goo blog サービス終了のお知らせ 

ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『THE LAST COP/ラストコップ』2016

2019-11-18 00:00:17 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2016年の秋シーズン、日本テレビ系列の土曜夜9時「土曜ドラマ」枠にて全10話が放映されたコメディータッチのアクション刑事ドラマ。

ドイツで人気を博した連ドラのリメイクで、動画配信メディア「Hulu」が制作した初のオリジナルドラマ。2015年6月に「金曜ロードSHOW!」枠で『Episode 1』となる2時間スペシャルが放映され、その時から私は連ドラ化を心待ちにしてました。

『Episode 2』から『5』までは「Hulu」で放映され、それを再編集した『Episode 0』全3話が『ラストコップ祭り』として地上波放映された直後、満を持しての連ドラ版スタートでした。

さらに連ドラ終了後は「Hulu」で『another story』全5話が、そして2017年には劇場版も公開される人気作となりした。

かつて爆破で吹き飛ばされ、ずっと昏睡状態だった横浜中央警察署の熱血刑事が30年ぶりに目覚めたら驚いた! '80年代半ばでイケイケだった筈の日本はすっかり変わり果て、愛する妻はなんと後輩刑事と再婚していた!

……という、なかなか悲惨な状況を、持ち前のバイタリティーと熱い昭和魂で乗り越え、直感と暴力だけで事件を解決していく'80年代刑事=京極浩介に、唐沢寿明。

そんな彼に振り回されっ放しの相棒刑事=望月亮太に窪田正孝、元妻に和久井映見、娘に佐々木希、後輩刑事すなわち元妻の再婚相手に('80年代のTVドラマを象徴する?)宮川一朗太、同僚刑事に黒川智花、松尾 諭、署長に田山涼成。

さらに連ドラ版のNEWキャストとして、神奈川県警の本部長に小日向文世、参事官に藤木直人、刑事に竹内涼真、鑑識課員に伊藤沙莉、刑事課の内勤員に武田玲奈、交通課婦警に桜井日奈子、といった面々が加わります。

基本は「おバカ」コメディで、最初のスペシャル版もかなりバカだったけど、連ドラになってバカさが更にグレードアップしましたw

同じおバカ系の刑事ドラマでも『デカワンコ』はハイセンスだったけど、この『ラストコップ』は徹底してベタな笑いに振り切ってます。昭和のドラマで例えれば『噂の刑事トミーとマツ』のノリw

だからクサくて観てられないかと言えば、全然そんな事はありません。少なくとも私は大好きです。

芸達者が揃ってるし、今どき照れもせず格闘アクションをふんだんに盛り込むサービス精神も素晴らしい! 東映アクションクラブ出身の唐沢さんは勿論、多部ちゃんに捨てられた(?)窪田くんも毎回キレの良い立ち回りを見せてくれます。

その割に銃器描写がデタラメだったり、窪田くんのハイテンション演技がうるさ過ぎる等の不満点はあるけど、問題視する程のことじゃありません。

最終回は一部のシーンをリアルタイムで収録&生放送し、主人公を殉職させるかさせないか視聴者にリモコン投票で決めてもらう等w、徹底的に遊んでみせる姿勢も小気味良かった。

ただ、唐沢さんがわざとハプニング狙いでアドリブを連発したり、窪田くんが笑いすぎて何を言ってるか判らなかったりと、ちょっとバラエティー番組寄りになっちゃったのは残念だったけど、何の変哲もない謎解きゲームを見せられるよりはよっぽどいいと私は思います。

人それぞれ好みが岐れるでしょうから、手放しにオススメは出来ないけど、私はとにかく好きです。ほんっとバカですからw

セクシーショットは内勤員の美咲を演じたグラビアアイドル出身の武田玲奈さん。スレンダーなのに出るところは出ておられて、一刻も早く脱ぐべき人材です。
 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ON/異常犯罪捜査官 藤堂比奈子』2016

2019-11-17 12:00:13 | 刑事ドラマ HISTORY







 
2016年の夏シーズン、フジテレビ系列の火曜夜10時枠で全9話が放映された、関西テレビ制作によるサスペンスドラマ。内藤了さんの小説『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを実写化した作品です。

警視庁刑事部捜査一課の「待機班」と呼ばれる窓際部署に配属された新米刑事=藤堂比奈子(波瑠)が、渡部篤郎、要 潤、横山 裕ら扮する同僚刑事たちと凄惨な猟奇殺人事件を捜査します。

いつも書いてるように、事件の内容についてはどーでも良いんです。誰が犯人だろうが裏切り者だろうが興味ありません。グロテスクな死体描写なんかも、所詮は作り物ですから何とも思いません。

けど、扱うのが凄惨な猟奇殺人となると、ドラマ全体が陰鬱な雰囲気になっちゃうのが頂けない。かと言って、こんな事件を明るくコントみたいなノリで捜査されても困ります。

だから、どう転んでも私好みのドラマにはならないんですよね。暗くて真面目にやってても笑わせてくれる『ジウ/警視庁特殊犯捜査係』みたいな作品もたまにありますけどw

犯人の殺意が「ON」になる瞬間が見たくて仕方がないという、藤堂比奈子が抱える心の闇はいったい何なのか?とか、彼女が犯人に襲われた際、ハンドバッグから出そうとしてた物は何なのか?とか、そういう部分には興味あるんだけど、三ヶ月も引っ張られるほどじゃない。

そんなワケで初回しか観てないので、詳細なレビューは出来ませんm(__)m

上記のほか、林 遣都、松本穂香、奥貫 薫、原田美枝子、光石 研、不破万作etc…といったレギュラーキャスト陣でした。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『女たちの特捜最前線』2016

2019-11-17 00:00:06 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2016年の夏シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で全6話が放映された、テレ朝&東映の制作によるミステリードラマ。前年「土曜ワイド劇場」枠で放映された2時間ドラマの連ドラ化で、かつて二谷英明さんが主演された『特捜最前線』との繋がりはありません。

刑事ドラマじゃなくミステリードラマと書いたのは、主役の3人が捜査課の刑事ではなく、内勤の事務職員だから。

室町京子(高島礼子)は京都中央警察署の総務課勤務、一条弥生(宮崎美子)は広報課勤務、八坂美鈴(高畑淳子)は元刑事だけど今は食堂の嘱託職員。

そんな3人が定期的に署内食堂で「京都府警女子会」という名目の井戸端会議を開き、署内の噂話や内部情報を持ち寄って事件を解決に導くという、変化球の謎解き物。

そうなると地味な人情系の話にならざるを得ないんだけど、テレビ朝日クオリティーに加えてこれだけの芸達者が揃うと、それなりに楽しめちゃうんですよね。

キャラクターや掛け合いが面白いと謎解きにも退屈しないし、演技が素晴らしいと人情話でも素直に泣けます。特に初回はメインゲストが渡辺えりさんで、高畑淳子さんとの号泣合戦には私も釣られて泣きましたw

刑事課課長の渡辺いっけいさん、総務課課長の飯田基祐さん、広報課課長の相島一之さんと、各部署の上司たちも芸達者ばかりで鉄壁の布陣。

なのに本作は、ちょうど放映時期に高畑さんちのバカ息子と、高島さんちのバカ旦那がスキャンダルを起こしたせいで「呪われた番組」みたいに云われ、視聴率も奮わずシリーズ化には至りませんでした。せっかく面白かったのに勿体ないことです。

脇の下&美脚ショットは捜査課の紅一点=神崎刑事を演じられた、近野成美さん。元はアイドルユニット「フルーツポンチ」のメンバーで、女優業も2004年から続けておられる若きベテラン。2008年の『シバトラ/童顔刑事・柴田竹虎』でも婦警を演じ、ご本家『特捜最前線』の復活スペシャル(2012)にも出演されてます。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『警視庁・捜査一課長』シリーズ '16~

2019-11-16 00:00:13 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2016年の春シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠でseason1全11話が放映され、同枠で'17年春にseason2 全10話、'18年春にseason3 全10話、さらに新作2時間スペシャルが'19年現在までコンスタントに放映されており、まだまだ続いていくであろう人気シリーズです。

元々「土曜ワイド劇場」枠の2時間ドラマとしてスタートしており、2012年~'15年の間に5作を放映した上で満を持しての連ドラ化でした。

内藤剛志さん扮する主人公=大岩純一警視正はノンキャリアから「叩き上げ」で現場のトップ・オブ・トップ=警視庁捜査一課長になった苦労人で、全ての責任を一手に引き受け、自ら現場に赴き真実を追究する、等身大でありつつ理想的な指揮官。

そんな大岩課長をサポートする管理官=小山田警視(金田明夫)と、上役となる刑事部長=笹川警視監(本田博太郎)がシリーズ不動のレギュラーメンバー。

そして現場資料班主任の「だいふく」こと平井警部補(斉藤由貴)から始まったヒロイン枠は、season3 から広報課の「もなか」こと谷中警部補(安達祐実)、巣鴨中央署の「チョコ」こと高井警部(宮崎美子)、渋谷中央署の「ババロア」こと馬場警部補(田中美佐子)、FBIの「ようかん」こと神林捜査官(鈴木紗理奈)、隅田川署の「わがし」こと運野警部補(壇蜜)、そしてスニーカーならぬ「スムージー」こと須村警部補(乙葉)etc…と1作毎に引き継がれ、運転担当すなわち大岩の付き人となる刑事も鈴木裕樹、田中 圭、塙 宣之らが代々務めておられます。

なんで刑事部長にまでのし上れたのか謎の笹川警視監=本田博太郎さんの変人ぶりや、甘い食べ物をモチーフにしたヒロインたちのあだ名にも象徴されてますが、このドラマ、大真面目にやってるように見えて結構フザケてますw

私自身、最初はありふれた謎解き主体の警察ドラマと思ってタカをくくってたのに、とことん真面目にやりながら随所にくすぐりを入れて来る独特な世界観がクセになり、気がつけばテレ朝のシリーズ物で一番好きな作品になってましたw

例えば運転担当刑事を演じる塙宣之さんの薄い頭髪が風になびいたら、わざわざそれをアップで撮り足したりするんですよねw もちろん事件とは何の関係もないw 刑事たち自身は一切フザケてないのに、番組スタッフが細かい部分で、捜査の邪魔をしない程度に遊んでるw

毎回、冒頭で事件発生の電話を受けた大岩が、いちいち「なに? 橋の下で全身ピンク色のご遺体が発見された?」などと事件の特徴を反復したり、クライマックスの謎解き場面では必ず事件関係者全員を景色の良い場所に集めたり等w、さりげなく刑事ドラマのお約束をパロってるんですよね。

そうやって明らかにフザケてるのに、フザケてますという顔を絶対しないトボケっぷりが私のツボを刺激しますw

あと、主人公を目の敵にしたり不祥事を隠蔽したりする警察内の悪役をいっさい登場させず、徹底して「理想の警察」「理想の人間像」を描き続けるブレない姿勢も心地好いし、山本清香さんによる軽快なサウンドトラックを全編スキマなく流し続ける演出も独特で、これがまた妙にクセになる。

もちろん、朴訥としながら鋭い切れ味もある内藤剛志さんの演技も大きな魅力で、これまた毎回のお約束である捜査会議シーンの決め台詞「被害者の無念を晴らすために、必ずホシを挙げる!」は何回見聞きしても胸が熱くなります。

本作のそういった魅力は文章や口コミじゃうまく伝わらない、実際に何本か観てもらわないと解らないもんだと思うので、未見の方やちょっと観ただけで「つまんない」と判断された方には是非、騙されたと思ってこの不思議な面白さに注目して頂きたいです。ほんと可笑しな作品ですからw

セクシーショットは二代目ヒロイン「もなか」を演じた安達祐実さんです。
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ディアスポリス/異邦警察』2016

2019-11-09 00:00:10 | 刑事ドラマ HISTORY









 
2016年の春シーズン、TBS系列の深夜枠「ドラマイズム」の第1弾として全10話が放映された、毎日放送制作の30分ドラマ。

リチャード・ウー脚本&すぎむらしんいち作画による人気コミックの実写化で、同年秋には劇場版『ディアスポリス/DIRTY YELLOW BOYS』も公開されてます。

東京にいる約15万人の密入国異邦人たちが自治のために立ち上げた、通称「裏都庁」に属する「異邦警察」の署長=久保塚早紀(松田翔太)の活躍が描かれます。署長と言っても署員は久保塚1人だけでw、拳銃も手錠も使わないので実質は探偵ドラマ。

久保塚の相棒……というよりパシリの鈴木(浜野謙太)、裏都庁助役の阿(柳沢慎吾)、裏都知事のコテツ(康芳夫)、そのボディーガードとなる元テロリストのイサーム(マリー)などワケありの協力者たちがいて、事務所のビルに多数の金髪美女が住んでたりペントハウスみたいな屋上があったりと、翔太くんのお父上=松田優作さんやそのライバル=萩原健一さんが主演された伝説の昭和ドラマ『探偵物語』『傷だらけの天使』にオマージュを捧げたであろう世界観になってます。

登場するのが異邦人ばかりで様々な言語が飛び交う、そのごった煮感覚はSF映画『ブレードランナー』をも彷彿させ、ナイトシーンが多い点から観ても創り手はリドリー・スコット的な画作りも意識されたんだろうと思います。

そんな独特な世界観に加え、ストーリーもありきたりな殺人事件の犯人当てゲームとは違い、密入国者すなわち戸籍を持たない人たちを狙った詐欺や人身売買組織とのハードな闘いが描かれ、ユニークだしなかなかスリリング。目を見張るようなアクションは無いけど決して退屈はしません。

アクションより笑いを優先した創り方も『探偵物語』や『傷だらけの天使』を彷彿させ、格好悪さをカッコよく見せた優作さんやショーケンさんたちの偉業に、次世代の松田翔太くんが果敢にチャレンジされてます。

そういうトボケた味わいに関してはお兄ちゃん=松田龍平くんの方が上手い気はするけど、同じ優作さんのDNAを感じさせる瞬間が翔太くんにもあり、観てるとちょっと感慨深いです。

セクシーショットは第1話&第2話で人身売買組織の殺し屋を演じた、福島リラさん。本職はファッションモデルだけど『ウルヴァリン:SAMURAI』や『ゴースト・イン・ザ・シェル』等ハリウッド映画でも活躍される、唯一無二の個性をお持ちの女優さんです。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする