井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・セイタカアワダチソウ1

2020年10月31日 | 日記

セイタカアワダチソウの群落。キク科アキノキリンソウ属。

道端、荒地、河川敷などどんな所にでも生える多年草。北米原産の帰化植物で、明治初年に観賞用に持ち込まれたものが逸出・野生化した。地下茎を伸ばして群落をつくる。

戦後急速に分布域をひろげ、昭和40年代には他の野草を絶滅させる勢いで問題視された。

セイタカアワダチソウの越冬葉。

花後に新葉を出し、ロゼット葉で越冬する。翌春、ロゼット葉の中心から茎を立ち上げ花と葉をつけるが、花時にはロゼット葉は枯れて消える。越冬時だけのロゼット葉で「一時ロゼット型」と呼ばれる。タンポポのようにロゼット葉を残して花茎(葉はつけない)を立ち上げるのを「ロゼット型」という。

セイタカアワダチソウの茎と葉。

茎は大きいものだと250cmにもなる。葉は線状長楕円形で両端はとがり、鋸歯は殆どない。

学名(種名)の「アルティッシマ」は「最も背が高い」の意味だという。

根から他植物の生育を阻害する物質(アレロパシーという)をだし、独占的に増殖するとして不安がられたが、自分自身もその有毒物質に自家中毒を起こし、増殖の勢いは続かない。

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