予約してたタナカ・ワークス社のモデルガン「S&W M327 PC 2インチ」ヘビーウェイトが、こないだ届きました。(しかしS&Wの銃はモデルナンバーがややこしくて憶えられない! COLTのパイソンとかアナコンダみたいに名前を付けて欲しいもんです)
M327は先に5インチが発売されてました。こんなヤツです。(通販サイトより)↓
いかにも機能重視の近々代ピストルで、357マグナム「8連発」のリボルバー(通常は6連発)っていう新鮮味はあるものの、私はちっとも「美」が感じられなくて欲しいと思いませんでした。
ところが! 続いて発売がアナウンスされた2インチモデルの画像を見て、ビビッと来ちゃったんですよね。決して格好良くはない。けど、なんとも言えぬ味がある! 欲しい!
つくづく思いました。私はやっぱり、スナブノーズ(銃身の短いリボルバー)が一番好きなんだと。バレルを無造作にぶった斬った、この寸足らずなスタイルにこそ「美」を感じるんだと。なにせ自分の脚が寸足らずなもんですから。誰がじゃこらあああぁぁぁーーーっ!!!(裂怒)
これまで紹介して来たリボルバーとは違う、近々代モデルならではの特徴が色々あるんだけど、それは省略します。とにかくこのリボルバーは、普通より「2発多く撃てる」ことが全てなんです!
例えば自分を殺そうとしてる敵が5人いるとしましょう。持ってる銃が5連発のチーフスペシャル(M36)なら1発も外せない。そのプレッシャーで実力が発揮出来ないことも有り得るかも? 3発の余裕はデカい。かなりデカい! まあ、それだけの話ですw
↑ フロントはこんな感じ。ぜんぜんカッコ良くないw だからこそ可愛いとも言えます。
ちなみにカートリッジ8発を一気に装填できるスピードローダー的なクリップも付属してるけど、私はかえって面倒臭いから使いません。リボルバーはやっぱり、1発ずつ「穴に挿れる」からこそ気持ちEんです。
やっぱりスナブノーズが一番! この約1年、タガが外れたように色々買っちゃったけど、今後はスナブノーズに絞って行こうと思ってます。……まぁ、出来るだけ。
そんなワケで、あらためて我が家のスナブノーズ・コレクションを紹介させて下さい。
↑ S&W M10ミリタリー&ポリス 2インチ・オールド。コクサイ製のヘビーウェイト・モデルガン。まさに「ぶった斬った」みたいなスタイルがたまりません。美しい! 大好き! ハズキルーペ!
↑ S&W M10 ミリタリー&ポリス 2インチ・スタンダード。同じくコクサイ製のヘビーウェイト・モデルガン。バレルとグリップの形状がオールドより機能的になってます。
↑ S&W M15 コンバット・マスターピース 2インチ。コクサイのABS製モデルガンだけど、M19の4インチをショップでカスタムしてもらった限定品です。是非、タナカ・ワークスさん(すでに4インチを発売)に量産化して頂きたい!
↑ S&W M19 コンバット・マグナム 2.5インチ。コクサイ製のヘビーウェイト・モデルガン。これはもう、誰が見たってカッコいい拳銃でしょう。あらゆるメーカーがトイガン化してるけど、質感、重量感ともにコクサイ製がピカイチ。さすがリボルバーのコクサイ!
↑ S&W M36 チーフ・スペシャル 2インチ、やっぱりコクサイのヘビーウェイト・モデルガン。今回のラインナップで最も小ぶりな拳銃。私の手にはこれがピッタリなんです。
↑ S&W M360J“SAKURA”。タナカ・ワークス製のヘビーウェイト・モデルガン。チーフスペシャルの後継機で、現在の日本警察制式拳銃。近々代スナブノーズの中じゃダントツに格好良いかと思います。
↑ COLT ディテクティブ・スペシャル 2インチ。タナカ・ワークス製のヘビーウェイト・モデルガン。このスタイルこそ美の極致! まさに芸術!
↑ COLT ローマンMk−III 2インチ・クラシック。MGC社のABS製モデルガン。昭和の刑事ドラマを象徴するリボルバーで、私をスナブノーズ狂いにした全ての原点。どれか1つだけ選べと言われたら迷わずコレ。宝物です!
↑ COLT ニューローマンMk-III 2インチ。同じくMGCのABSモデル。機能的にはこっちの方が優れてるワケだけど、私はやっぱりクラシックが好きです。
↑ COLT キングコブラ 357マグナムのニッケルフィニッシュ2.5インチ。KSC社のABS製モデルガン。日本じゃいまいちマイナーな銃かも知れません。
↑ COLT パイソン 357マグナム 2.5インチ。コクサイのヘビーウェイト・モデルガン。ダントツの格好良さと知名度を誇る、これぞマグナムリボルバーの代表格! 待ってました! 男前!
↑ S&WとCOLTを組み合わせた究極のカスタム・リボルバー「スマイソン」あるいは「スモルト」の、実際には存在しないらしい2.5インチモデル。ハートフォード社のヘビーウェイト・モデルガンです。スマート! クール! ビューティフル!
↑ J.Police 38S、2インチ。ハートフォード社のヘビーウェイト・モデルガンで、S&Wチーフスペシャルをセミカスタムした製品。言わずと知れた日本産の警察拳銃=ニューナンブM60をイメージしたもの。
↑ ミロク・リバティチーフ.38S、2インチ。新進メーカーA!CTION社が最初に放ったヘビーウェイト・モデルガン。これも日本産の拳銃です。8連発のM327と比べたらずっとカッコいい!w
↑ チャーターアームズ・ブルドッグ 44S、3インチ。MULE社とCAW/SPEC社の共同製作によるヘビーウェイト・モデルガン。3インチをスナブノーズに含めるかどうか迷ったけど、S&WとCOLTばっかじゃつまんないので。
↑ スタームルガー・セキュリティシックスのスナブノーズ版=スピードシックス357マグナム、3インチ。ウェスタンアームズ社のABS製モデルガン。壊れ易いことで知られる絶版品で、これも例にもれずシリンダーが回りません。が、ハンマーコックやスイングアウトが可能なだけマシかも?
↑ そして、トリはこれ。S&W M500ES、2+3/4インチ。タナカ・ワークス社のABS製モデルガン。なんじゃこりゃあ!?って、松田優作さんがご存命なら叫ばれたに違いない、規格外にも程があるリボルバーです。
.500S&Wマグナム弾っていうバカでかいカートリッジを使う、50口径の世界最大&最強のリボルバー。その威力は、あの44マグナムの約3倍! んなアホなっ!?
そんなモンスター拳銃のスナブノーズ版って有り得るの?って思うけど、猛獣退治が主たる用途とすれば究極の護身用ピストルですから、出来る限り銃身を短くするのは理に適ってます。
実際、このモデルには「レスキューオレンジ」っていうド派手な色のラバーグリップが標準装備されてるんだけど、これは通常のブラックと交換してあります。
大砲みたいなカートリッジを使いますから、装弾数は5発。同じ近々代リボルバーでも8連発のM327とは実に対照的。そして同じ5連発のチーフスペシャル(38口径)と並べてみたら、まさに大人と子供!
何が何でも大きく強く、何が何でも世界一っていう、これほどアメリカらしい代物は無いかも知れません。ほんとバカげてるけど、拳銃がもはや完全にオートマチック主流になってる今、リボルバーの新製品をわざわざ生み出す意味って、こういう所にしか無いのかも?
8連発のM327と、最大最強のM500。まさに現在を象徴するリボルバーと言えそうです。
先日のモデルガン記事「ストラウプ・カスタムとF-コンプ」に、ストラウプ・カスタムに標準装備されたターゲットタイプの黒くてゴッツいグリップは、ゴッツい拳銃であるストラウプ・カスタムにしか似合わない!(だから自分の手には余るけど我慢する)って書きました。
が、その後、件のグリップがラウンドバットとスクエアバット両方のフレームに使えることが判明。ちなみに次の画像の上がラウンドバット・フレーム、下がスクエアバット・フレームのモデルガン。グリップ下部の幅が違うのです。
↓
で、ひょんな事から、その画像の下に写ってるモデルガン=S&W M19コンバットマグナムに着けてた木製グリップも、実はラウンドとスクエア両用であることを今さら知って、試しに交換してみました。
握り心地は圧倒的に(私は)こっちの方が良い! シルバーの銃には黒いグリップの方が映えるんだけど、木グリは木グリで高級感が増しますから、大枚はたいて買ったこのカスタムGUNにこそ相応しい。これで決まりです!
で、ゴッツい拳銃であるストラウプ・カスタムにしか似合わない!って決めつけてた黒くてゴッツいグリップですが、試しにスマートなM19に着けてみたら意外と(私は)しっくり来た!
艶消しブラックどうしのカラーリングがマッチしてるし、バランスも思ったほど悪くない。むしろストラウプ・カスタムよりこっちの方が似合ってるように(私は)思えたので、あっさりトレードが成立しちゃいました。
こういうのもコレクションの楽しみの1つなんですよね。
スミス&ウエッソン製357マグナム・モデル586と言えば『あぶない刑事』で鷹山刑事(舘ひろし)が愛用したリボルバーとして知られてるかと思います。『太陽にほえろ!』でもラガー刑事(渡辺 徹)が末期に使ってました。
’80年代に登場したS&W M586は、その二段構えのバレルがCOLTパイソンによく似てるもんだから、てっきりM19の外見をパイソンに近づけただけの拳銃だと私なんぞは思ってましたが、そうじゃないんですね。
まぁパイソンはライバル社が誇る一番人気のリボルバーだから意識はしてたでしょうけど、M586が開発された真の目的は、357マグナム弾を繰り返し撃つには華奢で、強度に不安のあったM19などKフレーム拳銃の弱点を補うべく、一回りサイズの大きい「Lフレーム」を誕生させる事なのでした。
ちょうどM29 (44マグナム) 等のNフレームとKフレームの中間サイズで、パッと見はそんなに変わんないしグリップはKフレームのと共用出来るもんで、私は長い間その意味がよく解ってませんでした。
ようやく理解したのは後年、MGC社が末期に「Lフレーム・スマイソン」なるモデルガンを、M586のバリエーションとして発売した時でした。従来のスマイソンと比べて格好良くなかったんですよね。シュッとスマートなKフレームだからこそスマイソンはカッコいい。Lフレームは、やっぱりゴツい。
で、M586です。S&W社の357マグナム決定版って事で当時人気を集め、日本ではMGC、コクサイ、マルシンの3社がほぼ同時期にABSモデルガンを競作&発売するという、実に面白い現象が起こりました。
どれも甲乙つけがたい程よく出来てたんだけど、まずコクサイのM586はバレルの形状がリアルじゃなくダサかったもんで、私は最初からスルーしました。
最初に買ったのはMGC製M686(586のシルバー版)の4インチ。けっこう気に入ってたけど自主制作映画の撮影で酷使し、傷だらけになっちゃったもんで現在はパーツ取り用として箱に収めてあります。
で、近年になってネットオークションで購入したのがコレ。MGC製M586の4インチ、ノーマルABSバージョン。↓
グリップはMGCが確か「ファイティング・グリップ」って名称で当時発売してた木グリです。フィンガーレスト付きのグリップは好みが岐れるところで、私も決して握り易いとは思わないけど、本来の分厚いヤツよりはマシだし、何より見た眼がカッコいいから万事OK。実際に撃つワケじゃないですからね。
細かい部分のリアルさや作動面ではマルシン製M586に軍配が上がると思うけど、バレルのデザインはMGCの方が格好良く感じるし、何度も書いて来たように結局「黒い地肌でテカテカ光ってる」ノーマルABSが一番好きなもんで、今でもよくイジるのはこのMGC製のM586です。
ところで、パッと見はよく判んないLフレームとKフレームの違いだけど、シリンダーを開けるとその肉厚の差がよく判ります。上がLフレーム(M586)で、下がKフレーム(M19)です。
画像だと判りにくいかも知れないけど、とにかく違うんだから仕方がない!
S&W M586はCOLTパイソンと似た形状ながら断然スタイリッシュで、私はどっちが良いか甲乙つけ難いです。パイソンは武骨でありつつ優雅だし、それぞれ違った魅力があるんですよね。
さて、私はMGCのが一番お気に入りだけど、誰かにオススメするとなれば話は別。クオリティーの高さでは断然マルシン社のM586が一番で、現在でも生産が続いてますから入手もスムーズ。
↑これはマルシン製M586・4インチのノーマルABSモデルを、流麗な塗装でドレスアップしたカスタム品。ネットオークションで入手しました。
画像ではイマイチ伝わらないかも知れないけど、すごく綺麗に仕上げてあります。かつて私も塗装には何度かチャレンジしたけど、ここまで滑らかな艶を出すスキルは到底ありません。売りに出されたのはプロのモデラーさんかも?
グリップはホーグ製のラバー。スリムで握り易いし、M586によく似合ってます。
↑そして、こちらもネットオークションで入手したマルシン製M586の4インチ、ヘビーウェイト・バージョン。グリップはお馴染みのパックマイヤー製ラバーです。
これ、ヘビーウェイトモデルなのに格安&即決で出品されてて、そう言えばヘビーウェイトのM586は持ってなかったしと軽い気持ちで落札したんだけど、届いたら驚いた!
これも画像じゃ判りにくいけど、ただのヘビーウェイトモデルじゃなくて「ブルーイング・カスタム」だった!
つまり全身ガンブルー液で染めてある。オークションの画像を見た限りじゃ判らなかったし、ブルーイングのブの字も記されてなかった!
これは塗装より遥かに手間のかかる作業で、普通なら少なくとも定価の倍以上、プロの仕上げだと3倍の値は付くところ。それが定価の半額以下で買えちゃった。
たぶん、出品した人はトイガンに関しての知識が無く、知り合いから譲り受けた物を価値も知らずに出品されたんでしょう。オークションはたまに痛い眼にも遭うけど、こんな嬉しいサプライズもあったりするから面白いです。
↑こちらはイベントで安売りされてたマルシン製M586の6インチ・ノーマルABSモデル。グリップはこれもパックマイヤー製ラバー。
作動性能はこれが我が家にあるM586シリーズの中で一番良く、タナカ・ワークス社のKフレシリーズにも負けてません。たぶん前のオーナー(あるいはイベントに出品した店主)が丁寧に調整してくれたんでしょう。
↑これは最近オークションで入手したMGC製M686の6インチ。M586の4インチに着けてるファイティング・グリップは本来これに着いてました。
つまりグリップが目的でこれを落札したワケだけど、2挺目のM686が手に入ったお陰で、傷だらけの4インチをパーツ取りに回す踏ん切りがつきました。
で、その結果、こんな珍品が生まれちゃいましたw↓
これはMGC社が末期にリリースしたM586ヘビーウェイト・バリエーションモデルの1つ「キャリーコンプ・カスタム」に、686のトリガー&ハンマー、サムピース、そしてシリンダーを移植した俺ジナル・モデルガン。その名もブラック・ジャック!(いま名付けました)
悪趣味!とおっしゃる方も多いかと思いますが、私はギリギリ格好良いと思ってます。いかがなもんでしょう?
これ、たぶんノーマルのM586がベースだと悪趣味になっちゃう。キャリーコンプのデザインだからこそ下品にならない。(と、私は思う)
いっぺんグリップも木製に替えてみたけど、それだとおかしくなっちゃう。ブラック1色のアンクルマイクスだからこそ品が保ててる。つまり黒と銀の2色オンリーなのが良いんですよね。(と、私は思う)
なぜこんな仕様にしたかと言えば、実はやむにやまれぬ事情があってのこと。ベースとなったM586キャリーコンプの動きがすこぶる渋くて、だけどどう調整すれば良いか分からず、箱にしまったまま長年放置してたんですね。
で、最近、上記のいきさつにより傷だらけのシルバーモデル686をパーツ取りに回すことになり、まずトリガー&ハンマーを交換したんだけど、それでも渋い。
なんでこんなに渋いのか、あらためてよく観察してみると、どうやらシリンダー(弾倉)がフレームに干渉している! なぜだか知らないけど、ABS用の金型でヘビーウェイトモデルを造ると、やや膨張する傾向があるみたいです。(と、私は思う)
で、それを確かめる為に686(つまりABS)のシリンダーをはめ込んでみたら、めっちゃスムーズに動くじゃないですか! 少なくとも我が家にあるMGC製586の中じゃダントツに動きが良い!
それと、私がけっこう重要視してる「操作音」の良さ! シリンダーを回転させたり出し入れしたりする時のカチャカチャ音が妙に心地良い! ABSとヘビーウェイト材が混じってるから独自の音を奏でるワケです。
最初、サイドプレートもシルバーにしてたんだけど、さすがにヤリ過ぎと思って元に戻しましたw 黒い部分が多い方が締まって見えるし。
30年ほど前に買ったビアンキ製の本革ホルスター。ずっとM10の3インチ(つまりKフレーム)用に使ってたんだけど、ちょっと隙間が出来ちゃうのが気になってました。
で、今回試しに586キャリーコンプを挿し込んでみたら、なんとジャストサイズ! どうやらLフレーム用(あるいはL&K兼用)に造られたホルスターみたいです。
ええ歳して何やってんねん?って思われるでしょうが、楽しいんだから仕方ありません。大霊界はあるんだから仕方がない!
オートマチック拳銃だと珍しくもないツートンカラーだけど、リボルバーにもあって良いじゃないですか?(すでに無くもないみたいだけど)
そんなキャリーコンプのほか、MGC社はM586の3インチと2.5インチ、前述のLフレーム・スマイソン、限定生産のPPCカスタム、そしてなんとLフレームのミリポリ (!) なんかも発売してたみたいだけど、程なくして店じまいしちゃいました。
モデルガンの最盛期に我々を大いに楽しませてくれたMGCさんが、最後に作ったリボルバーがM586モデルガンだったワケです。
ストラウプ・カスタムのモデルガン購入を記念して、そのベースとなったスミス&ウエッソン「Kフレーム」357マグナム拳銃のコレクションも紹介させて下さい。
まずはタナカ・ワークス製のモデルガン「S&W M19 コンバットマグナム」の4インチ。これは今のところ艶消しブラック塗装によるヘビーウェイト・バージョンしか発売されてません。(エアガンはABSシルバーも出てるみたいです)
グリップはネットオークションで入手した木製ハンドメイド。純正のより薄くて握り易いです。
4インチモデルは日本じゃ『ルパン三世』の次元大介が愛用するリボルバーとして有名かと思います。本国アメリカでも超ポピュラーで、オートマチックが主流となる以前は警察拳銃の代表格でした。
私の大好きなポリスアクション映画『リーサル・ウェポン』シリーズでもダニー・グローバー扮するマータフ刑事が頑なに愛用し、15連発のベレッタ92Fを撃ちまくる相棒=リッグス刑事(メル・ギブソン)に「時代遅れ」とバカにされてましたw
けど昭和の刑事ドラマ、中でも特に発砲に関して厳格な『太陽にほえろ!』を観て育った私としては、1発必中にこだわるマータフに共感せずにはいられません。あっという間に全弾撃ち尽くしちゃうリッグスとほんと対照的で面白い!
そんなマータフすらシリーズ3作目まで行くとサイドアームとしてオートマ拳銃を忍ばせてて、ちょっとショックでしたw そりゃあロス市警勤務となれば今どき6連発リボルバーだけじゃ頼りない。5連発のニューナンブ(今はサクラ?)すら滅多に撃つ機会のない我が日本は、なんだかんだ言ってもまだ平和です。
↑最新技術で造られたタナカ製M19とは対照的に懐かしい、今は無きCMC社が40年ほど前にリリースした、6インチバレル&パートリッジサイト仕様のM19モデルガン。もちろんベビーウェイト材が発明される前の製品なんでABS (強化プラスチック) で出来てます。グリップも純正プラスチック。
当時としてはリアルな外観と内部メカで、現在はハートフォード社がその金型を受け継ぎ、ヘビーウェイト化して発売してます。
そうして長年に渡って親しまれてるM19なのに、なぜか日本の刑事ドラマで使われてるのを観た記憶がほとんどありません。形状がよく似たM29 (44マグナム) の陰に隠れちゃった感じです。
プラスチックのM19を出してたのがCMCとコクサイの2社だけで、いずれの製品もリアルなんだけど(撮影で酷使するには)頑丈さが足りなかった、っていう理由はあるかも知れません。とにかくMGCのモデルガンが頭抜けてタフだった!
↑こちらはコクサイ社が’80年代にリリースした、金属製モデルガンのM19、2.5インチ。木製グリップはショップのカスタム品だけど、同じタイプのが当時コクサイからも発売されてたと思います。
コクサイ社が「リボルバーのコクサイ」と呼ばれるキッカケになったのが、M19をはじめとするABSのKフレームシリーズで、それを更にクオリティーアップさせて世に出したこの金属モデルガンは、まさに決定版!
タナカ・ワークス社の最新M19がいかにパーフェクトな製品でも、プラスチックで出来てる限りこのコクサイ金属モデルを(リアルさにおいて)凌駕するのは難しいかも知れません。だからでしょう、現在ネットオークションじゃこの金属製シリーズにバカみたいな高値がついてます。
売るなら今!……なんだけど、私は売りません。気に入って買ったコレクションを手放すと絶対あとで後悔しますから。コレクション熱って、いったん冷めても必ずいつか再燃しますから。経験者は語る。
↑コクサイ社は’90年代、金属製シリーズの金型を流用し、ヘビーウェイト材仕様のモデルガンとしてKフレームシリーズやCOLTパイソンをリニューアル。
それを更にバージョンアップさせ、リアルサイズの357カートリッジを装填できる「ニューコンセプト・モデルガン」として2000年代に発売したのがこのシリーズ。スーパーリアル・ヘビーウェイトのM19、2.5インチです。グリップはS&W純正の木製サービスタイプ。こっちの方が私は握り易い。
↑さらに時代が進んで2010年代、プラスチック製モデルガンの原点に還り、あえてノーマルのABSモデルを塗装なしで発売したのがコクサイ・ニューコンセプトシリーズの「スタンダードモデル」。
私自身、金属モデルやベビーウェイトにしばらく夢中になったけど、結局一番好きなのは昭和ドラマで使われてたのと同じ、黒い地肌でテカテカ光ってるヤツだよねって、かねてから思ってました。時代ってのは一周回って戻って来るんですよね。
グリップはパックマイヤー製のバナナ型ラバーに換えてあります。これもまた握り易くてお気に入り。ラバーグリップも色んなメーカーから出てるけど、パックマイヤーのが一番カッコ良くて好きです。
↑原点回帰したとは言え「ニューコンセプト」ですからリアルサイズの357カートリッジが使えます。シリンダー正面のインサートはコクサイのが一番小さく、弾頭がよく見えて壮観! これもリボルバー拳銃の醍醐味です。
↑さて、こちらは日本で最も有名なカスタム・リボルバー「スマイソン」のコクサイ製ABSモデルガン4インチ。『ゴリラ/警視庁捜査第8班』で舘ひろしさんが使ったヤツです。
この記事に興味ある方なら先刻ご承知でしょうが、スマイソンとはS&WのKフレームにCOLTパイソンのバレルを組み合わせた、2大アメリカン銃器メーカーのハイブリッド・リボルバー。つまりSMITHとPYTHONを併せてSMYTHON。
SMITHとCOLTを併せてSMOLT (スモルト) と呼ぶ場合もあり、最近リリースされたタナカ・ワークス製のモデルガンとエアガンの商品名は「スモルト」になってます。
このモデルガンは’80年代の製品が’90年代にリバイバル発売された物で、キャロムショット社の「ブラック・スティール」スプレーで塗装した上、グリップをハートフォード (旧CMC) 製スマイソン用の木グリに付け替えてあります。純正よりこっちの方がスリムで握り易い!
↑そしてコクサイの金属製スマイソン4インチ。グリップはコクサイ純正の木グリ。これがM19標準のグリップなんだけど私の手には分厚すぎる!
↑こちらはハートフォード (旧CMC) 製スマイソンの4インチ(ラウンドバット・フレーム)と、実銃には存在しないらしい2.5インチ・カスタム。
旧CMCスマイソンは本来、コクサイのと同じスクエアバット・フレーム(グリップ部が太い)なんだけど、それを引き継いだハートフォード社がマニアックなメーカーさんで、それとは別にグリップ部が細いラウンドバットのバージョンも発売したワケです。
グリップは普通に細いサービスタイプのが付いてて、それをショップで見かけた私は「おおっ、これはこれで意外とカッコいい!」と衝動買いし、実際握り易くて気に入ってたんだけど、年々、見れば見るほど「やっぱアンバランスやなあ」とw
で、つい最近、ラウンドバット・フレームに対応できるオーバータイプの木グリがアルタモント社から出てることを知り、即購入。そりゃあやっぱり、パイソンのゴッツいバレルにはオーバーサイズのグリップが断然似合います。
グリップはオーバーサイズでも基部が細いから、スクエアバットに比べればやっぱスリムで握りやすい! タナカ製のスモルトやストラウプ・カスタムもラウンドバット・フレームだから付け替え可能です。
↑エッジがところどころ剥げてるのは、元はグレーに近い色のヘビーウェイト材の地肌を、G.スミス.S社の「黒鉄」スプレーで塗装したから。買った当時は時間を持て余してたんですねw 結果的に歴戦をくぐり抜けて来た拳銃みたいになって良かったです。
↑実銃には存在しないのが不思議で仕方ない、どう見てもカッコ良くて可愛い2.5インチ=スナブノーズのスマイソン。もちろんお気に入りの1挺です。
マニアックなハートフォードさんは3インチまで出しちゃってるけど、そっちは中途半端に感じて私は買ってません。
6インチも今のところ持ってないけど、タナカさんがABSシルバーで出してくれたら買おうかな?と思ってます。(ヘビーウェイトで6インチは重すぎるし、艶消しブラックも好きじゃないので)
また、つまらぬ物を買ってしまった……
いや、健全なる皆さんにとってはつまらなくても、病的コレクターとしてはどうしても見過ごせないアイテムが、また発売されちゃったんだから買うしか無いワケです。私にとっては全然つまらなくありません、失敬なっ!(激怒)
最近、パーフェクトな完成度を誇るS&W「Kフレーム」のモデルガンを続々リリースして私を困らせてるタナカ・ワークスさんが、またまたやってくれました。
ホビージャパン社が月刊誌「アームズマガジン」通巻400号達成を記念し、タナカさんとのコラボ企画で限定販売(完全受注生産!)を決行したモデルガン、その名はM65ストラウプPPCカスタム4インチ!(正確にはPPCカスタムじゃなくキャリーGUNらしいけど)
値段は、とっても高いです。昨年、清水の舞台から飛び降りながら買った「リバティチーフ」よりも少し高く、私がこれまで購入したトイガンとしては最高値。
ただ、定価20万円を超えるCOLTガバメントのモデルガン(下手すりゃ実銃の米国値より高い!?)が普通に売られてることを思えば大したことありません。そんなもん、全然平気です!(号泣)
↑パッケージはこんな感じでアッサリしたもの。取説も通常のKフレモデルガンと共用で、もうちょいスペシャル感を出してくれんのかい?って思うけど、コストを抑えて限界まで値段を下げる為でしょうから仕方ありません。
BOXサイズは6インチ仕様(スポンジだけ換えれば8インチまでいけそう)なので、大コケしない限り6インチ以上もいずれ発売される事でしょう。
PPCカスタムと言えば6インチが定番なのに、あえて4インチを最初に出して来るのがまた憎い! そこにどんな狙いがあるかは知る由もないけど、私は「4インチだからこそ買った」側面もあるので泣くに泣けませんw
その理由は、たぶんこれを買った人の多くがそうであるように、かつて『西部警察』シリーズで舘ひろしさんが愛用したCOLTパイソンのPPCカスタム「4インチ」がすこぶるカッコ良かったから。
勿論それもMGC社からモデルガンが出てたけど、当時ガキンチョだった我々には高値すぎて高嶺の花。しかも「すぐ壊れちゃう」と大評判のMGCパイソンがベースですから、よっぽどのマニアじゃないと買えたもんじゃない。
そんな「4インチのPPCカスタム」が約40年の時を経て、パーフェクトな製品としてリリースされたんだからそりゃ見過ごせません。
このストラウプカスタムのベースはパイソンじゃなく、スミス&ウエッソンのモデル65(M13 FBIスペシャルのステンレス版)だけど、架空アイテムであるパイソンPPCと違って実在する拳銃ですから。
それと、6インチとなるとあまりにゴツ過ぎて実戦に使えるとは思えない(PPCカスタムはそもそも競技射撃用です)けど、4インチならまだポリスオフィサーが懐から取り出す姿をイメージ出来ます。現実には有り得なくても、私がコレクションしてるのは「昭和ドラマの刑事さんが使いそうな拳銃」ですから。
↑PPCカスタムと言えば極太バレルと大袈裟なリブサイトが特徴だけど、ストラウプさんがカスタムしたこのモデルの場合、次弾の有無をシリンダーを閉じたまま確認できるシールド部の覗き穴(プライマー部がしっかり見える!)が俺ジナル溢れる特徴の1つで、それも忠実に再現されてます。
グリップも如何にも競技射撃用のターゲットタイプで、ちょっと私の手にはゴツ過ぎます。フレームはラウンドバット(サービスサイズ)なんだからもっと薄く出来るのに!って思うけど、私の都合に合わせてくれる理由が見当たりません。
他のモデルガンのと交換することも可能だけど、このゴッツいグリップはこのゴッツい銃にしか似合わない!……ので我慢します。
↑グリップがゴツいのは、左側にフィンガーレスト(親指を掛けるための出っ張り)があるから。しかしこれ、完全に右利き仕様で左手じゃマトモに撃てません。左利きの人には当然向かないし、右利きでも右腕を負傷した場合どうすんの?って思います。そこはやっぱ競技用であり実戦向けじゃないんですよね。
あと、他のKフレリボルバーと違ってシリンダーが「カウンターボアード」仕様になってるのと、発火用カートリッジも新規設計の38スペシャル弾でよりリアルになってます。シリンダーは357用だからマグナム弾も撃てるんだけど、射撃競技にそんな威力はかえって邪魔だから38スペシャルを使うワケです。
↑恐らくこのストラウプカスタムを模したであろう、MGCパイソンのPPC鳩村カスタムを東京マルイ社がエアコッキングGUNとして再現した、パイソンPPCカスタム4インチとのツーショット。
↑こちらはコクサイ製M29・44マグナムのPPCカスタムモデルガン「デビル」6インチとのツーショット。このデビルは重すぎるし、マルイのパイソンは軽すぎて、タナカ製ストラウプカスタムがちょうど良い重量。あらゆる意味で決定版です。
↑こちらは以前、日記カテゴリー(シューティング・フィールドに遊びに行った時の記事)でチラッとご紹介した、タナカ製ガスリボルバー「S&W M66 PC 3インチ・Fコンプ」(モデルガンも発売中!) とのツーショット。同じラウンドバットのKフレームでも印象がまるで違います。
↑S&WパフォーマンスセンターがM66 (M19 コンバットマグナムのステンレス版) をカスタムしたこの銃の特徴は、フルラグ・シングルポーテットバレルと呼ばれる3インチの二段銃身。上部にガスを逃がす為の穴が設けられてます。
↑アンダーラグの丸みを帯びた先端がまたカッコ良くて、なんともスタイリッシュ! コンパクトで扱い易いし、もし実際に使うとしたら断然こっちを選びますw
ツーショット写真では純正のラバーグリップに戻したけど、普段は小さな手でも握り易いアルタモントの木製サービスグリップを付けてます。
いやあ~、やっぱリボルバー最高です。やめられません。買わずに後悔より買って後悔です!