井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

春本番・北大植物園9(ミツガシワ)

2015年05月16日 | 日記


ミツガシワ。リンドウ科ミツガシワ属。
湿原に生える多年草で地下茎を伸ばし、その先から3小葉の葉と花茎を立ち上げる。
その3小葉の葉が紋所の「三柏」に似るというのでミツガシワと呼ばれる。
柏の字使われているので落葉広葉樹の柏を考えてしまうが、鋸歯の状態からカシワではなく常緑広葉樹の樫の仲間だという説もある。



ミツガシワ、長花柱型の花。
ミツガシワの花で一番印象的な点は花冠の内側に長い毛が密生しているところ。
サクラソウなどと同じ「2型花」で、雌しべが長くて雄しべが短い「長花柱型」と、逆に雌しべが短い「短花柱型」とがある。こちらは「長花柱型」の花。



「短花柱型」の花。
雄しべが長くて雌しべが短いタイプ。「2型花」は自家受粉を回避するためのもの。
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