井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

ミツモトソウに良く似るが違いもいろいろあるエゾノミツモトソウ

2011年08月14日 | 日記
ミツモトソウは在来種だが、エゾノミツトモソウは帰化植物で、最初に入ってきたのが北海道だというので「エゾノ」と命名されたという。



エゾノミツトモソウです。バラ科キジムシロ属。
ミツモトソウが多年草であるのに対して、エゾノミツトモソウは1~2年草である。
「花茎」というのは文字通り花をつける茎で、普通葉をつけない茎、「花茎状」というのは、茎葉が著しく小型で数が少なく、一見花茎に見えるものをいう。
ミツモトソウの仲間は「花茎状ではない」ので、花のつく茎に普通葉がつく。その辺がキジムシロやミツバツチグリとの印象の違いを生み出す。



エゾノミツトモソウ花のアップです。
花弁が5、萼片、副萼片それぞれ5個というのはミツモトソウと一緒である。ただ、花弁が萼片より短いところがミツモトソウと異なる。
托葉はミツモトソウより大型で、深く切れ込む鋸歯がある。



エゾノミツトモソウ果実と種子です。
果で、ゴマよりずっと小粒の種子をこぼす。
明治時代に北海道に帰化したとされ、このような種子が牧草の種子に混じって入ってきたもののようである。
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