コガネイチゴの葉。バラ科キイチゴ属。
亜高山帯~高山帯のハイマツ樹林下など半日蔭地に生える多年草。つる性~匍匐性で低木状多年草とか草本状の小低木などとも呼ばれる。要は草本と木本の中間的存在ということ。
同属のホロムイイチゴの葉は単葉(複葉一歩手前とも言われるように深裂している)だが、コガネイチゴの葉は鳥足状複葉(5小葉)である。この株は夕張岳産。
コガネイチゴの花。
匍匐する茎から1~2葉をつける茎を立ち上げ、先に上向きに咲く1花をつける。
萼片は被針形で普通4個、花弁は白色でこちらも普通4個。本来は5数性の花であったものが1個退化したものと考えられている。ときに5個の萼片、花弁の花も見られる。この株は旭岳産。
コガネイチゴの果実。
果実は液質の小核果の集合果。雌しべが離生していてそれぞれが小核果をつくる。深紅色に熟し光沢がある。コガネイチゴは「小金苺」と書く。分果の形が小判形で光沢があることに由来するという語源説があるが、いまいち説得力に欠ける。この株も旭岳産。
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