北海道の花・ガガイモ２

ガガイモのつる。ガガイモ科ガガイモ属。
シオデ（ユリ科）やアマチャヅル（ウリ科）などは巻きひげ絡みついていくが、ガガイモのつるは、茎自体で他の植物などに絡みついていく。
木本のつる植物には、ツルアジサイのように付着根を他の樹木の樹皮に差し込んで攀じ登るタイプがあるが、草本のつる植物では見られない。



ガガイモの茎等からでる乳液。
ガガイモの茎や葉を傷つけると白い乳液がでる。それで英語名はＪapanese Milkweed(ミルク草)ということになる。
葉が対生し、葉や茎から白い乳液を出すのはガガイモ科共通の特徴である。



ガガイモの花。
花は直径１ｃｍほどで５弁の星形。淡紅紫色で上面には長い毛が密生する。
雄しべ５個と雌しべは合生して「蕊柱（ずいちゅう）」をつくり、柱頭は長くくちばし状に伸びる。
蕊柱の基部には５個の捕捉体ができ、訪花昆虫に花粉塊を運ばせる。