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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『はみだし刑事情熱系』5ー#13

2023-05-23 19:19:10 | 刑事ドラマ2000年~

東映チャンネルばかり観てて、BS朝日でこの番組をやってることに最近まで気づいてませんでした。2000年10月から'01年3月まで、テレビ朝日系列の水曜夜9時枠で全24話が放映された『はみだし刑事情熱系』の第5シリーズです。

本来なら神田正輝さんがゲスト出演された第12話をレビューしたかったのに、2時間スペシャルだったせいで今回は飛ばされちゃいました。けど、この第13話にも意外なゲストが登場し、笑わせてくれるから良かったですw



☆第13話『涙の狙撃犯!! 悪女を守る男達』(2001.1.10.OA/脚本=尾西兼一/演出=安部雄一)

政府与党の建設大臣=原島詩子(根岸季衣)の自宅に銃弾が撃ち込まれるという事件が発生し、臨海地区に拠点を置く「広域」こと警視庁刑事部広域特別捜査隊に犯人割り出しの指令が下ります。



2001年1月当時の広域メンバーは、主人公=高見兵吾(柴田恭兵)を筆頭に、西崎刑事(風間トオル)、星野刑事(来栖あつこ)、工藤刑事(志村東吾)、牧刑事(甲本雅裕)、杉浦刑事(平泉成)、そして兵吾の元妻にして現上司の捜査課長=根岸玲子(風吹ジュン)。



加えて、内勤アナリストでオペレーターの正美(加藤麻里)に……



庶務課の内勤婦警で元敏腕刑事の「キクちゃん」こと松尾菊枝(樹木希林)というレギュラー陣。



で、私を大いに笑わせてくれた人は、次のシーンで登場します。原島大臣から事情聴取すべく事務所を訪れ、警察手帳を見せるため懐に手を入れた兵吾を、問答無用で投げ飛ばした若きシークレット・サービス。



演じてるのはなんと、各界を引退して間もない頃の元力士=舞の海秀平さん!



登場してすぐには誰か判らなかったけど、シロウト俳優が出て来たことだけは瞬時に判りましたw この場面じゃ一言も喋らないけど、やっぱりプロの役者さんとは全然違うワケです。

恭兵さんや風間トオルさんは、セリフを言わなくても表情と姿勢(オーラみたいなもの)で感情を的確に伝えてくれるけど、舞の海さんはまるでマネキン人形……いや、マネキンにも表情はあるから、まるで鉱物みたいに無機質なんですよね。そこが面白い!w

かつて『太陽にほえろ!』(第233話)に龍虎さん=放駒親方がゲスト出演されたことがあり、あの人も刑事たちと対立する凄腕SPの役で、しかも新春1発目のゲストだった点まで舞の海さんと同じ。そういう伝統があったりするんでしょうか?

放駒親方もやっぱり演技はヘタだったけど、柄がデカいだけに迫力がハンパなく、ちゃんと凄腕SPに見えました。その点、舞の海さんはちょっと……



それはともかく、鉱物みたいな元力士に無言で投げ飛ばされた兵吾はたまったもんじゃないけど、SP統括者の岩下(佐戸井けん太)が言う「いきなり胸元に手を入れたアンタが悪い」っていう指摘も、状況を考えれば確かに正しい。舞の海はただ職務を遂行したに過ぎません。

ところで、恐らく田中真紀子さんをイメージして設定されたであろう原島建設大臣(根岸季衣)は、元副総理の娘。



以前、その元副総理に不正献金疑惑が浮上し、警察庁に呼び出されたお抱え運転手の香坂(奥村公延)が飛び降り自殺したという不幸があり、今回の銃撃事件はその件と繋がってる可能性がある。

だから詳しく話を聞きたいのに、原島大臣は兵吾らをまったく相手にしてくれません。

そんな傲慢キャラだから、自宅が銃撃されたのも単なる脅しや悪戯じゃないだろう、と思ったら案の定、外出しようとした大臣に拳銃とライフルの弾丸がさっそく降り注ぎ、名もなき脇役SPが撃たれちゃいます。



そのとき他のSPたちがみんな大臣を護り、撃たれた仲間を放置したことが信じられない兵吾は、統括者の岩下に抗議しますが、彼の返事は……

「あんたも犯人を追えば良かったんだ」

「なんだと?」



「我々SPはいつでも死ぬ覚悟が出来てる。要人を護るための動く壁なんだ。第1の壁が崩れたら、次の壁が護る」

「なにが壁だよ。あんな身勝手な女のために命賭けてるって言うのか? その為に仲間が命落としても、あんた平気なのか?」

なおも食ってかかる兵吾を、後輩刑事の牧がたしなめます。

「SPなら当然です。彼らはその為に特別な訓練を受けたエリートなんです」

これもきっと、牧が言ってることの方が正しい。まあ、現実の日本じゃそんな場面に出くわす機会は無いんだけど……と思いきや23年経った今、そうでもなくなって来ちゃいましたね。破滅です。



「俺だってな、みゆきの為だったらいつでも死ねるさ。SPにだって家族がいるだろうが」

みゆき(前田 愛)っていうのは、兵吾が玲子さんと離婚する前に毎晩チョメチョメしてつくった愛しい娘。

第4シリーズでついに兵吾が自分の父親であることを知ったみゆきは、この第5シリーズの序盤でカナダへと留学し、次の第6シリーズではまるで別人となって(キャストが木内晶子さんに交代して)帰国することになります。

さて、捜査が進み、犯人グループのリーダーは、自殺した運転手の息子で原島大臣の秘書を務めてた、香坂洋二(村井克行)であると判明します。

しかも、その香坂の妹=成美(中村 綾)と毎晩チョメチョメしてる結婚相手がなんと、SP舞の海だったから驚いた!



父親が自殺したとき、妊娠してた成美が精神的ショックで危うく早産しそうになった上、葬儀のときに原島大臣から「自殺なんかして、いい迷惑よ」などと言い放たれ、香坂は復讐の鬼となった。

そして彼の義理の弟である舞の海も、元副総理の娘である原島大臣を憎んでてもおかしくない。もしかしたら、義理の兄弟が共謀して原島大臣を狙ってる可能性だって充分にある。



「いや、ヤツはそんなことする男じゃない」

それは兵吾の直感でしかないけど、舞の海はきっと、与えられた職務を果たすことしか考えてない。

ともあれ、反対を押し切って新年祝賀パーティーに出席する原島大臣を、兵吾たちは兵吾たちなりにガードするしかありません。



案の定、襲撃されたパーティー会場はパニックとなり、大臣の「壁」となったSPたちが1人、また1人と凶弾に倒れていきます。



そして香坂が現れ、いよいよ義理の弟と対峙することになります。

「どけっ! なぜそんな女を庇うっ!? お前、成美の亭主じゃないか!」



「俺は、動かない。成美の為にも……俺は、壁なんだ」

実は、早産しかけた成美が再び産気づき、今、病院で死を覚悟しながら出産しようとしてる。それを兵吾から聞かされても尚、舞の海はここに鉱物のように立ってるのでした。



「成美さん、死ぬかも知れないんだ! それでも必死になって子供を産もうとしてる! そんな時に、そんな時にこいつ、こんなとこで壁になって……お前に、撃たせたくないから此処にいるんだ! 原島詩子を護る為にこいつ此処にいるんだ! 一番ツラいのは誰なんだよっ!? こいつじゃないのかよ、香坂っ!!」



いつものごとく熱い熱い兵吾の説得により、香坂は復讐を諦めます。

ここで舞の海が、かつて香坂の父親から「きっと日本の政治を変えてくれる人だから」と、原島大臣の護衛を頼まれてたことを明かします。

それを聞いてさすがに眼が醒めた大臣は、香坂の父が自殺する原因となった不正献金疑惑について、知ってることは全て証言すると香坂に約束し、舞の海にはこう言います。

「あなたに護ってもらう価値のある政治家になれるよう、1から出直します」

これにて一件落着! そして成美も無事に出産することが出来ました。



「心配かけてすまなかったな。よく頑張ったな。俺たちの赤ん坊を、ありがとう」



あまりに可愛い赤ちゃんを見て、今は海外にいる愛娘=みゆきのことを思い出し、つい胸がキュンとなる兵吾&玲子なのでした。



そうして無理矢理にでも「みゆき」をストーリーに絡ませないと、高見兵吾のドラマにならないんですよね。演じる前田愛さんが実際にカナダ留学しちゃったがゆえの設定だけど、この不在はホント痛かった。

兵吾の熱い熱いセリフも、みゆきが絡まないとイマイチ響いてこない。つくづく、このドラマは兵吾とみゆきのラブストーリーなんですよね。

セクシーショットはゲストの中村綾さんと、レギュラーの来栖あつこさん。中村さんは’80年代後半の、そして来栖さんは’90年代後半のグラビア界を盛り上げて下さいました。


 

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『はぐれ刑事純情派』13ー#20

2023-02-05 23:48:23 | 刑事ドラマ2000年~

『ベイシティ刑事』の後番組として1988年にスタートした『はぐれ刑事純情派』も、この第13シリーズまで来ると2000年代に突入しちゃってます。『はみだし刑事情熱系』と交互に放映され、2年先には『相棒』の連ドラ化も控えてるという時期。

その当時の新人刑事枠は、第12から14シリーズまで活躍し、シリーズ初の殉職者となった野田刑事(ケイン・コスギ)。



そして今回の主役はまたしても、ハルちゃんこと田崎晴子(岡本 麗)。このエピソードをレビューする一番の理由はゲスト=立河宜子さんが素晴らしいセクシーグラビアを発表されてるからだけど、ハルちゃんの主役回に良作が多いのと、私がハルちゃんというキャラをとても好きであることも理由に挙げられると思います。



というより、ハルちゃんとやっさん(藤田まこと)のコンビネーションがたまらなく好きなんですよね! 長年の戦友であり、男女を意識しつつもドライな関係をずっと保ってる。それが観てて心地よい。

今回はまさに、そんな二人の関係がフィーチャーされた「女ごころ」のストーリー。ただ突っ立って謎解きするだけならレビューしてません。



☆第20話『殺人アリバイの謎! 面会を拒んだ女』

(2000.8.16.OA/脚本=奥村俊雄/監督=天野利彦)

殺人事件が発生し、目撃証言から志村(萩野 崇)というクズ男に容疑が絞られるんだけど、クズだけに簡単には尻尾を掴ませません。

しかも、志村のチョメチョメ相手である女=沢田涼子(立河宜子)が、事件当夜に志村の部屋でずっと一緒にいたと証言した為、捜査は振り出しに。



だけど田崎刑事(岡本 麗)は、涼子が嘘をついてると直感します。涼子は、かつて傷害事件を起こし、田崎に説得されて自首、半年前に刑期を終えて出所したばかり。

「あんた、言ったよね。面倒みるって。刑を終えて出てきたら、頼って来いって」



その言葉通り、最初は何かと涼子の相談に乗った田崎だけど、あまりに彼女が自分を頼り過ぎるため、このままじゃ自立できないと判断し、ある時点から距離を置くようにした。

それを「見捨てられた」と感じた涼子は今、田崎を恨んでる。田崎の勧めで別れた筈のクズ男と復縁し、どうやら庇ってるのも、恐らくその反発心から。

田崎から話を聞いた安浦刑事(藤田まこと)が、涼子の説得にあたります。



「刑を終えて出てきた人たちの力になりたい、いつも我々はそう思ってるんですよ。けど、そうは言っても、ある程度の距離を置いとかなきゃいけない」

「…………」

「警察の人間が、いつもあなたの周りをウロウロしてたら、世間の人たちがどんな眼で見るか。いろいろ気を遣うもんなんですよ」

「……だから田崎さんは私の面会を断った。そういうことですか」

「そう。そうすれば、あなたはだんだん警察に来なくなる。それでいい、そうなって欲しいと田崎は思ったんですよ」

「嘘です!」

安浦は、密かに涼子の再就職先を斡旋したのもアパートの保証人になったのも田崎であることを、彼女に明かします。

「田崎っていうのはね、自分が表に出ることで、あなたが周りの人たちから誤解されたり、差別されたりすることを危惧してたんですよ」

「…………」

「田崎ってのは、そういう人間なんだ。それさえ、あなたが解ってくれればいいと思ってね。ま、そういうことです」

なんと安浦は、事件のことには一切触れず、ただ田崎に対する誤解を解きたいが為に、わざわざ涼子を訪ねて来た。

そんな安浦の優しさが、ますます涼子をイジケさせちゃいますw あの女にはこんな親身になってくれるオトコがいるのに、私には……!

要するに、涼子は寂しかったんでしょう。田崎に見捨てられたと感じた時に、元カレの志村から優しい言葉をかけられ、クズ男と知りながらも受け入れちゃった。チョメチョメしちゃった。チョメチョメしちゃったんです。

「あの人だけだと思った。だから、あの人の部屋に行って……」



「バカよ、あんた」

「そう言うと思った。だからあなたには言えないと思った。あなたには解らないよ、女の気持ちは!」

「そんなこと無いわよ、解るわよ、私だって女なんだから」

「あんた、女じゃないよ」

「はあ?」

「強いよ、あんた。女の気持ちは解んないよ、強いもん!」

「…………」



「あの安浦って刑事のこと好きなんでしょ? でもあんたは傍にいるだけでいいんだ。私は違う。優しくして欲しい。あんたには私の、弱い女の気持ちなんか解りゃしないんだよ!」

田崎は思わず、涼子の頬を叩きます。証言を引き出さなきゃいけないのに、刑事としての自分より女としての自分が前に出ちゃった。

強いと言われりゃ男は嬉しいけど、女性はどうやら違うみたいです。大いに傷ついた田崎はバー「さくら」でやけ酒をあおり、心配した由美ママ(眞野あずさ)から連絡を受けた安浦が迎えに来ます。

が、田崎は泣きながら安浦の手を振り払うのでした。

「優しくしないで下さい! 私、今日、女なんだから!」

岡本麗さんの演技が素晴らしくて、もらい泣きしちゃいます。一見サバサバした強い女性の、実はもろい一面、つまり「女ごころ」をこれほどナチュラルに表現できる女優さんは数少ないでしょう。

「泣いた? あの田崎さんがですか?」



再び訪れた安浦から田崎の弱い一面を知らされ、涼子の表情も変わっていきます。

「ええ。ゆうべ、あなたとの間に何があったか知りませんがね……田崎は、私の長年の仕事仲間です。共に苦労してきた友人です。ですから田崎が、あなたにどう接して、どう対処してきたか、私にはよく分かるんですよ」

「…………」

「確かに、あなたに手を出したことは許されることじゃない。これは田崎に代わって、私が謝ります」

「…………」

「しかし彼女は、1人の女として、1人の警察官として、立派に生きてるんだ。そんな彼女が、あなたのことを心から心配してるんですよ」

「…………」

「どうか、田崎のことを信じてやって下さい」

どうやら、雪どけの時が来たようです。今度は涼子の方から田崎を訪ねてきました。

「やっと分かった。田崎さんも女なんだって」

「当たり前でしょ!」



「あの人を守ってやれるのは私だけ……そう思ったんです。誰かに必要とされてる……そう思って、私、嬉しかった」

だからクズ男を受け入れ、アリバイの偽装に加担したことを、涼子は田崎に証言するのでした。一件落着!



「いい人ですね、安浦さんって。田崎さんが好きになるだけあるなって」

「なに言ってんのよ」

「思いきって告白してみたら?」

「……そういう時もあったってこと」

いつも書くけど、この田崎さんに由美ママ、そして血の繋がらない娘2人と、少年マンガも真っ青なハーレムに身を置くやっさんが憎たらしくて仕方ありませんw

結局こうして、事件関係者もやっさんが大好きになっちゃうワケです。



「田崎さんに頼ってちゃいけないんですよね。1人で、強く生きなきゃって」

「うん。あなたまだ若いんだから、これからいくらでもやり直しが利きますよ。どうしても手に余る、そんな事があったらいつでも、田崎を訪ねてきて下さい。何だったら私でも」

「はい。安浦さん……田崎さんのこと、お願いしますね」

「はい。 ………は?」

「意味はご自分で考えて下さい」

「…………?」



あり得ないほど鈍感なのも、少年マンガの主人公並みw

いや、実はそう見えて、ちゃっかり自覚してるフシもあるんですよね! ラストシーンは田崎さんから「今度のことで自分の気持ちがハッキリしました。聞いて下さい!」って迫られたやっさんが「おいちょ待てよハルちゃん、職場でそんな」ってタジタジしてたら「私、刑事って仕事は素晴らしいって思ったんです!」「ガクッ」っていう、予想通りのオチがつきましたw

かくもベタなコントでも、このコンビなら確実に笑わせてくれる。ほんと最高の「相棒」です。



ゲストの立河宜子さんはクラリオンガールご出身の元女優で、現在はエステサロンの経営者。ドラマ、映画、バラエティ番組と幅広く活躍されたけど、刑事ドラマは今回のゲスト出演が唯一だったみたいです。

ちょっと北川景子さんにも似た正統派の美女で、冒頭にも書いた通り素晴らしいグラビアを残しておられます!


 


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『相棒21』#01~#02 

2022-10-24 10:55:10 | 刑事ドラマ2000年~

また始まっちゃいました。テレビ朝日&東映のドル箱シリーズ『相棒』のSeason21。最初の単発スペシャル放映から約22年、連ドラSeason1のスタートからちょうど20年!

何度も書いて来たように、日本の刑事ドラマを全て「刑事がただ突っ立って謎解きするだけの紙芝居」一色にしちゃったA級戦犯番組ですから、普段はほぼ無視してます。

が、今回だけは、とりあえず見届けたいと思わせる理由がありました。警視庁特命係・杉下右京(水谷 豊)の初代相棒=亀山 薫(寺脇康文)が、約14年振りに復帰するんですよね。



私はこの番組のファンじゃないから、亀山薫にも思い入れは無いんだけど、日テレの『刑事貴族』シリーズは好きでよく観てましたから、水谷さんと寺脇さんの掛け合いがまた見られることには、ちょっと感慨深いものがあるワケです。

念の為に書いておくと『太陽にほえろ!』の流れを汲む’90年代のアクションドラマ『刑事貴族』のパート2とパート3でお二人は共演され、その時のナイス・コンビネーションが『相棒』シリーズ誕生へと繋がった経緯がありました。

その寺脇さんが再びキャスティングされたのは、間違いなく「シリーズ完結」に向けての助走でしょう。だから、やっと終わってくれる!っていう感慨もありますw

このコンビでまた10年ぐらい居座る可能性も無くはないけど、水谷さんの年齢を考えればそこまで引っ張るのは難しい筈。

番組自体のパワーも明らかに衰えてると思います。今回の第1話と2話の前後編は、はっきり言って面白くなかった。



寺脇さんと一緒にレギュラー復帰の鈴木砂羽さんはじめ、森口瑤子さん、仲間由紀恵さん、木村佳乃さん、石坂浩二さん、杉本哲太さん、柄本明さんetc…と錚々たるレギュラー&セミレギュラー陣に加え、勝村政信さん、菊池麻衣子さん、そしてNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で絶賛ブレイク中の宮澤エマさん!と豪華ゲストも揃いながら、あまりワクワクもドキドキも出来ませんでした。



ファンでなくても観れば確実に楽しめる番組だと思ってたのに、初代相棒の復帰編でこのテンションだと、やっぱり先は永くないだろうと思わざるを得ません。

私が唯一面白いと感じたのは、犬猿の仲である亀山vs捜査一課刑事・伊丹(川原和久)のいがみ合い。伊丹は横柄なキャラで好きじゃないけど、対等に張り合える亀山が相手だとイヤな感じがしない。



杉下右京とのコンビネーションも、やっぱり亀山が一番しっくり来ます。杉下がただ突っ立って謎解きしてる横で、亀山がよく動いてくれるんですよね。

2代目以降の相棒はみんなインテリで動かないもんだから、余計に「紙芝居」のイメージを強くしちゃった。主人公がずっと突っ立ってる分、相棒がどんどん動かなきゃバランスがとれない。バカな人じゃないとダメなんですw

そういう意味でも真打ちの復活で、有終の美を飾る準備がこれで整ったワケです。



シリーズの原点回帰に合わせて、夕方枠では順次Season1の再放送が始まってます。なにせ20年前ですから、皆さんお若い!



初回ゲストの泉谷しげるさん、矢島健一さんも……いや、泉谷さんはそんなに変わってないかw



記念すべきSeason1ファーストエピソードの犯人役は、タカラジェンヌにしてNHK朝ドラ『ぴあの』のヒロイン、純名里沙さん。好きですw



なんにせよ、20年も高い人気を保ち続けてるのは快挙だし、創り続けてること、演じ続けてること自体が凄いですから、そこはリスペクトするしかありません。

だからこそ、惰性に陥る前に有終の美を飾って欲しいって、ほんと心から願ってます。その為の亀山薫復帰だと、私は信じてます。

てなワケでセクシーショットは、朝ドラ女優の純名里沙さんと、大河女優の宮澤エマさんです。


 

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『科捜研の女2022』#01

2022-10-23 00:08:27 | 刑事ドラマ2000年~

2022年秋シーズン、現役最長寿を誇るテレビ朝日&東映の連ドラシリーズ『科捜研の女』が、それまでの木曜夜8時枠から初めて異動、新設された「火曜9時枠の連続ドラマ」第1弾としてスタートを切りました。

前シリーズ(Season21)の最終回がやけに「集大成」っぽかったのは、そういうワケだったんですね。放映枠の変更に伴い内容もリニューアルすべく、大きな区切りを打ったんでしょう。



メンバーチェンジは1枠だけ。京都府警科学捜査研究所の物理担当が、橋口呂太(渡部 秀)から君嶋直樹(小池徹平)にバトンタッチされました。

他の科捜研メンバー=法医担当の榊マリコ(沢口靖子)はもちろん、所長の日野(斉藤 暁)、化学担当の宇佐見(風間トオル)、映像データ担当の涌田(山本ひかる)、そして洛北医科大学の風丘教授(若村麻由美)に捜査一課の土門刑事(内藤剛志)も続投です。



しかし驚きました。大きく変わったのはキャストじゃなくて、作風なんですよね!

これまで基本的に明るいトーンでユーモラス、言わば「ベタな」作風だったのが、新作はシリアスかつスタイリッシュな感じになりました。スローモーションも多用され、私があまり好きじゃない『相棒』や『刑事7人』の雰囲気に近づいちゃいました。

これは「大人向け」にシフトしたように見えるけど、むしろ逆で、若い世代へのアピールなんだろうと思います。『特捜9』なんかも同じように『相棒』化してたし、とにかく視聴者層の若返りに必死なんでしょう、テレビ業界は。

だけど、各番組から個性を奪っちゃうのは本末転倒じゃないですか? ただでさえ、どれもこれも馬鹿のひとつ覚えみたいに、ただひたすら突っ立って謎解きするばかりなのに!



マンネリ脱却は大いにすべきだけど、方向がみんな同じになっちゃうのは大いに問題だと私は思います。

ただし、えらくつまんなかった『特捜9』最新シリーズの初回(ゆえに第2話以降は観てない)と違って、この『科捜研の女2022』第1話はとても面白かった!

櫻井武晴さんによる脚本が良かったお陰もあるでしょうが、このシリーズは作風がいくら変化しようともビクともしない、めちゃくちゃ強固な「軸」があるんだろうと思います。

それは沢口靖子さんのキャラクターかも知れないし、科学捜査の面白さかも知れません。きっと、その組み合わせの妙でしょう。

ちなみに私の推しは、菅田将暉くんを世に出した『仮面ライダーW』のヒロイン役で注目された、山本ひかるさん。かわいい!



そして石黒賢、正名僕蔵、水橋研二といった錚々たる初回ゲスト陣の中でもひときわ光ってた、高田里穂さん!



山本ひかるさんと同じく『仮面ライダーOOO(オーズ)』のヒロイン役で注目された女優さんで、現在まで多くの作品に出演され、素晴らしいグラビアもたくさん発表されてます。

だから当然、今回のセクシーショットは高田里穂さんで決まりです!


 


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『記憶捜査2/新宿東署事件ファイル』#01

2022-10-06 23:53:56 | 刑事ドラマ2000年~

キー局のテレビ東京では2020年秋に放映された『記憶捜査2』が、我が地域では2年遅れのスタートとなりました。テレ東では今季『記憶捜査3』が放映されるみたいです。

2019年にスタートした連ドラのシリーズ第2弾で、新宿東警察署「司法係」のメンバーが難事件の謎を解く刑事ドラマ。

司法係とは警察官が認知した犯罪を「刑法犯認知情報票」として警視庁にデータ送信する部署で、市民からの訴えを捜査へと繋げていく通報窓口。つまり事務仕事を担当してる人たちが、業務の域を越えて事件を捜査しちゃう。

……てな設定に新鮮味は無いんだけど、このドラマはレギュラーキャストが実力派揃いで各キャラも魅力的なので、ありがちなミステリーでも退屈せずに観られます。


主人公は司法係長の鬼塚一路(北大路欣也)。かつては本庁捜査一課の敏腕刑事だったけど犯人に刺されて脊髄を損傷し、現在は車椅子生活。だから「ただ突っ立って」どころか、ずっと座ったまま謎解きしますw


そんな鬼塚の手足となって動き回る部下が、刑事志望の遠山 咲(上白石萌音)。とにかく外に出て捜査したがるので司法係の仕事がちっとも進みませんw


だからお目付け役のエリート刑事官=神 啓太郎(風間俊介)がいつもガミガミ言いながら、いつも事務仕事を手伝う羽目になっちゃいますw


そうして司法係や刑事官がサポートしてくれるお陰で大助かりの捜査一係長=栗田史郎(石黒 賢)も穏やかな好人物として描かれてます。


鑑識係長の木地本淳子(余 貴美子)も鬼塚とは旧知の仲で、心強い味方。刑事ドラマにありがちな「主人公たちをやたら目の敵にする」上司とかライバルがいないのも、私がこの番組を推したい理由の1つ。


と思ってたら、このパート2から登場した新署長=東 奏多(平岡祐太)が主人公たちを目の敵にする模様ですw

その裏には新宿という街に対する恨みの感情があるらしく、そんな余計な設定は要らんと私は思うけど、まぁそういうのを欲しがる視聴者が多いみたいだから仕方ありません。


あと、捜査一係の山崎刑事(内田朝陽)と本多刑事(松本大志)もレギュラーとして活躍、主に萌音ちゃんと絡むみたいです。



しかし私の視線がほとんど萌音ちゃんにしか向いてないのは、常連読者の皆さんならまるっとお見通しの事でしょう。

今回の記事も「刑事を演じる上白石萌音」を「記憶」しておくのが目的で書いてます。だからもう、これ以上書くことはありませんw

とにかく、萌音ちゃんです。それだけで充分です!


 

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