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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『俺たちの勲章』#01

2023-10-01 21:48:03 | 刑事ドラマ'70年代

『傷だらけの天使』が萩原健一さんの『太陽にほえろ!』卒業記念作ならば、1975年の4月から9月に全19話が放映された『俺たちの勲章』は松田優作さんの『太陽〜』卒業記念作。いずれも日本テレビ&東宝のタッグによる“青春アクション”ドラマです。

デビュー作『われら青春!』を終えたばかりの中村雅俊さんが相棒役ゆえ、後に『俺たちの旅』や『俺たちの朝』等へと連なる日テレ「俺たちシリーズ」の1作目と思いがちだけど、あちらは『ゆうひが丘の総理大臣』等も手掛けたユニオン映画の制作ですから、別ラインと捉えた方が良いかも?

一方、沖雅也さん主演の『俺たちは天使だ!』は東宝の制作ゆえ、『太陽にほえろ!』というドでかい幹から東宝(アクション系)の俺たちシリーズと、ユニオン映画(青春ドラマ系)の俺たちシリーズとに枝分かれして行った感じですね。

何にせよ、それら全てを企画された岡田晋吉プロデューサーの巨大「ユニバース」であり、優作さんと雅俊さん、そしてメインライターの鎌田敏夫さんはまさに、その象徴とも言える存在。

岡田さんが自作ベスト1に『俺たちの勲章』を挙げておられるのはきっと、“アクション”と“青春”の象徴たる御三方が揃った「集大成」との自負がお在りだからなんでしょう。

ちなみに初回ゲストは関根恵子(現・高橋惠子)さん。前回レビューした『傷天』#19のマカロニ&シンコに続いて、ジーパン&シンコの再会となります。




☆第1話『射殺』(1975.4.2.OA/脚本=鎌田敏夫/監督=澤田幸弘)

まずは横浜・相模警察署の捜査第一係に所属するハミダシ刑事=中野祐二(松田優作)の“アクション”シーンで物語は幕を開けます。

阿藤快をリーダーとする若者3人組が、売上金を狙って管内のスケート場を襲撃するらしいとの情報を得た中野は、あえて誰にも知らせずに彼らを待ち伏せ、犯行に及ぶのを見届けてから愛銃マグナム44をぶっ放し……



有無を言わさぬ一方的な暴力で、あっという間に全てを解決しちゃうのでした。素晴らしい!w



もちろん上司の野上係長(北村和夫)にはこっぴどく叱られるけど、そんなのは日常茶飯事。

ところが今回、全身から“青春”オーラを発する見慣れぬ男がクレームをつけて来ました。



「あなたはなぜ、事件を未然に防ごうとしなかったんですか?」

「ああ? なにが?」

「時間は充分あった筈です」

「オマエなにが言いたいんだ?」

「あなたが適切な手を打っていれば、あの3人は犯罪者にならずに済んだかも知れないと言ってるんです」



「だけどね、犯罪者を捕まえんのがオレの仕事なんだよ」



「犯罪者を1人でも増やさないことも、刑事の仕事だと思います!」

スリーピースの背広に身を包んだその男の名は、仙台の所轄署から転任して来たばかりの爽やか刑事=五十嵐貴久(中村雅俊)。

この2人の名前(祐二と貴久)が後に、『あぶない刑事』の主役コンビ(タカとユージ)へと受け継がれることになる。『あぶデカ』はセントラル・アーツの制作だけど岡田Pも企画に名を連ねてますから、同じユニバースに属する作品と言えます。

「あっそう。ま、それはそれでいいんじゃないの? あんたの考えからいけば、あのチンピラたちにスケート場を襲うのやめてくれませんか?って頼めばいいんだ。なるほどね」

「…………」

「だけどさ、スケート場を襲うのはやめるかも知れないけど、代わりに銀行襲うかも知んないよ?」

「!!」

そう、強盗を企てる阿藤快みたいなヤツらに、正論なんか通じやしない。五十嵐は刑事の理想像かも知れないけど、中野みたいに規格外な刑事もいないと凶悪犯とは渡り合えない。

だからこそ2人が一緒に行動し、互いの長所を学んで成長していくワケだけど、時は’70年代。先発の『傷だらけの天使』がそうであったように「青春」すなわち「挫折」ですから、そうは上手くいきません。

ただ、テーマが挫折であってもタッチは明るく、その見やすさも『傷天』と(引いては全ての岡田ユニバース作品と)共通しており、中野と五十嵐の対立はウェットじゃないし長引きません。

そのあと中野のいきつけである和風スナック「あすか」で昼食を共にする頃には、同じ劇団「文学座」の先輩・後輩である2人の独特な連帯感が伝わって来ます。(ちなみに上司役の北村和夫さんも文学座の大先輩)



気っ風のいい「あすか」の女主人=香子にはやはり岡田ユニバースの常連だった結城美栄子さん。そして人手不足だから仕方なく雇われてる店員「人手不足ちゃん」こと健次には、プライベートでも優作さんと親しかった佐藤蛾次郎さんが扮してます。



さて、中野と五十嵐にコンビ初のミッションが下されます。横浜で暴力団員が次々に殺された事件の凶器と思われる拳銃が、甲府で使用されたから「捜査協力してこい」と野上係長は言うのでした。

「またいつもの厄介払いですか」

「うるさい、私が行けと言ったら文句言わずに行けばいいんだ!」



中野のツッコミはまさに図星で、実は五十嵐も正義感が強すぎて融通が効かない厄介者ゆえ、なるだけ地方に出張させるべく中野と組まされた。

横浜を拠点としつつ、こうして2人がよその所轄に「とばされて」アウェイな状況下で捜査する、地方ロケを主体とした構成も『俺たちの勲章』の大きな特長。一方に『太陽にほえろ!』というスタンダードがあるがゆえの変化球です。



そんな2人に同情しつつ「無駄遣いしちゃダメよ」と出張費を手渡し、お尻を触られて「いやん、エッチ!」と頬を赤らめるのが事務員=雪子(坂口良子)のお仕事。何から何まで現在じゃあり得ない描写です。



資料室の生き字引き=宮本室長(柳生 博)と……



その助手を務める職員=上野原(山西道広)も数少ない2人の味方。柳生さんは雅俊さんの、山西さんは優作さんの主演作でいつも脇を固める名バイプレーヤー。



そして中野がいつも仕事の合間にデートする謎の美女は、本職ファッションモデルの鹿間マリさん。最終回に至るまでセリフは一言も発しません。

で、甲府に着いた2人は……



ただでさえアウェイなのに、たまたま入った店のラーメンが口に合わず「甲府の食い物は不味いっスね」なんてわざわざ言ったもんで、地元警察の島貫キャップ(中谷一郎)をいきなり怒らせます。

「甲府をバカにするなっ!💢」



そりゃ確かに2人が悪いw お陰で仲間外れにされ、何ひとつ情報を教えてもらえない中、中野と五十嵐は意外に地道な捜査で大きな手掛かりを掴みます。



それが関根恵子さん扮する、一見平凡な専業主婦の由美子。



横浜で数人のチンピラを殺した犯人(若い男らしい)は、どうやら彼女に会うために甲府を訪れ、公衆電話からその自宅に連絡した。そこで通りかかったパトロール巡査に職務質問され、とっさに銃を乱射して逃げたのでした。

けれど由美子は資産家の息子と結婚したばかりで、犯人のことは何も知らないと言う。



『太陽にほえろ!』では日本の連ドラ初となる女性刑事、『傷だらけの天使』ではちょっとおバカな水商売女、そして今回は清楚な奥さんと、若くして多彩な役柄をソツなくこなす関根恵子さんは、やっぱり大した女優さんです。



さて、近くに掘っ立て小屋を見つけた中野と五十嵐は、これまた地道に由美子を張り込みます。

青春のほろ苦さを描くにはリアリティーが必要不可欠で、そこは『太陽にほえろ!』もしっかり守ってました。現実の警察組織はどうこうってリアリティーじゃなく、人間の描き方に関するリアリティー。岡田Pのポリシーですよね。



で、犯人=修(富川澈夫)から再び連絡を受け、由美子が動き出します。どうやら2人はかつてチョメチョメな関係で、あるチョメチョメな事件をきっかけに由美子が姿を消し、修はその行方をずっと探してた。

修(オサム)っていう役名が『傷だらけの天使』の萩原健一さんと同じなのはたぶん偶然じゃなく、オマージュというか「楽屋落ち」みたいなもんでしょう。



そしてデパートの家具売り場で密会する、修と由美子。

「私、もう、あなたと関係ないのよ」

「分かってるよ、分かってる」

「あの人たちを殺してくれって、頼んだワケじゃないわ」

「お前のために殺したんじゃない、オレ自身のために殺したんだ」

どうやら修の殺しは復讐代行。もし、前回レビューした『傷天』#19のラストで修か亨が殺しを完遂してたら、きっと同じ末路を辿ったことでしょう。



↑ジーパンとシンコのキスシーンじゃありません。修を捕まえに来た中野を必死に止めようとする由美子は、どうやら修が嫌いで姿を消したワケじゃなさそうです。

「バカだよ、あんたっ!」



そんな由美子を突き飛ばし、中野と五十嵐は修を追跡します。

一般市民の軽トラやバイクを平気で強奪しちゃう『俺たちの勲章』の追跡シーンはどこかユーモラスで、そこにも生真面目な『太陽にほえろ!』との差別化が感じられます。



その道中、銃砲店に押し入って3丁の猟銃を奪った修は、山中の建設現場へと逃げ込むのでした。



追跡シーンだけじゃなく、銃撃戦の描き方も『太陽〜』とは随分違います。きっと、この第1話を観た人のほとんどが、これから展開する中野と五十嵐のやり取りを一番よく憶えてるんじゃないでしょうか?



まず中野が、五十嵐に援護射撃を命じて突っ込んで行くんだけど、五十嵐は安全装置を外すことを忘れて1発も撃てず、中野が慌てて戻って来る。

「オマエ、なんで撃たないんだよ!?」

「だって弾が出ないんですよ!」

「じゃあ分かった、オレが援護するからオマエ行け!」

「そんな、オレが撃たれたらどうするんですか!?」

「イチかバチかやってみろよ!」

「そんなメチャクチャな!?」

で、五十嵐が決死の覚悟で突っ込んで行くと……



中野がタバコを一服し始めてw、今度は五十嵐が慌てて戻ってくる。



「アーチッチ、アッチ!」

「どうして撃ってくんないんですかあーっ!?」

「ああ、悪い。ここからじゃ届かないんだよ」

「冗談は顔だけにして下さいよ!!」

優作さんが考えたアドリブかと思いきや、タバコで一服しちゃうくだりは脚本にもしっかり書かれてたみたいですw 『あぶない刑事』の時代ならともかく’70年代でこの描写は相当「攻めてる」んじゃないでしょうか?

さて、この辺りで地元警察が駆けつけて来て、2人は逮捕を急ぎます。

見よ! 岡田ユニバースの“アクション”を象徴する、優作さんのこのフォーム!



絶妙な手足の長さとそのバランス、しなやかさと俊敏さ。ただ斜面を駆け上がってるだけなのに超絶カッコいい!

「走る姿を“世界一”美しく見せられる俳優」って岡田さんが仰るほどのもんかどうかは判らないけど、確かに少なくとも日本のスター俳優で優作さんよりカッコ良く走る人は見たことありません。

それに比べて“青春”担当の雅俊さんは……w



この場面は(優作さんとの対比で)わざとカッコ悪く演じてるにせよ、普通に走る姿を見ても雅俊さんの動きは相当ダサい!

以降、いろんな刑事物でいろんなコンビが『俺たちの勲章』を意識してたけど、バランス的に最も近かったのは『太陽にほえろ!』におけるブルース(又野誠治)&マイコン(石原良純)かと思います。特に良純さんは雅俊さんのダサさを忠実に……どころか数倍濃い味つけで再現されてました。まったく無意識にw



閑話休題。修を説得させるつもりだったんでしょう、地元警察はこの修羅場に由美子を連れて来ました。

それで余計に逆上した修が猟銃を撃ちまくり、1人の警官が被弾して倒れる姿を見て、たまらず由美子は駆け出します。



「やめて! もう何もかも! やめて!」



それこそ、由美子と心中したがってる修の思うツボ。修が彼女に猟銃を向けて、中野がマグナムを構え、五十嵐がダッシュします。



そしてタックルを受けた由美子が、五十嵐もろとも斜面を転がり落ちていく!



女優さんがやるにはあまりに危険なスタントだけど、ちゃんとご本人が演じておられます。そこが昭和アクションドラマの凄味!



間一髪! いや、ほぼ同時に中野と修が発砲し、修が斜面を落下していきます。

致命傷を与えたのは明らかに中野のマグナムだけど、よく見ると修は自分自身の腹に銃口を向けており、中野は結果的に彼の自害を阻止したことになる。



死んだ修は、由美子に電話した公衆ボックスに、ツーショット写真を半分に破いた片方(由美子が写ってる側)を残してました。それで彼女への想いを断ち切ったつもりだったんでしょう。

「忘れて欲しかった……忘れて欲しかったから私、オサムちゃんの前からいなくなったのに……」

かつて由美子は、横浜でデート中にチンピラたちに絡まれ、修の眼の前で輪姦されてしまった。修はその復讐を果たし、彼女に別れを告げるために甲府を訪れ、いずれにせよ自殺する気だったんでしょう。

「死にたかった……私も一緒に死にたかった!」



泣きじゃくる由美子を見て、五十嵐も思わずもらい泣き。中野はただ黙って、引き裂かれたカップルの写真をさらに破いていくのでした。

中野と五十嵐はいったい、何をしに甲府くんだりまで来たのか? 初回からいきなり、なんともやるせない結末。これが’70年代を象徴する「挫折のドラマ」なんですね。

けど、救いもありました。地元警察の島貫キャップが、帰りの電車に乗る2人をわざわざ見送りに来て、由美子が旦那さんの待つ家にちゃんと戻ったこと、そして2人に伝言を残したことも教えてくれます。

「彼女、泣いてくれた刑事さんによろしくって言ってたぞ」

さらに2丁のラーメンを岡持ちから取り出し、「これが甲府の味だ」とニッコリ。このへんが『太陽にほえろ!』と共通する希望のスピリット、言わば「岡田イズム」なんだと私は思います。

恐らく松田優作さんはもっとクールでハードな刑事を演じたかった筈で、その欲求が翌々年の『大都会PART2』でようやく満たされ、刑事役に一旦ピリオドを打つことになったんだと勝手に推察してます。



そんなワケで、『俺たちの勲章』も基本的には“挫折”のドラマで、主役の2人が奮闘するも為す術なく、キレイな女性が不幸のどん底に落ちてくストーリーが大半を占めてます。

が、松田優作のアクション、中村雅俊の青春、そして鎌田敏夫の残酷が一挙に楽しめる贅沢さは、他じゃ味わえません。

以降、篠ひろ子、浅茅陽子、三浦真弓、金沢碧、真野響子、夏純子、そして五十嵐淳子(この共演をきっかけに雅俊さんと結婚)etcと続いていくゲスト女優陣の豪華さも含め、岡田ユニバースを代表する1本として見逃せない名作です。


 

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『キイハンター』#105 #109 #120

2022-11-20 18:48:07 | 刑事ドラマ'70年代

1968年=昭和43年にモノクロで放映スタートした、TBS&東映のタッグによるアクションドラマ『キイハンター』も、この1970年4月に放映された第105話『世界殺人集団/南国の決斗』よりカラーに切り替わりました。

国際警察直属の秘密捜査チーム「キイハンター」を構成する、非情の掟に命を懸けた素晴らしき人間たち、その顔ぶれは以下のとおり。


↑元国際警察外事局諜報部員のボス、黒木鉄也(丹波哲郎)。


↑元フランス情報局諜報部員の津川啓子(野際陽子)。


↑元FBI秘密捜査官の吹雪一郎(川口 浩)。


↑かつて黒木の仲間だったスパイの忘れ形見、島 竜彦(谷 隼人)。


↑黒木の秘書からキイハンターに昇格した最年少メンバー、谷口ユミ(大川栄子)。


↑そして元新聞記者にして実質の主人公、風間洋介(千葉真一)。


↑キイハンターを創設した国際警察特別室の村岡室長(中谷 昇)、その部下で潜入捜査官の小田切慎二(中丸忠雄)と、壇 俊介(宮内 洋)。


↑さらにシリーズ終盤にはこの人、私立探偵からキイハンターに抜擢される滝 裕二(沖 雅也)も登場します。が、この時点じゃまだ先の話。



外交官が絡む国際的「逃がし屋」組織の正体をキイハンターが暴く今回は、宮崎ロケ。シカゴから来日した殺し屋に変装する黒木ボスの(滅多に見られない)大活躍と、小川真由美、岡田英次といった豪華ゲスト陣も魅力だけど、一番の見どころは津川=野際陽子さんの「七変化」とも言える華麗でキュートなファッションでしょう。



野際さん、やっぱり綺麗! そして眼鏡がでかい!w いわゆるトンボ眼鏡ってヤツ?(当時の流行り?)



もちろん風間=千葉真一さんが牽引するアクションシーンも見どころで、カラー放送第1弾を飾るに相応しい盛り沢山な内容になってます。



来日したVIPの連続暗殺事件で使われた「黄金の拳銃」とその持ち主を追い、流れ者に扮した風間が富士山麓の牧場に潜入する第109話『俺は西部の殺し屋キッド』は、そのタイトル通り西部劇にオマージュを捧げた千葉さんのウェスタン・アクション編。

そして名作『シェーン』ばりに主人公と心を通わすチビッコに扮した子役が、下沢宏之。そう、のちの真田広之さん!



こんなに幼い頃から千葉さんと共演されてたんですね! まさに師弟関係を超えた擬似親子!

その真田さんの父親にして黄金銃のオーナーを演じたのが、これまた千葉さんとの共演が多い室田日出男さん。若い!



↑この色っぽくてカッコいい姐さんは、以前レビューした『五番目の刑事』最終回でも色っぽくてカッコ良かった、小林千枝さん。この野性味はやっぱ「昭和」ならではでしょう。



第120話『宝石泥棒/裸で御免なさい』は、マフィアが開発した新型爆弾を隠したケースと、密輸ダイヤを隠したケースが入れ替わったことから起こる大騒動に、旅行中の風間が巻き込まれる海洋アクション編。



ボートチェイスを皮切りに、とにかくアクション! ひたすらアクション! ただ突っ立って謎解きするだけで60分を浪費する、昨今の刑事ドラマとはホント何から何まで対照的。お涙頂戴も一切ありません。



ロープウェイからの宙吊りに、サーフボードを使った滑走スタントまで、これらのアクションが全部1本のエピソードに詰まってる!

しかも全て主演スター=千葉真一さんご本人が、当たり前のように吹替え無しで演じておられる!

これだけ盛り沢山なアクションを撮影するには、お金はもちろん時間も手間も段違いにかかるはず。今の日本じゃ劇場映画でも不可能かも知れず、ほんと昭和のニッポンは元気でした。



アクションのみならず、お色気も決して忘れないこのサービス精神! 密輸ダイヤを狙って峰不二子ばりに風間を誘惑し、翻弄しまくる謎の美女に扮したのは『太陽にほえろ!』への客演も多かった、工藤明子さん。

ヌードグラビアは無くとも劇中のパンチラだけで充分です! やっぱ昭和サイコー!!


 

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『ザ・ガードマン』#260~#263

2022-11-13 21:31:27 | 刑事ドラマ'70年代

私が生まれた1965年=昭和40年にスタートした大映テレビのアクションドラマ『ザ・ガードマン』も、200回を越えた辺りでモノクロからカラー放送に切り替わったみたいです。

民間の警備員なのに制服を着ず、颯爽と決めたスーツ姿でなぜか事件を捜査し、時には拳銃を手にして犯罪者と闘う「東京パトロール」のガードマンたち。



「キャップ」こと高倉隊長(宇津井 健)を筆頭に、清水隊員(藤巻 潤)、小森隊員(中条静夫)、杉井隊員(倉石 功)、吉田隊員(稲葉義男)、そして榊隊員(神山 繁)というレギュラー陣。

もう1人、荒木隊員(川津祐介)もいるけど登場頻度が低く、今回ご紹介する4本には出てきません。

1970年の3月から4月にかけて放映された、この4本。春の改編期、かつ番組スタート5周年記念って事もあり、ゲストの顔ぶれがやたら豪華です。

第260話『二人の妻を持つ男』では、大島渚夫人としても知られる小山明子さんが、交通事故で半身不随になった悲劇の女性としてご登場。



で、その事故を起こしたスター俳優の伊丹十三さんと結婚するんだけど、伊丹さんは妻の主治医である中原早苗さんとチョメチョメな関係に。

それを知ってしまった明子さんは、ヤクザがうっかり落としたヘロインを偶然拾い、それを利用してヤクザたちを手玉に取り、伊丹さんと早苗さんを殺させようとする。

それをガードマンたちが命懸けで阻止し、ヤクザをやっつけるワケだけど、なぜ警察を呼ばない!?



元を辿れば伊丹さんが起こした事故が悲劇の始まりで、ほんと交通事故には気をつけないとダメよねっていう教訓話でしたw(ホントにそういう会話で終わってる)

後にご自身も大物映画監督となられる伊丹十三さんが、大島渚監督夫人である小山明子さんの夫に扮し、深作欣二監督夫人の中原早苗さんと浮気しちゃうという因縁(?)が面白いです。



第361話『モロッコの真っ赤な太陽』はアフリカ・ロケ編。モロッコでスパイ組織に拉致された日本人特派員を救うため、ガードマンたちがカサブランカ、マラケシュ、そしてモロッコ砂漠を舞台にインディ・ジョーンズばりの大暴れ! なぜ、警備員がっ!?

山崎 努! 緑 魔子! 稲野和子! 西沢利明! そして西村 晃!という驚愕のゲスト俳優陣!



今回に限らず『ザ・ガードマン』のアクションはなかなか派手だし、俳優陣が吹替え無しで身体を張り、けっこうムチャな立ち回りを見せてくれます。しかし、返す返すも、なぜ警備員が!?



『仮面ライダー』でも初期は主役の藤岡弘さんが自らヒーローコスチュームでアクションされてたそうだし、当時はスタントマンに頼らないのが当たり前だったんでしょう。

それはやっぱり、迫力や熱気となって画面から伝わって来ます。そういうのを観て育った我々世代が、CGで偽造された昨今のアクション物に満足できるワケがない!



第362話『ダービーで大もうけする方法』はサブタイトルこそ呑気だけど、成田三樹夫&睦五郎という、顔が怖すぎるヤツらが競馬場の売上金を強奪し、ガードマンたちに成敗されちゃう九州ロケ編。

東京の警備員がなぜ九州まで!? そしてなぜ警察に頼まない!?



さらなるゲストは三谷昇&新井茂子。三谷さんがお若い!



阿蘇山を舞台に壮絶カーチェイス、そして今回はセスナ機まで飛ばしてスカイダイビングと、なぜか警備員たちが捨て身のアクションを展開!



しかし今回、主役はどう見ても成田三樹夫さんで、ジェームズ・ボンドも真っ青なカッコ良さ。こういう役者さん、今ホントいないですよね。



入試問題の漏洩事件をなぜか警備員たちが捜査し、解決する第263話『裏口入学は死を招く』も、戸浦六宏、しめぎしがこ、今井健二、平泉 成、渡辺文雄、石橋蓮司、内田 稔、小松方正etc…とゲスト陣がまた豪華! そしてお若い!



それにしても女優さんがいちいち色っぽいですよね。今回の4本の中でヌードグラビアを発表されてる方は緑魔子さんぐらいだけど、脱がなくても皆さん充分セクシーです。それは男優さんにも言える事かも知れないけど。



『ザ・ガードマン』も犯罪者側にドラマが傾きがちだけど、これだけのゲスト俳優が揃えばまったく飽きずに観てられます。

もちろん、常に全身全霊でカッコつけてくれる宇津井健さんはじめ、レギュラー俳優陣も皆さん魅力的。特に中条静夫さんや神山繁さんが身体を張ってアクションされてるお姿はレアだし、感動さえ覚えます。

そして何より、民間の警備員がアフリカくんだりまで行ってスパイや殺し屋と闘う、理屈をまったく無視した内容がホントたまりませんw やっぱ昭和サイコー!✨


 

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「7月16日(土)、夜9時!」

2022-07-15 23:48:42 | 刑事ドラマ'70年代

そう言えば、今月の21日で丸50周年なんですよね。『太陽にほえろ!』が放映をスタートしてから。そりゃ歳も食いますよ!

しかし生みの親である筈の日テレさんは、かつて黄金期を築き上げた自局の番組をすっかりお忘れのご様子で、な〜んの動きも無し。

なのに、なぜかまた、NHKさんがやってくれました! 2022/07/16 (土) 21:00~22:30、NHKBSプレミアムにて放映!

『石原裕次郎がテレビと出会った時/太陽にほえろ!の時代』



石原裕次郎の没後35年、「太陽にほえろ!」の放送開始から50年となる今年7月。裕次郎がテレビの可能性を切り開いた時代と、金字塔とうたわれる刑事ドラマの舞台裏を描く。



1970年代、映画が斜陽の時代を迎えても裕次郎は大作を作り続けた。しかし無理がたたり36歳の時に病に倒れる。

そんな裕次郎に声をかけ続けたのがテレビのプロデューサーたち。当初は断っていたが13本だけという条件で「太陽にほえろ!」に出演する。

それがなぜ14年間も続き、刑事ドラマの金字塔とうたわれるようになったのか? 竜雷太、水谷豊などの出演者、スタッフの証言から、裕次郎がテレビと出会った時代を振り返る。

【出演】竜雷太,水谷豊,高橋惠子,勝野洋,小野寺昭,神田正輝,岡田晋吉,梅浦洋一,大野克夫。



ショーケンさんが亡くなられた3年前に『アナザーストーリーズ』で『太陽〜』を特集してくれたのも、やっぱりNHKさんでした。局内によっぽど好きな方がおられるとしか思えませんw

いや、仮にそういう方がいて、猛烈にプッシュされたとしても、他局の娯楽番組を特集するような企画、ふつうは通さないでしょう。

天下の国営放送局にこれだけリスペクトされてる『太陽にほえろ!』って、やっぱり凄い!



しかしメインスタッフやレギュラーキャストの方々のお話はもう、すでに出尽くした感があるんだけど、今回注目すべきは、この方のご登場!



記念すべき第1話のメインゲストにして犯人第1号、水谷豊さん! 私の知るかぎり、この方が『太陽〜』について語られるのは初めての筈。

通算4回出演されてるとは言え、ふつうは犯人役のゲストにまでインタビューしないですよねw なんてファンキーなんだNHKさん!



というワケで、寂しい想いをされてた『太陽』フリークの皆さんはもちろん、そうでない方も、このブログに関わってしまった以上、刑事ドラマのレジェンドにして金字塔が生まれた瞬間のドキュメンタリーを、是非!


 

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『太陽にほえろ!』#082

2021-12-13 21:38:05 | 刑事ドラマ'70年代

いったん時を戻しましょう。前回レビューした『太陽にほえろ!』#442を「数あるGUNアクション編のベスト」って書きましたが、その原点を辿ってみると、まだレビューしてないこの作品に行き着きました。

これ以前にも銃撃戦はたくさん描かれて来たけど、銃に関する『太陽〜』独自のマニアックな視点が盛り込まれたのは、たぶんジーパン刑事(松田優作)時代のこれが最初。



☆第82話『最後の標的』

(1974.2.8.OA/脚本=長野洋/監督=高瀬昌弘)

屋外射撃場でジーパンがゴリさん(竜 雷太)と2人で抜き撃ちの練習をしていたところに、かつて本庁捜査一課の部屋長で現在は庶務課に勤め、引退を間近に控えた根来刑事(北村和夫)がひょっこり現れます。

「何を遊んでるんだ、西部劇じゃあるまいし」

「根来さん!」

急に背筋がピンとなるゴリさんだけど、ジーパンはピンと来ません。

「なんだお前、根来さんを知らんのか?」

根来は「拳銃の神様」と呼ばれるほどの名射撃手であり、警察学校では教官としてゴリさんに射撃のイロハを教えたという。そのゴリさんが今や警視庁きっての名射撃手ですから、そりゃ根来は生けるレジェンド、神様みたいなもんです。



だけどジーパンは気に入りません。

「遊びってのはどういう意味ですか?」

本来、拳銃が大嫌いだったジーパンにとって射撃練習は決して楽しいもんじゃない。

しかも、ジーパンはつい最近の事件(#076)でまだ若い容疑者をやむなく射殺し、その妹(北原和美、今回の冒頭にも登場)から「人殺し」呼ばわりされたばかり。二度とそんな思いはしたくない、つまり二度と犯人を射殺しなくて済むよう、肩を狙って撃つ練習を一生懸命やってたのに!

だけど戦中派の根来からすればちゃんちゃら甘い、心臓を狙わなきゃ意味が無いってワケです。

「凶悪犯の中にはプロと云われる連中もいる。そんなヤツらと対決する場合、一瞬の抜き撃ちで勝負が決まる時もある。肩だけ狙うなんてやり方で勝てると思ってるのか?」

「しかし、そんなことは滅多に無いでしょ?」

「無いと言い切れるか? 一度でもあったらもうキミの命は無いんだぞ?」

「…………」

「ヤツらプロにとって最高の標的は生きた人間だ。キミ自身がその的になりたくなければ、腕を磨いて1発で仕留めることだな」

「…………」

こないだエアガンのシューティング・フィールドで私に事細かく指導してくれた鬼軍曹……じゃなくてオーナーを思い出しましたw 戦場においては確かにそうかも知れないけど、警察学校の元教官が言うセリフとしてはちょっと……いや、相当ヤバいですよねw

ふだん拳銃に弾丸をこめない主義のゴリさんが崇拝するような人物とは思えないけど、どうやら教官を退いてから現在に至るまでの間に色々あったみたいです。



ともかく根来に誘われ、拳銃の神様と並んでハイパトを撃つ羽目になったジーパンだけど、その腕前は「まるで大人と子供だな」とゴリさんに言わしめるレベル。

だけど根来はそれよりも、頑なにマン・ターゲットの肩ばかり狙うジーパンが気に食わないご様子。

「何やってる、撃つなら急所を狙って撃て!」

「オレたちが射撃練習するのは人殺しが目的じゃありませんよ!」

「いざ撃ち合いになった時、相手はバカみたいに突っ立ってやしないんだぞ? そんな甘い考えで倒せると思ってるのか!」

これぞ本物のマッドポリス! そりゃ庶務課に追いやられたワケですw



さて、その数日後、ルガーP08という渋いオートマチック拳銃を使った狙撃事件が連続して発生し、遠距離から1発で仕留めるその腕前から犯人は射撃の「プロ」だろうと見た藤堂チームは、極秘リストを元に殺し屋を片っ端から当たって行きます。(そんなリストがあるならなぜ全員逮捕しない!?)

が、どうやら今回の事件には誰も関わってない。面倒くさいから先に結論を書きます。皆さんお察しの通り、犯人は「拳銃の神様」こと根来。引退を迎え民間人に戻った根来は、刑事時代に裁けなかった犯罪者たちの処刑をおっ始めたのでした。

この時点じゃまだ正体不明だけど、とにかく射撃のプロが相手ってことで、ボス(石原裕次郎)は捜査一係メンバー全員に拳銃の常時携帯を命じます。



拳銃を渡されて浮かない顔のジーパンに、同僚で後に婚約者となるシンコ(関根恵子)が言いました。

「まだあのことを気にしてるのね?」

「……たとえ相手がどんなヤツでもな、生身の人間を殺した者にしかこの気持ちは解らないよ」

いつも悪党は問答無用でぶっ殺せ!とか書いてるけど、もし実際に殺しちゃったら、そりゃあ私だってとてつもない罪悪感を一生背負うでしょうから、ジーパンの気持ちはよく解ります。

なにせジーパンは初めての射殺を経験したばかり。その葛藤を(数話またいで)ここまで丁寧に描く『太陽にほえろ!』って、やっぱつくづく「青春ドラマ」なんですよね。



さて、なんだかんだあり、ジーパンは根来から射撃の猛レッスンを受けることになります。恐らくジーパンは根来が犯人であることを察したから。そして根来は根来でジーパンといずれ対決することになると予測し、対等に撃ち合えるよう鍛えておきたい気持ちが芽生えたんでしょう。

けど、根来がいくら心臓を狙えと教えても、ジーパンは頑として肩しか狙いません。

「本当に強情なヤツだな、貴様は」

苦笑しつつも根来は、なんだかジーパンのことが気に入って来たようで、自宅に招いてメシをご馳走します。

そこでジーパンは根来が過去に愛用して来た拳銃のコレクション(ただし写真)を見せてもらい、その中にルガーP08が含まれてること、そして「SWミリタリーポリス22口径」という命中精度バツグンのリボルバーが、今も本庁の銃器庫に保管されてることを知るのでした。

「これなら、いくら下手くそなオレだって……」



で、後日。かつて汚職を尽くした元警察幹部を根来が殺しに向かってると察したジーパンは、例のミリタリーポリス22口径を銃器庫から無許可で持ち出し、いよいよ「拳銃の神様」と対決します。



画像じゃよく判んないけど、ジーパンはちゃんと22口径の極細カートリッジ(弾丸)をシリンダー(弾倉)に込めてます。

このプロップ銃はMGCモデルガンのハイパト(38口径) をカスタムした物。つまりシリンダーまで22口径用に造り直してあるワケで、テレビ映画でここまで手の込んだプロップは滅多にお目にかかれるもんじゃありません。『太陽にほえろ!』って、なにげにマニアックな番組なんですよね。



さあ、クライマックス。林の中でジーパンは根来と対決します。

「そこで大人しくしてろ! オレが最後の標的を撃ち落とすまではな!」

「最後? どういう意味だっ!?」

実は根来は癌に冒され、余命宣告を受けていたのでした。ガーン!(昭和ギャグ)



壮絶な撃ち合いの末に相手を仕留めたのは、ジーパンの方でした。もちろん、狙ったのは根来の肩。もしミリタリーポリス22口径でなければ急所に当ててしまったかも知れません。

「お前の勝ちだ……おい、オレを殺してくれ。頼むよ。オレにはベッドの上で安らかに死ねる権利は無いんだ」

「……オレはあんたを、病院に連れて行く」

根来はもしかすると、初めてジーパンと出逢った時から「最期はこいつに撃たれて死のう」と決めてたのかも知れません。だからしつこく「心臓を狙え」って……



数日経って、ジーパンはボスから根来の訃報を聞かされます。ジーパンに撃たれたからじゃなく、すでに末期まで進んでた癌による病死でした。

「根来は、ベッドの上で死ねるのを喜んでたそうだ」

そしてボスは、本庁から正式に許可を得て貰い受けた、アレをジーパンに渡します。

「行って来い。根来の供養にもなる」

「はい」

ジーパンが向かった先はもちろん、いつもの射撃訓練場。これから殉職するまで愛用することになるミリタリーポリス22口径で、相変わらずマン・ターゲットの肩を撃ち抜くジーパン刑事なのでした。



拳銃を持つことを拒否し、ゴリさんを激怒させて始まったジーパン刑事の成長ストーリー。自分が丸腰だったせいでシンコが撃たれ、初めて自らの意志で拳銃を手にした事件、そして初めて犯人を射殺した事件を経て今回、師匠と対決し、勝利したことでジーパンはほぼ刑事として完成されたように思います。

こうして振り返ると、ジーパンはゴリさん以上に、拳銃とは切っても切れない関係のキャラクターですよね。誰も殺したくないっていう気持ちはゴリさんより強いかも知れません。

その割に殉職編では暴力団員たちを豪快に射殺しまくってたけどw そりゃチーフプロデューサーの岡田さんが激怒するワケです。こんなに丁寧に育てたキャラクターが台無しやん!って話ですから。

それで天罰が下ってジーパンは殺された、と解釈するしかありませんw



ところで、任期2年目になって欠場することが増えたシンコ=関根恵子さんだけど、今回はしっかりご登場。庶務係の久美ちゃん(青木英美)とWヒロインで花を添えてくれました。

藤堂チームに女性レギュラーが2人いるのは『太陽にほえろ!』の長い歴史の中でも、このジーパン期だけ。しかも2人ともミニスカート!

後のアッコやナーコ、そしてマミー刑事にはイマイチ色気が……でしたからw、そういう面でもジーパン期はスペシャルな感じがします。この当時はまだ、刑事ドラマはどちらかと言えば男の子向けだったんですよね。



 

コメント (7)
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