井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

春本番・北大植物園8(花いろいろ)

2015年05月15日 | 日記


ニリンソウの群落。キンポウゲ科イチリンソウ属。
イチリンソウ属にはニリンソウの他にイチリンソウ(北海道に自生はない)もサンリンソウもある。
2輪の花をつけることが多いというので「2輪草」と呼ばれるが、3輪や4輪の株もある。それでもニリンソウである。
サンリンソウの茎葉には柄があるが、ニリンソウには柄がない。
花弁に見えるのは萼片、その数は3~9枚で5枚のものが一番多い。この群落、何故か殆どが5枚になっている。



サンカヨウ。メギ科サンカヨウ属。
サンカヨウ属の学名は「2葉をもつもの」の意味だという。
下の葉は大形で長い葉柄があり葉身は葉柄に対して楯状につく。上の葉はより小型で無柄、楯状にならない。3数性の花で花弁状の萼片が6枚、黄色い雄しべが6本。



レンプクソウ。レンプクソウ科レンプクソウ属。
この花も頭状花序だというが、キク科の頭状花序とはイメージが随分違う。
花茎の先にサイコロ状の花床があって、花茎につく面以外の面に5個の花をつけ「ゴリンバナ」の別名がある。
頂部の1個は花冠が4裂する4数性の花、側部の4個は花冠が5裂する5数性、2種類の花をつける。
1科1属1種の個性的な花。
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