井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

ヤチダモの仲間だけれど似ていない所もあるアオダモ

2011年01月16日 | 日記
バット材として使われることや翼果のかたちなど、似ている点も勿論あるが、似ていないところもいろいろある。



アオダモの樹形です。モクセイ科トネリコ属。
ヤチダモが通直な樹幹をもち30mにもなるのに対して、アオダモは樹高は半分以下で樹形も他の広葉樹に近い形です。



アオダモの葉と翼果です。
羽状複葉である点はヤチダモと一緒ですが、小葉の数は5枚が普通で、質感的にも、むしろニガキやキハダに近い感じがします。ニガキやキハダとの見分けには、葉の互生や対生の様子とか、翌年用の頂芽の状態などを見ることだとされています。



アオダモの樹皮です。
ヤチダモが縦裂け型の樹皮であるのに対して、アオダモは平滑型です。平滑型なので地衣類がついてマダラ模様になることが多い。
近年、バット材確保のために、「アオダモ資源育成の会」というNPOが植樹などの活動をしている。


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