勤勉で一生懸命で、時には失敗するけど決して他人のせいにはせず、自らの努力で挽回して見せる。もちろん、そこに大岩捜査一課長のアドバイスと激励は欠かせません。

その大岩さん自身も完璧なスーパーマンとは違い、常に迷いつつも片腕=小山田管理官(金田明夫)の的確なサポート、平井「だいふく」主任(斉藤由貴)の類い稀なるカンの鋭さと行動力、奥野「ブランク」運転担当刑事(塙 宣之)の一見ムダな豆知識、そして神出鬼没のヘンタイ刑事部長=笹川警視監(本田博太郎)等にちょっとだけヒントをもらい、最終的には愛妻=小春(床嶋佳子)と飼い猫=ビビ(黒豆)の神アドバイスにより真実に辿り着くという鉄壁のワンパターンw

つまり大岩捜査一課長もごくフツーの人間に過ぎず、その人徳と思慮深さだけで事件を解決させ、ヒラ刑事から警視庁のトップにまで上り詰めた叩き上げってワケです。とてつもない凄腕の天才なのに万年ヒラ刑事で窓際部署にいる『相棒』の右京さん(水谷 豊)とは言わば対極にいるキャラクター。どちらも魅力的ではあるけど、大岩さんの方がよりポジティブというか、夢のある設定ですよね。

だから、あくまで真剣に捜査してるにも関わらず、どこか底抜けの明るさを感じちゃうワケです。大真面目にやってるからこそ、本田博太郎さんのますますエスカレートする変質者ぶりにも素直に笑えちゃうw

とまぁ、毎度毎度、これほど『警視庁・捜査一課長』シリーズの唯一無二とも言える魅力を、熱くしつこく飽きずに語り続けても、ムーミンさんお1人ぐらいしか共感して下さらないのがw、ホント残念というか勿体なくて仕方ありません。

お願いだから騙されたと思って、一度観て頂きたいです。いや、これは天ぷら(天丼?)ギャグみたいなもんで、同じパターンの繰り返しを何度か味わって初めて解る面白さなので、少なくとも3話ぐらいは続けて観て頂きたい!

ゲスト陣も多彩で、毎回お笑い芸人さんやミュージシャン、アスリートなど役者以外の方もチョイ役で登場され、今どき珍しい「棒読み」セリフを披露して下さるのも何気にツボですw 今回登場されたYouTuber「ヴァンゆん」のお二人は妙にお上手でしたけどw

というワケでセクシーショットは、初回ゲストの里々香さん、伊原六花さんと吉本実憂さん、ヴァンゆんの「ゆん」さん、野村麻純さん、そして水崎綾女さん。華やかでしょう? ほんとオススメです。


 

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『やっぱりおしい刑事』#01~#02

2021-03-16 00:15:09 | 刑事ドラマ2000年~










 
2021年3月、NHK・BSプレミアムの日曜夜10時枠でスタートした、NHK&ホリプロの制作による全8回のミステリー・コメディー。'19年5月に放映された『おしい刑事』全4話の続編で、藤崎翔さんの連作短編小説を映像化した作品です。

シャーロック・ホームズにも負けない抜群の洞察力と推理力を持ちながら、詰めが甘くいつも土壇場で間違え、同僚たちに手柄を奪われちゃう実に惜しい刑事=押井啓史に、風間俊介。

その相棒となる後輩刑事=横出徹に犬飼貴丈、新米の女性刑事=美良山来海に白石聖、ラクして出世することしか頭にない上司=伊多田係長に板尾創路、押井の唯一の理解者である鑑識係=榎下に佐野史郎、もしかしたら押井と恋仲になるかも知れない女子大生=ありさに萩原みのりが扮するほか、松尾貴史、BOB、宮田佳典、橋本涼、そして筋肉太郎(武田真治)といったレギュラーキャスト陣。

とにかく風間俊介くんの徹底した三枚目ぶり、その芸達者ぶりを楽しめばいい作品で、謎解き主体のストーリーでも退屈しません。

自他共に認める敏腕刑事なのに女性には相手にされず、後輩にはナメられ、上司には利用され、よくよく考えてみれば悲惨な人生を送ってる人なのに、まったく悲壮感を漂わせない押井刑事のマイペースぶりには逆に勇気を貰えますw いやホント、私の人生も(敏腕という要素を除けば)似たようなもんですから、かくありたいと本気で思ってます。

まったく正反対な人生を送る相棒=横出刑事との組み合わせも笑えるし(私の小学生時代からの親友も正反対、つまり至極マトモな人生を送ってます)、この第2シリーズから登場したヒロイン=美良山刑事は逆に押井と似た性質がありそうで、白石聖さんの好演もあってすこぶる魅力的。第1シリーズも面白かったけど、白石さんの加入で更にパワーアップしてます。

美人を見るとすぐ惚れちゃうっていう押井刑事の設定も、なんだか昭和の香りがして懐かしいですw だけど眼も合わせられないって所が現代っ子で、演じてるのが風間俊介くんでなければ相当キモい主人公ですw そこがまた笑えちゃう。

そんな押井が惚れちゃった美女が最有力容疑者となり、泣く泣く追い詰めるハメになるのも毎回のお約束。つまり毎回キレイなお姉ちゃんが登場するワケで、特に第2話は大学の女子寮が舞台なもんだから、ゲスト陣の華やかさがハンパないです。

というワケでセクシーショットは新レギュラーの白石聖さんと、第2話ゲストの武田玲奈さん、木下彩音さん、黒崎レイナさん。ちなみに第1話ゲストは朝倉あきさんでした。


 

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『遺留捜査』6―#01

2021-01-19 21:55:35 | 刑事ドラマ2000年~










 
2020年冬シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠でスタートした、テレビ朝日&東映の制作による人気シリーズの第6弾。シーズン1開始からとうとう10年が経っちゃいました。

京都が舞台になったのは2017年夏のシーズン4から。'18年夏のシーズン5から6本の単発スペシャルを経て約2年半ぶりの連ドラ再開。

主人公はもちろん、超マイペースで遺留品にとことんこだわる変わり者、京都府警捜査一課特別対策室のチャリンコ刑事=糸村聡 警部補(上川隆也)。

その上司となる佐倉室長代理(戸田恵子)、同僚の神崎刑事(栗山千明)、雨宮刑事(永井 大)らは続投、ベテランの岩田刑事(梶原 善)は今回をもって退職となり、代わって若手の沖田刑事(戸塚純貴)が第2話からレギュラー入りする模様。そして糸村とはくされ縁の科捜研技師=村木(甲本雅裕)とその助手=滝沢(宮崎香蓮)も続投となります。

同じテレ朝&東映による制作で、ターゲットにしてる視聴者層(中高年?)もたぶん同じであろう『相棒』シリーズと雰囲気がよく似てるんだけど、私はあまり『相棒』を好まないのに対して、この『遺留捜査』はストレスなく観られるんですよね。その違いは一体なんなのか?

まず筆頭に挙げたいのが、糸村聡が『相棒』の主人公=杉下右京(水谷 豊)みたいに突出した天才じゃないこと。勘と洞察力じゃ右京さんに負けてなさそうだけど、糸村さんは遺留品を手掛かりにあくまで堅実な捜査で事件の真相に迫っていく。言わば遺留品の単なるマニアだから、私としては感情移入し易いw 右京さんには到底なれないけど、糸村さんなら努力すればなれそうな気にさせてくれる。

突出した天才ゆえ『相棒』はどうしても右京さんの一人舞台になりがちだけど、糸村さんは同僚たちのサポート無しじゃ事件を解決できない。つまりチームワークが描かれるワケで、私にとってのバイブル『太陽にほえろ!』により近いとも言えるんですよね。

で、いまだに特命係の二人と出くわすたび大袈裟に煙たがる捜査一課の刑事たち(ええかげん慣れろよ!)とか、警察上層部の嫌味な連中みたいなキャラが『遺留捜査』にはほとんど出て来ない。ああいう描写に辟易してる私にとってはそこも大きいです。

『相棒』の大きな特長でセールスポイントでもあろう、右京さんと政界セレブたちとの深い関わりも、政治にも上流階級にもまったく興味がない私にとっては邪魔にしかならない。そもそも登場人物が多すぎる!w

逆に言えば、他の刑事物には無いそれらの特長があるからこそ『相棒』はヒットしたんでしょうから、これは好みの問題に過ぎません。『相棒』がつまらないとは一言も言ってないので、ファンの方は気を悪くなさらないで下さい。

『遺留捜査』を語るのにわざわざ『相棒』を引き合いに出さなくてもいいじゃん!(おいちょ待てよ!)って声も聞こえて来そうだけど、おっしゃる通りですw 『遺留捜査』自体はそれほど特長ある作品じゃないもんで、どう書けばよいやら考えあぐねた末に『相棒』を利用しちゃいましたm(__)m

強いて言えば、その特長の無さこそが魅力なのかも知れません。奇をてらわず、流行にも左右されず、あくまで堅実に刑事たちの仕事ぶりを描く。その潔さに我々中高年は魅了され、癒されてるのかも?

初回は1本のスプーンという遺留品だけで2時間を引っ張り、殺された画家の優しさや母娘のドラマに結実させた見事なストーリー。中山忍、山谷花純、山田キヌヲ、吉川依吹、福井裕子、そして柄本明と、ゲスト俳優陣も多彩で見応えありました。

中山さんは以前レビューした単発ドラマ『白い刑事』でも確か過去に殺人容疑で服役した女性(実はいい人)の役で、そういうポジションを確立されてますよねw

セクシーショットは実質のヒロインを演じられた山谷花純さん。2015年の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でモモニンジャーこと百地霞を演じて注目された方だけど、デビューは'08年で『あまちゃん』や『鈴木先生』『ラストホープ』など数多くの作品に出演されてます。刑事ドラマにも度々登場され、'19年の『トレース/科捜研の男』ではヒロイン=新木優子さんの妹役でレギュラー出演されてました。










 

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