井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・コウゾリナ1

2020年12月19日 | 日記

コウゾリナ。キク科コウゾリナ属。

野山の日当たりのよい道端~草原に生える越年草(「日本の野生植物」平凡社)。多年草とする見解(「新・北海道の花その他」もあり、どちらとも決めない図鑑(「野に咲く花」山と渓谷社)もある。要するにコウゾリナは変異の大きい種で、どちらとも言いきれない、ということなのだろう。

コウゾリナに越冬葉。

夏の間に発芽し、ロゼット葉で越冬する。ロゼット葉の下に枯れた葉が見られることもあり、多年草となる株も

「あり」なので、「越年草~多年草」とするのが正解なのかも。

初春に発芽したものは、越冬葉と比べて短く幅広で、ズングリしている。

コウゾリナは全体に剛毛がつくが、茎の剛毛は特に鋭くひどくざらつく。

コウゾリナは「顔剃菜」または「剃刀菜」と書く。剛毛の感触のヒゲを剃りあとに似ているからと言われる。

茎に触れて剛毛の感触を感じることで、コウゾリナの同定は先ず間違えることはない。

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