ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「M19とスマイソン」

2022-03-22 00:00:05 | コレクション

ストラウプ・カスタムのモデルガン購入を記念して、そのベースとなったスミス&ウエッソン「Kフレーム」357マグナム拳銃のコレクションも紹介させて下さい。

まずはタナカ・ワークス製のモデルガン「S&W M19 コンバットマグナム」の4インチ。これは今のところ艶消しブラック塗装によるヘビーウェイト・バージョンしか発売されてません。(エアガンはABSシルバーも出てるみたいです)

グリップはネットオークションで入手した木製ハンドメイド。純正のより薄くて握り易いです。



4インチモデルは日本じゃ『ルパン三世』の次元大介が愛用するリボルバーとして有名かと思います。本国アメリカでも超ポピュラーで、オートマチックが主流となる以前は警察拳銃の代表格でした。

私の大好きなポリスアクション映画『リーサル・ウェポン』シリーズでもダニー・グローバー扮するマータフ刑事が頑なに愛用し、15連発のベレッタ92Fを撃ちまくる相棒=リッグス刑事(メル・ギブソン)に「時代遅れ」とバカにされてましたw

けど昭和の刑事ドラマ、中でも特に発砲に関して厳格な『太陽にほえろ!』を観て育った私としては、1発必中にこだわるマータフに共感せずにはいられません。あっという間に全弾撃ち尽くしちゃうリッグスとほんと対照的で面白い!

そんなマータフすらシリーズ3作目まで行くとサイドアームとしてオートマ拳銃を忍ばせてて、ちょっとショックでしたw そりゃあロス市警勤務となれば今どき6連発リボルバーだけじゃ頼りない。5連発のニューナンブ(今はサクラ?)すら滅多に撃つ機会のない我が日本は、なんだかんだ言ってもまだ平和です。



↑最新技術で造られたタナカ製M19とは対照的に懐かしい、今は無きCMC社が40年ほど前にリリースした、6インチバレル&パートリッジサイト仕様のM19モデルガン。もちろんベビーウェイト材が発明される前の製品なんでABS (強化プラスチック) で出来てます。グリップも純正プラスチック。

当時としてはリアルな外観と内部メカで、現在はハートフォード社がその金型を受け継ぎ、ヘビーウェイト化して発売してます。

そうして長年に渡って親しまれてるM19なのに、なぜか日本の刑事ドラマで使われてるのを観た記憶がほとんどありません。形状がよく似たM29 (44マグナム) の陰に隠れちゃった感じです。

プラスチックのM19を出してたのがCMCとコクサイの2社だけで、いずれの製品もリアルなんだけど(撮影で酷使するには)頑丈さが足りなかった、っていう理由はあるかも知れません。とにかくMGCのモデルガンが頭抜けてタフだった!



↑こちらはコクサイ社が’80年代にリリースした、金属製モデルガンのM19、2.5インチ。木製グリップはショップのカスタム品だけど、同じタイプのが当時コクサイからも発売されてたと思います。

コクサイ社が「リボルバーのコクサイ」と呼ばれるキッカケになったのが、M19をはじめとするABSのKフレームシリーズで、それを更にクオリティーアップさせて世に出したこの金属モデルガンは、まさに決定版!

タナカ・ワークス社の最新M19がいかにパーフェクトな製品でも、プラスチックで出来てる限りこのコクサイ金属モデルを(リアルさにおいて)凌駕するのは難しいかも知れません。だからでしょう、現在ネットオークションじゃこの金属製シリーズにバカみたいな高値がついてます。

売るなら今!……なんだけど、私は売りません。気に入って買ったコレクションを手放すと絶対あとで後悔しますから。コレクション熱って、いったん冷めても必ずいつか再燃しますから。経験者は語る。



↑コクサイ社は’90年代、金属製シリーズの金型を流用し、ヘビーウェイト材仕様のモデルガンとしてKフレームシリーズやCOLTパイソンをリニューアル。

それを更にバージョンアップさせ、リアルサイズの357カートリッジを装填できる「ニューコンセプト・モデルガン」として2000年代に発売したのがこのシリーズ。スーパーリアル・ヘビーウェイトのM19、2.5インチです。グリップはS&W純正の木製サービスタイプ。こっちの方が私は握り易い。



↑さらに時代が進んで2010年代、プラスチック製モデルガンの原点に還り、あえてノーマルのABSモデルを塗装なしで発売したのがコクサイ・ニューコンセプトシリーズの「スタンダードモデル」。

私自身、金属モデルやベビーウェイトにしばらく夢中になったけど、結局一番好きなのは昭和ドラマで使われてたのと同じ、黒い地肌でテカテカ光ってるヤツだよねって、かねてから思ってました。時代ってのは一周回って戻って来るんですよね。



グリップはパックマイヤー製のバナナ型ラバーに換えてあります。これもまた握り易くてお気に入り。ラバーグリップも色んなメーカーから出てるけど、パックマイヤーのが一番カッコ良くて好きです。



↑原点回帰したとは言え「ニューコンセプト」ですからリアルサイズの357カートリッジが使えます。シリンダー正面のインサートはコクサイのが一番小さく、弾頭がよく見えて壮観! これもリボルバー拳銃の醍醐味です。



↑さて、こちらは日本で最も有名なカスタム・リボルバー「スマイソン」のコクサイ製ABSモデルガン4インチ。『ゴリラ/警視庁捜査第8班』で舘ひろしさんが使ったヤツです。

この記事に興味ある方なら先刻ご承知でしょうが、スマイソンとはS&WのKフレームにCOLTパイソンのバレルを組み合わせた、2大アメリカン銃器メーカーのハイブリッド・リボルバー。つまりSMITHとPYTHONを併せてSMYTHON。

SMITHとCOLTを併せてSMOLT (スモルト) と呼ぶ場合もあり、最近リリースされたタナカ・ワークス製のモデルガンとエアガンの商品名は「スモルト」になってます。



このモデルガンは’80年代の製品が’90年代にリバイバル発売された物で、キャロムショット社の「ブラック・スティール」スプレーで塗装した上、グリップをハートフォード (旧CMC) 製スマイソン用の木グリに付け替えてあります。純正よりこっちの方がスリムで握り易い!



↑そしてコクサイの金属製スマイソン4インチ。グリップはコクサイ純正の木グリ。これがM19標準のグリップなんだけど私の手には分厚すぎる!



↑こちらはハートフォード (旧CMC) 製スマイソンの4インチ(ラウンドバット・フレーム)と、実銃には存在しないらしい2.5インチ・カスタム。



旧CMCスマイソンは本来、コクサイのと同じスクエアバット・フレーム(グリップ部が太い)なんだけど、それを引き継いだハートフォード社がマニアックなメーカーさんで、それとは別にグリップ部が細いラウンドバットのバージョンも発売したワケです。

グリップは普通に細いサービスタイプのが付いてて、それをショップで見かけた私は「おおっ、これはこれで意外とカッコいい!」と衝動買いし、実際握り易くて気に入ってたんだけど、年々、見れば見るほど「やっぱアンバランスやなあ」とw

で、つい最近、ラウンドバット・フレームに対応できるオーバータイプの木グリがアルタモント社から出てることを知り、即購入。そりゃあやっぱり、パイソンのゴッツいバレルにはオーバーサイズのグリップが断然似合います。

グリップはオーバーサイズでも基部が細いから、スクエアバットに比べればやっぱスリムで握りやすい! タナカ製のスモルトやストラウプ・カスタムもラウンドバット・フレームだから付け替え可能です。



↑エッジがところどころ剥げてるのは、元はグレーに近い色のヘビーウェイト材の地肌を、G.スミス.S社の「黒鉄」スプレーで塗装したから。買った当時は時間を持て余してたんですねw 結果的に歴戦をくぐり抜けて来た拳銃みたいになって良かったです。



↑実銃には存在しないのが不思議で仕方ない、どう見てもカッコ良くて可愛い2.5インチ=スナブノーズのスマイソン。もちろんお気に入りの1挺です。

マニアックなハートフォードさんは3インチまで出しちゃってるけど、そっちは中途半端に感じて私は買ってません。

6インチも今のところ持ってないけど、タナカさんがABSシルバーで出してくれたら買おうかな?と思ってます。(ヘビーウェイトで6インチは重すぎるし、艶消しブラックも好きじゃないので)


 


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