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井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

羽状複葉で最大級の葉をもつタラノキ

2010年12月26日 | 日記
日本最大の葉はバナナに良く似た「バショウ」だという。単葉ではホオノキが最大級だが、2回羽状複葉のタラノキの葉は、全長100cmにもなる。



タラノキの葉です。ウコギ科タラノキ属。
50~100cmになる2回(時に3回)羽状複葉のタラノキの葉。
ウコギ科の仲間には、コシアブラやケヤマウコギなど掌状複葉はいろいろあるが、羽状複葉はタラノキ属だけである。ハリギリなど、茎に刺をもつものがあるが、タラノキの刺は茎だけでなく葉柄や小葉の軸にも刺をもち、ウコギ科の変わり者である。



タラノキの芽吹きです。
タラノキの新芽が山菜の王様といわれるのは、精油成分などを適度に含んでいて、独特な香りや苦味などが好まれるからだが、「山のバター」と呼ばれるほど脂質やたんぱく質を豊富に含み栄養的にも価値が高い。
幹の先端の一番芽を採ると、下にある側芽が伸びだす、二番芽である。タラノキは芽を欠かれても、新芽を出して頑張るが、いずれにしても採りすぎれば樹は枯れてしまう。



タラノキの花です。
大きな散形花序に淡緑白色の小さな花を沢山つける。
花序の上の方は両性花で、下の方に雄花をつける。両性花でも雄しべが先熟して雄しべが花粉を出し終えてから雌しべは熟す
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