
エゾノクサイチゴの葉。バラ科オランダイチゴ属。
オランダイチゴは栽培されるイチゴ、オランダ人が日本に持ち込み、栽培されるようになってオランダイチゴの名で呼ばれるようになる。
エゾノクサイチゴやノウゴウイチゴは栽培種のイチゴに一番近い。
根生葉は3出複葉、小葉の側脈はきれいな並行脈となる。
「エゾノ」を除いた「クサイチゴ」はオランダイチゴ属にはなく、キイチゴ属にある。木本ながら丈が低く、草のように見えるところから「草イチゴ」と呼ばれる。クサイチゴは北海道には分布しない。

エゾノクサイチゴの花。
花の径は15~20mm、花弁は普通5枚(6枚もある)。

エゾノクサイチゴの果実。
イチゴの果実は痩果(表面にみえるツブの一つ一つ)の集合果。
食べる部分は花托(花床ともいう)が受粉後膨らんだもの。「イチゴ果」という。
果実の定義は「子房が受粉して成熟、膨らんだもの」ということで、イチゴの場合、子房ではなく花托が膨らんだもので、真の果実ではなく「偽果(ぎか)」と呼ばれる。
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