井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

オオバナノエンレイソウ1

2015年05月17日 | 日記


オオバナノエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
オオバナノエンレイソウはエンレイソウ、ミヤマエンレイソウとともに日本のエンレイソウ属の基本種である。
他の2種は日本全土に分布するが、オオバナノエンレイソウは岩手県以北の分布で特に北海道に多い。



オオバナノエンレイソウ、石狩の群生地。
オオバナノエンレイソウはしばしば大群落をつくる。
北大・大原教授の管理する広尾の大群落がよく知られているが、札幌の近くにもこれだけの群落がある。
昔はもっと大きな群落があったのが、開発などで分断され規模が小さくなったともいわれる。
オオバナノエンレイソウは自家不和合性が強く、小さな群落だと維持できないケースもあるという。



アリ散布?
エンレイソウ属の種子にはエライオソームがついていてアリ散布だとされる。
しかし実際にはエライオソームを食べるのはアリの限らず、雑食性の歩行性甲虫も食べる。甲虫の場合アリのように種子を運ばずその場に食べこぼす。
開花個体のすぐ近くに実生が固まってある場合、甲虫による可能性が高い。
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