井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・イカリソウの仲間

2019年02月11日 | 日記


イカリソウ。メギ科イカリソウ属。
キバナイカリソウの花は淡黄色で、イカリソウの花は淡紅紫色。
北海道西南部にも分布するとされるが、「新・北海道の花」には載っていない。
札幌周辺には自生しないが、植えられたものはしっかり育つ。
イカリソウには強精剤となる薬効成分が含まれ、「淫羊霍(いんようかく)」の生薬名でも呼ばれる。「ユンケル黄帝液」にもイカリソウ成分が配合されているという。
乾燥したイカリソウを売っている薬局がり、焼酎に漬けておけば同様の薬効があるという。


トキワイカリソウ。メギ科イカリソウ属。
イカリソウやキバナイカリソウは夏緑性で冬には葉は枯れるが、トキワイカリソウの葉は冬にも枯れずに残る。それで「常盤イカリソウ」と呼ばれる。
葉や花はキバナイカリソウに似る。自生はないが植えられたものは育つ。
イカリソウの仲間、属としては分かり易く慣れれば葉を見ただけで見当がつくが、属の中の種の分け方は中間種などもあって結構難しい。



バイカイカリソウ。メギ科イカリソウ属。
キバナイカリソウ、イカリソウ、トキワイカリソウの花には距があって「錨草」らしさがあるが、バイカイカリソウの花には距がなく、むしろ梅の花に似るというので「梅花イカリソウ」と呼ばれる。
距をもつ花たちの葉は2回3出複葉であるが、バイカイカリソウの葉は1~2回2出複葉。こちらも自生はなくえら植えれたもの。
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